野球場は生き物たちのパラダイス
ドリームフィールドは、野球好きの溜まり場でした。と同時に昆虫や動物たちもよく顔を見せていましたね。
農薬や殺虫剤も使いませんでしたから、かれらに撮っても楽園だったかもしれません。
レフトのポールに止まっていたトンボさん。
初夏から秋にかけては、グラウンドの上空をトンボの群がホバリングする光景をよく目にしました。
「おお、空からも観戦しとるで」なんて、ゲームをしながらよく冗談をいったものです。
ネソベリヤとかパーティデッキだとか、ユニークなシートがいろいろある広島東洋カープのズムスタ式にいえば、このトンボが止まっているのは「ポールさばりつきシート」とでもいいましょうか。視界は申し分ありませんが、疲れるのが欠点です。(笑)
バーベキューテーブル席にはカマキリのカップルが。
ゲームが退屈なんでしょうか、一匹は逆立ちして遊んでおります。
おや、こんなところにカエルさん。折りたたみ椅子の背もたれシートから観戦ですか?
でもそっちはグラウンドとは反対向きなんですが。
あらあら、こちらはヤカンの先に止まっちゃって。
そこからの眺めはどうですか?
こちらは親子ガエル。背中に子ガエルを背負ってます。
このカエルは、辛抱強かった。ドリームフイールドで遊んだ13年間というもの、とうとう微動だにしませんでした。(笑)
動かなかったカエルがいれば、動けなくなったカエルさんも。
なんと間の悪いこと。たまたまチョウツガイを通過中にドアを閉められちゃったみたいです。かわいそう。合掌
さて、目を下に移してみましょう。
春のグラウンドに毛虫が。
はたして目的地はどこなんでしょう。遠路ご苦労さまです。
なんの幼虫でしょうか。地面にでてきてしまって恥ずかしそうです。
顔を覆ってるじゃないですか。
うおーっと。ヘビですよ。迷彩色で隠れてますが、見逃しませんよ。
ほらほら、どっちが早いか競争じゃ。
うん、きみは走らんのかい?
あらら、胴体が潰れちまってますね。どうやら芝刈りのカートに轢かれちゃったようです。かれにも、合掌。
こちらでは、カメが甲羅干ししてますね。
たぶんライトの最深部でしょう。下の谷から上がってくるのか、このあたりによく出没してましたね。
カメは意外に早いんですよ。まあカープの高橋慶彦さんほどではないですけどね。(笑)
そういえば、ヨシヒコもこのドリームフィールドでプレイしたんですよ。
「来場してほしい選手」投票でトップ当選。手弁当でやって来てくれました。
いずれ、そのときの模様はレポートする予定です。
なかにはグラウンドに穴を空けてる不埒ものも。
ドバチくんでした。
「きみきみ、選手がケガしたらどうすんの!」
きつくいってやりましたが、穴に入ってそれっきり。
夏のドリームフィールドの惨劇。炎天下にミミズが干からびてミイラになってました。
まわりの不思議な文様に、しばし見とれてましたっけ。
この不穏な足跡。イノシシですよ。
近くには、あの鼻と牙で土をほじくり返した痕がありました。
ミミズを食べるらしいのですよ。
このスイカも、イノシシの仕業でしょう。右の歯型のすごいことといったら…。
焼却炉に捨てておいたうどんまで漁ってました。
貪欲というかなんというか。
食うだけ食いあらして、フンまで散らかしてました。
だから、きみたちは嫌われる。
この角だけ、ぽつんと外野に落ちてました。鹿の角です。
そういえばいつでしたか、大きな鹿がグラウンドを横切っていったのを目撃したことがあります。
センター方面から疾駆して来たかと見る間に、駐車場に蹴上がってガードレールを悠然と飛び越えていった姿。神々しいまでに偉大な雄鹿でした。
宮島とか吉野とかで見かける鹿とは別次元。野性の王者の風格というものをまざまざと見せつけられた思いでした。
遠目で見えますでしょうか。シラサギ、だと思います。
ときどき、ふらっと飛来しては、何をするでもなく佇んでいる光景をよく目にしました。
羽休めに寄ってくれていたんでしょうが、もし貸したら映画「フィールド・オブ・ドリームス」のゴーストのように、誰かの化身だったかもしれません。
たまに、こんな動物も来てました。間にも珍獣が。
こちらは神々しいまでに愛嬌がある。(笑)
蜂は種々雑多。いろいなところで、たくさん見ました。
事務所兼寝室にも巣を作ってました。知らずにドアを開けたら、いきなりチクって来ましたよ、頭部に。
「いてっ」と頭を抑えたら、刺した蜂が眼下の床に仰向けになってバタバタやってました。「おいおい、お前平気なのかよ」って顔して。(笑)
↓
↓
↓
ここからは閲覧注意です。
お子さまや心臓の弱いかたはご遠慮ください。
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
7月の下旬のことでした。野外で朝食をとっていたとき、グラウンドを横切ってハウス前の駐車場を通って行ったキツネ。ふと目と目があって、あいさつとも言えないあいさつをしたのでした。
そしてが夕方、田んぼの様子を見に行こうとグラウンド外周の農道を歩いて行ったら、この光景にでくわしたのでした。
一撃で仕留めたようです。かなり凶暴で敏捷な獣にやられたのでしょう。
このときばかりは命の儚さをしみじみと思ったものです。そして、得体のしれない獣が近くにいるという恐怖も。
どちらの感慨もすぐに忘れて、またグラウンド遊びに夢中になってしまいましたが。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?