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12月29日

広い民家のようなお堂で護摩を焚いていた。まわりには知人のトレーナーと女性のふたり。割り箸ほどの護摩木を投げ入れたら、にわかに炎が高く立ちあがって天井にまわってしまった。焼け落ちた天井から炎が広がっていくのが見えた。慌てて手近にあった小さな桶の水を投げかけると、たしょう火勢は鎮まった。それでも延焼していきそうなので、「バケツリレー!」と叫んで3人でなんとか鎮火した。すると天井裏の部屋からシロが顔を覗かせて、クンクン鼻を鳴らしてこちらに降りたがっているのが見えた。さらに、人の気配がしたので女性がかけあがって様子を見にいった。彼女は素っ裸の若い娘を抱きかかえて降りてきた。その女性はシクシクと仕切りに泣いていた。
護摩の火が焼き落とした天井は、あの世への通路、あるいは霊的な扉なのだろう。シロが成仏できずに黄泉の世界で現世に帰りたがっているのかもしれない。パソコンの起動画面はシロのドアップ写真にしているのだが、そんなことをしているから未練が断ち切れないということか。こちらも未練を手放してバルトに至れば、また蘇ってくるのかもしれない。
泣いたいた女性は、泣かせてしまった女性なのだろうか。夢ではだれか特定はできなかった。

7時過ぎに起床。「8月6日のバット」校正。きょねんズムスタに新設されたシートを球団副本部長となった黒田博樹氏が案内する場面で「御霊が覗きにきますよ」の女性記者のセリフがあった。また夢に現実を先取りされたようで、ハタっと戦慄が走った。

大掃除や買い出しや送迎の合間に年賀状の準備。ことしは筆文字にしてみようとひさびさ硯に向かった。

姉に付き合って「浅草キッド」観る。昨夜と同様に中座するつもりだったが完観。意外に面白かった。「現実にあった話」というのはだいたいハズれない。

寅



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