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テニスの召使い

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50の手習いで始めたテニス。 王子様というほど上手くも若くもない。 サーブも何十本に一本入る確率。 それでもコートに立つのは何なのか。
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#テニスはじめました

はじめての挫折

『今日はゲームだけ』
そんなことをある日に告げられて目が点になる。
ひたすらダブルス戦をやるというのだ。
1試合4ゲーム先取で、1試合ごとに相手を変えてのリーグ戦を。
勝手がわからず、嫌だとも言えず、後学のためにやってみようとなる。

ダブルスともなると気を遣う。
『お前のせいで負けた』って言われるのが何よりも嫌だ。
サーブも、ストロークも、ボレーも、つまるところラケットを振っても決まらないのに、

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通信教育

 テニスをはじめたものの、コーチ役の職場の先輩は言葉を選んで教えてくれるのがありがたかった。
たくさんのことを言いたかったんだろうけど、100のことを言っても実践できるのは3つがいいところ。
その3つを的確に当てはめるのはコーチの腕次第。
そこまでは行かずとも、理解して実践して納得できる、言った通りに出来ると、『楽しいではないか...』と素朴に思えるようになり、『上手くなりたい』とか『試合に勝ちた

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テニスはじめました

『なぁ...その体型...』
職場の先輩に言われて考え込む。
いわゆる『中年太り』である。
しかし、それは全員が全員そういう体型になる訳でもない。
日頃の不摂生の賜物である。
電車通勤は相応に運動はしていた状態なのだ。
自宅から駅まで歩くし、電車で移動中は座れなければ立ってるし、駅から職場までは歩くしで。
それが、転職直後から生活様式は一気に変わった。
職業柄、体を動かすことが極度に減った。
体は

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