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SUKEの「心のお引越し」 第22回

深く思考する

久しぶりに展示を見に行く

コロナでダウンしていた状態から復活した時、久しぶりにメディアアート系の展示を回ってきました。

『新しい嘘』※既に終了しています。
https://nito20.com/exh/exhibition

『わたしのからだは心になる?展』
https://sushitech-real.metro.tokyo.lg.jp/first/

『宇川直宏展 FINAL MEDIA THERAPIST @DOMMUNE』
https://www.neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=202306031685756682

こういったのは見るもの楽しいしどう作られているのか、どう展示されているのかといったプロセスを勉強する場としても最適だと思っています。

深く思考する

そんな中、『わたしのからだは心になる?展』でトークショーがありました。
本展示に出されている作品『Air on Air』の制作にも携わる筧康明さんをメインにゲストとしてNTTで城跡特別研究員をされている渡邊淳司さん、そして本展示のクリエイティブディレクターを努めている田尾 圭一郎さんです。

トークショーは作品の制作背景や意図を中心に展開していたのですが、
渡邊さんが筧さんへ「何故◯◯なんですか」と訪ねているシーンがありました。
筧さんはそれに対して考えながらも答えて行くのですが、
渡邊さんはそういった「何故そう考えたのか」「その意味や意図は何か」ということを大切にしていたり興味がある人なのかもと思うとともに、そこを突き詰めて考えられるほど自分も深く考えなくては、とハッとさせられた瞬間でもあります。

感覚的に良い悪いがあって、それを元に判断したり作ることも悪いことでは無いと思いますが、
「何故そうなのか」と突き詰めてその作品やアイデアをブラッシュアップしていくと自ずと深い意味が生まれるし、出来上がったものやその過程に対して愛情が生まれる気がします。

そして最終的には誰かに何かを伝えようとする時にその思いが伝わりやすくなるのではないかと思いますし、
「何故こうなったのか」と尋ねられた時にその答えを自分なりにしっかりと持って答えられる様にしなければならないと感じました。

自分は元々、仕事で何か楽しいと感じたこと、逆に嫌だと感じたことに対して「何故そう思ったのか」を掘り下げてその理由を言及しようとする癖というか習慣のようなものがあります。
そして何か買い物をする時に「本当に”今”必要なのか」を考えて合理的に買い物をする癖もあります。

そんな風に物事を深く考えるはよくあるのにこういった制作においてはそこが薄かったことが不思議でならないのですが、ここで生まれた新しい視点は制作においてWONDEMENTでの制作に役立っています。

単に作品を見るだけではなく、トークショーの様な形で作者の頭の中を垣間見ることも楽しみ方や新たな発見を得る一つの方法なのかもしれません。

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