水窓出版

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水窓出版

すいそうしゅっぱんです。こちらのページで小社刊行書籍に関する情報を随時お知らせします。 HP▶︎https://suisoubooks.com/ Twitter▶︎https://twitter.com/suisoubooks 新刊『短篇文藝漫画集 機械・猫町・東京だより』発売中

最近の記事

秋の夜の来訪者『短篇文藝漫画集 機械・猫町・東京だより』異聞 公開

2021年4月に弊社より『短篇文藝漫画集 機械・猫町・東京だより』(著者:山川直人)が刊行されました。この度刊行を記念して特別に漫画家山川直人さんに本書のオマケ漫画を描き下ろしていただきました。 或る秋の夜の出来事から始まる『短篇文藝漫画集 機械・猫町・東京だより』の「異聞」をぜひお楽しみください。 ※また、山川直人さんの新刊『はなうたレコード』(平凡社)も近日発売予定です! 内容 『コーヒーもう一杯』『澄江堂主人』『写真屋カフカ』で知られる漫画家・山川直人が昭和の文豪の名

    • 無職本重版記念投稿EXTRA 「仕事をしている人」と「仕事をしていない人」著者:太田靖久 公開

      少し間が空いてしまいましたが、今回2020年7月に刊行した『無職本』の重版を記念して『無職本』執筆者の一人である小説家太田靖久さんから特別エッセイをいただきました。 『無職本』刊行から年が明け、あるきっかけから書きたいことが芽生えてきたという太田さんのエッセイをぜひご覧ください。 2020年7月、僕を含む8名の方が寄稿したアンソロジー『無職本』(水窓出版)が刊行された。数か月後、版元の高橋さんからメールが来た。重版する旨の報告とともに、「この機会にもし可能なら重版記念として

      • 無職本重版記念投稿③ ほんと、無職ってなに? 著者:松尾よういちろう 公開

        2020年7月3日に刊行した『無職本』の重版が決定しました。 この度重版を記念して『無職本』執筆者の一人であるミュージシャン松尾よういちろうさんからメッセージをいただきました また、このために撮り下ろしていただいた松尾よういちろうさんの弾き語りカバー動画も視聴できます。ぜひ、下記リンク先よりご視聴ください。 新型コロナウイルスの猛威はとどまるところを知らない。ビフォアコロナ時代の思惑は覆され、ミュージシャンとしてのライブ活動は、ちっともできなくなってしまった。 音楽による収

        • 無職本重版記念投稿② 『無職本』というタイトルにピンとくるあなたへ今伝えたいこと 著者:幸田夢波 公開

          2020年7月3日に刊行した『無職本』の重版が決定しました。 この度重版を記念して『無職本』執筆者の一人である声優ブロガー幸田夢波さんに「コロナ前に書いた無職本と重版によせて今思う無職への想い」を綴ってもらいました。 ー本日の東京の感染者数は〇〇人で… ー〇〇社が早期退職を実施… ー何十年の営業の歴史に幕を閉じ… ー都内の自宅で亡くなっているのを家族が発見し… 一概にコロナの影響とは言い切れないものもあるかもしれないけれど、暗いニュースが多いなと思う最近、胸がぎゅっと重苦

        秋の夜の来訪者『短篇文藝漫画集 機械・猫町・東京だより』異聞 公開

        • 無職本重版記念投稿EXTRA 「仕事をしている人」と「仕事をしていない人」著者:太田靖久 公開

        • 無職本重版記念投稿③ ほんと、無職ってなに? 著者:松尾よういちろう 公開

        • 無職本重版記念投稿② 『無職本』というタイトルにピンとくるあなたへ今伝えたいこと 著者:幸田夢波 公開

          『無職本』重版記念投稿① 「平日」(昼休み)著者:スズキスズヒロ 公開

          2020年7月3日に刊行した『無職本』の重版が決定しました。 この度重版を記念して『無職本』執筆者の一人である漫画家スズキスズヒロさんに新作漫画を描き下ろしていただきました。 『無職本』に寄稿していただいた「平日」のスピンオフ作品となっている本作をお楽しみください。 ※スズキスズヒロさんの単著『空飛ぶくじら スズキスズヒロ作品集 』(イースト・プレス)も絶賛発売中です! 平日(昼休み)                   スズキスズヒロ 内容 どこにでもいる普遍的な人々が

