ワクチン狂死曲 その2

コロナウィルスワクチン接種をようやく受けられるようになった。
長かった。
本当に長かった。
政令指定都市の横浜市は、『日本一ワクチン接種予約が取れない都市』だ。
人口の多い都市がその傾向が高いようだが、横浜市は群を抜いている。
高齢者からの年齢別接種を始めた当初、情報弱者は受けられぬほどの混乱をきたし、スマホ等を使いこなせる人たちでさえも、予約を取るのに1か月を要した人たちもいた。
現にうちの両親は65歳以上枠で1ヶ月半を要した。
そして、50歳以上からの受付開始から12歳以上まで間隔を置かずにやるものだから今では年齢別接種は意味のない手法になった。
ワクチンが入荷しましたとなった途端に大規模接種会場や集団接種会場は受付開始からすぐに終了する有り様だった。
簡単に大手町の自衛隊で都道府県を問わずやってくれるから、そこに行けば良いみたいなことを簡単に言ってくれるのだが、それがすぐにソールドアウトになるのだ。
沈静化しつつあるとはいえ、多くの市民から『バカヤロウ』が飛んでいる。
『このまま黙って感染しろとでも言うのか...』と恨みは募る。
受付初日から諦めてはいたものの、それでも手続きだけはしないと予約さえ取れない。
その虚しさは市民の誰もが味わっている。
個別接種の医院をしらみつぶしに当たって何とか接種に漕ぎつけた。
その個別接種も初診は受付不可、つまり一見さんお断りというのも少なくはなかった。
近所のかかりつけ医院だったのが幸いして受けられることになったのだが、予約システムには不満ありありである。
その個別接種とて、こちらの手違いが発端の棚ぼた式だったのだから、未だに予約が取れていない方々を思うとやるせない気分になる。

監視の意味で、予約状況だけは確認できるから予約サイトにアクセスしてみる。
自分が予約を取れてから2週間くらいはやっぱりどこもアウトで、市民の不満は一向に軽減される様子はなかった。
10月に入ってから、場所を問わなければ数か所に受付OKが出始め、ツイッターでも沈静化しつつあった。
ただ、注意しなければならないのは、接種形式全体では会場数が少しづつ減っているのだ。
特に大規模や集団接種会場は。
その代わりに夜間や休日もやってますからといいたいんだろうけど。
神奈川県内各自治体に平等にワクチンが配布されるとしたら、横浜市は人口規模からしてすぐになくなる。
次の入荷日までに接種率は停滞する羽目になる。
その連続が続くため、『日本一予約の取れない都市』となるのは必定だった。
しかも、その予約サイトのシステムやそれ以外の電話予約などにおいてもダメダメな運営方法ゆえに、『政令指定都市最悪の行政サービス』が露呈してしまった。
その裏では、人口規模の少ない自治体には市民に早く行き渡るはずなのだが、実際はそうでもないらしく、謎が深まる。

そして、2回目の接種が終わった。
何とか終わったものの、終わってない人もまだまだいる。
政府や県が発表しているほどの割合ではない感じがしている。
周囲では今でも『ワクチン打った?』『まだ』という会話が飛び交っている。
第6波は乗り越えられるのかさえ心配でならない。
ウィルスは様々な変異を繰り返して進化する。
いずれインフルエンザのように何百種類と細分化して従来のワクチンが通用するとは限らない。
いたちごっこは終わることがない。
遅れてもワクチンと特効薬の国産化は推し進めるべきである。
そうでなきゃ世界から笑われ、取り残される日がやって来るのは間違いない。
そのためにも、衆議院議員総選挙には這ってでも投票せねばならない。
これは人災なのだ。
政治家たちのもたつきが引き起こした人災なのだ。
投票で意思を示さねば、彼らだって非を認め、悔い改めて国民に向き合ってはくれない。
職を失って、収入を失ってからようやっとわかるのだから。






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