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企業再生メモランダム・第75回 出現する未来 前編

「企業再生メモランダム」では、私が、20代の時に、複数の会社の企業再生に従事する過程で作成したメモを題材として、様々なテーマについて記載していきます。

メモの59枚目は6年前に作成した「出現する未来」と題したメモです。

ピーター・センゲ、C・オットー・シャーマー、ジョセフ・ジャウォースキー、ベティー・スー・フラワーズの「出現する未来」からの転載です。

メモの背景

繰り返し述べてまいりましたが、企業再生とは、組織と人の再生です。

対象会社の企業再生では、どうすれば組織や人を変えることができるのかについて、毎日真剣に考え続けました。

私なりの結論は、人は、他人の力では直接的に変わらないが、変わらなければならないことに気が付かせ、結果として、その人が変わる手助けをすることができるということです。

そのためには、まずは現状認識をしっかりさせなければいけません。

人は、現状が正しく認識できていて、変わる必要性が理解できれば、変わることができるのです。

私は、対象会社の企業再生では、現状認識と変わる必要性について、来る日も来る日も同じような話をしていたように思います。

このメモの時期は、「学習する組織」、「U理論」、「成人発達理論」や「ダイアローグ」なども勉強をしたように思います。

これらについては、当時、私が言語化できていなかった感覚的な部分を補ってくれたと思います。

20代前半の時に、経営戦略、マーケティングやファイナンスの勉強をしていた時からすると、だいぶ勉強する分野が広がったものだと思いますが、リーダーシップを発揮して未来を語っていく上では、これらの知識は本当に参考になっています。

メモ「出現する未来」の中身

1.出現する未来は、自分次第で決まるのだ。

2.結局のところ、変化のために重要な点はただひとつ。人の心を変えることだ

3.変革プロジェクトが行き詰まることが多いのは、壮大なビジョンや高邁な精神がないからではない。自分たちが直面する現実が見えないからだ。

4.ふつうは、人間が思考を支配しているのではなく、思考が人間を支配している

5.共通の規範をもち、考え方や見方を共有しなければ、集団は効率的に機能しえない。

6.あるシステムを生み出している当人が、問題の原因は自分にあると気づいた時、自分たちが求める結果を出すために、自分たちに何ができるのかを見つけ出すようになるのだ。

7.知らないことと、知ることのできないことによる損失

8.その瞬間、共通の意思と目的意識があきらかになり、なぜそこにいるのか、何をすべきなのか全員が理解した。自分たちがおかれた現実を、その内側から深く見つめたようだった。こうして見つめることで、自分たちは何者なのか、何のために集まったのかを知ったんだ

9.現実は開かれ、立ち現われるんだ。そして、自分もその出現する現実の一部なんだ。出現する未来は、自分次第で決まる。・・・自分と、この出現する未来は繋がっている。少なくとも、繋がる可能性がある。

10.何をすべきかは、おのずとあきらかになる。急ぐことはできない。何をすべきかは、自分がどこから来たか、何者なのかにかかっている。できることは、未来の新しいビジョンに基づいて、自分を位置付けることだけだ。

11.型どおりの理解は一般的なレベルの理解であり、意識して得られる理解である。だが、もう少し深いレベルの理解は、より根本的で、効用が大きい。これは「理解」ではなく、深いレベルの「知」と呼びたい

12.状況が変わった時に必要なのは、スピードを落とすことだ。スピードを落として、じっくり観察し、自分の立ち位置を知る。その上で、内なる知から湧いてくる自然な流れに従って、素早く行動することだ。

13.過去ではなく、まだ起きていない未来から学び、その未来を実現するために自分が何をすべきかをたえず見出していく。

14.気づかないままでも既存の枠組みを当てはめることなく、現実のなかに埋没し、「状況と一体」になることである

15.世界で必要とされていることのために、果たすべき役割が自分にあることを発見する

16.大いなる目的に突き動かされた時、自分の意志を通そうとするだけでは決して喚起できない力が働いてくれる

17.U理論とは、突き詰めれば、「世界に働きかけるのではなく、世界のなかで動くことにどういう意味があるのか」を問うものである。

18.U理論では、個人や集団が、大きな世界を「共に創る」という立場をとる。

19.源と繋がった時、ばらばらであった目的と身体と心が統一され、すべてが統合されてひとつの道になります

20.源と繋がり始める時、知は「全体の場から生まれる。現代科学の枠組みでは、「場」の概念が、この現象に近い」



本連載は事実を元にしたフィクションです。

株式会社スーツ 代表取締役 小松 裕介
 2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、JASDAQ上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に株式会社スーツ設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師。2019年6月より国土交通省PPPサポーター。

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株式会社スーツ代表取締役。プロ経営者です。内閣官房地域活性化伝道師・総務省地域力創造アドバイザー、国土交通省PPPサポーターです。経営の仕事が大好きで、リーダーシップとインテリジェンスに興味があります。 https://note.com/suits_ceo

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「企業再生メモランダム」では、赤字会社の企業再生を通じて作成されてきた約5年間のメモを通じて、企業再生の現場(リアル)、人の弱さ、人と組織が変わることの難しさ、そして、「マネージャー」から「リーダー」へと成長する一人のターンアラウンドマネージャーの姿を描いています。 メモを作成した順に時系列で並べていくことで、読者の皆様からも、若きターンアラウンドマネージャーの視野の広がり・視座の高まりを知ることができる構成としています。 ※ 本連載は事実を元にしたフィクションです。

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