魅力的な言葉について書いてみた。『奥』
どんな旅が幸せか?
誰と一緒に行くか?どんなテーマで行くか?旅の目的は様々だ。雑誌に目を通すと女子旅特集もあれば、一人旅プランについても定期的に触れられている。開運旅やリトリート、今の季節でいえばクリスマスにピッタリの旅先。そのようにテーマ別の紹介もたくさん見かける。旅行は人それぞれ考え方も出るし、面白い。私はただどこか遠くに行けた、そう思えただけで意外と幸せだったりする。情報収集もたくさんするが、意外と気持ちは単純だ。
『奥』という言葉になぜか惹かれる。
遠くの世界にいってみたい。そう思っているからだろうか。日本の地域にも奥日光や奥入瀬のように、この言葉は観光地にしばしば登場する。他にも温泉地を言い換えて奥座敷と表現する。そうすると急に喧騒から離れた静かな場所としての雰囲気を醸し出してくる。なんだか表層的な部分から一歩踏み込んだなかなかいけない神秘的な場所のような気さえしてくる。魅力的な言葉だ。
ちなみに調べてみるとかつては住居の奥に位置する座敷を指す言葉だったが、だんだん非日常をイメージさせる言葉に変わってきたみたいだ。交通手段が発達していない時代から使われているなら、言葉の重みは今と昔ではだいぶ全く異なるだろうが、今もその魅力は顕在だ。
関東の奥座敷は、鬼怒川温泉
なぜこれを書く気持ちになったか?それは奥座敷に宿泊してきたから。鬼怒川温泉は栃木県に位置し、東京から特急で2時間ほど。とても身近な温泉地として親しまれている。星野リゾートの温泉旅館ブランド 界 もこの地にある。登山後だったこともあり、温泉に浸り、ゆっくり寛ぐことができた。そして都心から近いけど”遠くまできた”という満足感。しっかり感じて過ごすことができた。もしかしたら言葉の力のおかげもあるのかもしれない。
*星野リゾート社員が「旅」について書いています。
旅を楽しくする
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