          『無職本』重版記念投稿① 「平日」(昼休み)著者:スズキスズヒロ 公開

          『無職本』装丁の元ネタはエレファントカシマシの『生活』です。

          2020年7月初旬に刊行した『無職本』ですが、特に装丁が印象的で目立ってインパクトがあるという声をよく耳にします。白地に黒い太字で「無職本」のみと至ってシンプルな装丁。このような奇をてらった装丁にすることに企画者としては不安はあったものの、どちらかというと好意的な声が(たぶん)多く聞こえてきて少し安堵したところがあります。 また、2020年8月7日に放送されたNHKラジオ第1「高橋源一郎の飛ぶ教室」内で小説家の高橋源一郎さんに「ジャケ買い」していただき、アナウンサーの小野文

          『無職本』装丁の元ネタはエレファントカシマシの『生活』です。

          『無職本』:「本のなかを流れる時間、 心のなかを流れる時間」全文公開

          弊社が2020年7月に刊行した『無職本』の収録作の一作「本のなかを流れる時間、心のなかを流れる時間」(著:小野太郎)の全文を公開致します。小野太郎さんは数々の書店に勤めた経験を持ち、現在は福岡県北九州市で「ルリユール書店」を営んでいます。本を取り扱う現場を知る書店員ならではの本音や心の風通しを良くしてくれる数々の良書が紹介されているブックガイドとしてもオススメの一編となっています。 ※ルリユール書店では『無職本』及びその他取扱い書籍の郵送サービスをおこなっています。詳しくは

          『無職本』:「本のなかを流れる時間、 心のなかを流れる時間」全文公開

          『無職本』:「浮草稼業」全文公開

          弊社が2020年7月に刊行した『無職本』の収録作の一作「浮草稼業」(著:茶田記麦)の全文を公開致します。普段は都内の会社員として働く茶田記さんの独特な視点から抜き取った景色、絶妙なセンスで紡がれる文章には、無職の悲壮感が感じられず茶田記さんにとって素敵な充実した日々だったのだというイメージが伝わります。 浮草稼業                              茶田記麦 三月 〈観客〉 JR浜松町駅の線路をまたぐ、跨線橋の姿。ブロンズ色のソリッドな軀体。いつもの

          『無職本』:「浮草稼業」全文公開

          『かがやき』著者インタビュー

          馳平啓樹さんの『かがやき』が刊行されて約一ヵ月が経過しました。自身の作品をまとめた初単行本が世の中に出て馳平さんの環境や心境はどう変わったのか、『かがやき』へ寄せられている数多くの反響をどのように受け止めているのか、『かがやき』刊行後一ヵ月の今の率直な気持ちを色々と質問してみました。 1.初単行本が世の中に出て一ヵ月経ちましたがその反響をどのように感じていますか? 単行本を出すことで初めて私を知ってくださった方の反応が嬉しいです。雑誌に作品を発表していた状況と違って、いろん

          『かがやき』著者インタビュー

          『March winds and April showers bring May flowers.― 阿部昭短編集―』収録作「いのち」全文試し読み

          弊社が2019年4月に刊行した『March winds and April showers bring May flowers.― 阿部昭短編集―』の収録作の一作「いのち」の全文を公開致します。阿部昭は「内向の世代」の代表的作家であり、私小説の書き手であり、短編小説の名手でもある作家で、数多くの短編小説を残しています。簡潔で平明な文章ながら、鋭い観察眼で人々の生活を表し、人生の一部分を切り取ったような珠玉の短編小説集となります。今回公開する「いのち」は、人間に飼われる猫との生

          『March winds and April showers bring May flowers.― 阿部昭短編集―』収録作「いのち」全文試し読み

          馳平啓樹『かがやき』収録作「きんのじ」全文試し読み

          小社は、2019年9月10日(月)より馳平啓樹著『かがやき』を刊行します。馳平啓樹氏は2011年に「きんのじ」で文學界新人賞を受賞し、今まで兼業作家として活動してきました。今回刊行する『かがやき』は馳平啓樹氏初の単行本となります。馳平啓樹氏の作品は、現在も製造業に従事する著者の体験を反映させた作品が多く、今回刊行する『かがやき』も「労働」というテーマでまとめた短編集となります。その『かがやき』の収録作の一つであり、著者のデビュー作である「きんのじ」を下記に全文公開します。

          馳平啓樹『かがやき』収録作「きんのじ」全文試し読み