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イラスト映画劇場

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大学生の頃は、授業にも行かないで、情報雑誌「ぴあ」を片手に、関東一円の名画座を巡っていました。 サラリーマンになってから30年は、映画からは遠ざかっていましたが、定年退職後は、そ…
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#寅次郎

映画 第12作「男はつらいよ 私の寅さん」1973年松竹

映画 第12作「男はつらいよ 私の寅さん」1973年松竹

さて、第12作です。

まず、これは言っておかないといけないでしょう。
「男はつらいよ 寅さん読本」によれば、シリーズ全50作品の中で、観客動員数でトップという記録を保持しているのが本作です。
ちなみに、観客動員数54万人でスタートした本シリーズは、右肩上がりで記録を更新し続け、本作ではなんと動員数241万人。5倍近くにまで膨らんでいます。
観客動員数が100万人の大台に乗ったのが第8作目でしたが

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映画 第10作「男はつらいよ 寅次郎夢枕」1972年松竹

映画 第10作「男はつらいよ 寅次郎夢枕」1972年松竹

第10作「男はつらいよ 寅次郎夢枕」

さて、第10作目です。

本作の公開は、1972年の12月。
この頃には、こちらも中学生になっており、ぼちぼち怪獣映画からは卒業して、いっぱしの映画ファンになり始めた頃です。
しかし、この頃はやはり洋画が中心で、まだ自分のなけなしの小遣いで「寅さん映画」を見ることはありませんでしたね。
マセた映画少年でしたから、基本は女優のヌードが拝める映画が中心。
エロが

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映画 第9作「男はつらいよ 柴又慕情」1972年松竹

映画 第9作「男はつらいよ 柴又慕情」1972年松竹

さて、シリーズ第9作目です。

いよいよマドンナには、吉永小百合が登場。
終戦の年生まれの彼女は、本作公開時27歳ということになります。
吉永小百合といえば、やはり日活の清純派女優のイメージが強烈で、浜田光夫とコンビを組んだ一連の作品群で、サユリストと言われる熱烈な固定ファンをハートを掴んでいました。
彼女の青春映画に、サユリストたちが胸躍らせていた60年代は、残念ながらこちらは、まだ怪獣特撮映画

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