音楽と身体表現

先日、福岡県のとある高校の吹奏楽部定期公演会に参加した。僕の母校でもある。僕の時代は男子校で超体育会系で、文化系の部活はさほどなかった。
3部構成で、1部はマーチング。福岡県といえばマーチング全国区の高校が多いが、この高校は人数こそそれらの高校に比べると少ないものの、コンパクトで親しみやすい感じ。
2部からがすごかった。まずプロのサックス奏者とのコラボ。厚みのある音域で全身にズシンときた。
更にラジオ番組を模した構成で、パーソナリティが出てきて、リスナーからのリクエストに答えていくというもの。そのリクエスト曲は吹奏楽で演奏し、更に歌やダンスも。新旧アニメソングの場面では、マジンガーZの歌を指揮者の指導教員が指揮棒をマイクに変えて歌い出す。
これら全て吹奏楽部の部員によるもの。
3部はハリーポッターのオマージュ的な演劇が入りながら吹奏楽が演奏される。
魔法使いを目指す劣等生の少年が、その劣等感は親のせいだというところからはじまり・・・両親への思いがテーマだろう。
なんだか自分の今とシンクロし、ジンときた。
この演劇も全て吹奏楽部の部員。途中笑いあり、感動あり。
驚くべきことは、部員の演劇力・歌唱力・身体能力の高さ。自分の演じた場面が終わると吹奏楽席に戻り演奏。
抜群のリズム感に軽快なテンポ、セリフを覚える能力。その辺の演劇団やダンスやっている人、歌を歌っている人よりポテンシャルが高かったと思う。
なぜだろうか。
音楽をやっているとリズム感や記憶力、そして吹奏楽においては肺活量が鍛えられる。それらが影響しているのか。
確かに僕がリスペクトしているコンドルズも、昔からいるメンバーのほとんどが音楽をやっていたりする。劇中に生演奏も入る。
音楽がベースにあると、音楽をやる上で鍛えられる部分で、表現することがだいたい何でもできちゃうのかもしれない。
音楽と身体表現の関係って、もっともっと思考していきたい。

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