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そのままでいいじゃない

こんにちは、すいそです。
私が落ち込んでいた時に元気をもらった
荘子の教えについて書きます。

荘子とは、中国戦国時代の宋の思想家です。
儒家の教えに反対し独自の世界を開いた人。
その思想は後世まで影響を与えています。

良いことをすると功徳がある

良いことをするとそれが自分に返ってくる。
だから良いことをしなさい。

そんなことを聞いたことが一度はあるでしょう。

しかし、良い目に会いたくて良いことをする。
見返りを求めて良いことをする。
これでは欲望にまみれていると荘子は言います。

良い行いも見返りを求めるとそれはたちまち
欲望へと変化するのです。
大事なのは見返りを求めないことです。

大道廃れて仁義あり

大道廃れて仁義あり
仁義を説く必要があるのは、世の中の秩序が乱れ
道理が失われたからということ

例)
「廊下を走るな」と張り紙がされている学校は
廊下を走るやんちゃな生徒が多いということ
「万引きは犯罪です」と書かれているお店は
治安が悪いということ

仁義が大切と言っている社会は仁義に満ちていない

成功したい人へ

和光同塵
優れた才能を隠して俗世間に交わること

大巧は拙なるが如し
本当に巧妙な人は小細工を用いながら
見かけが拙いように見せる

素晴らしいものは逆に拙く見えるものだ

私は、
目立つな、アホのふりをしろ、マウントをとるな
というふうに解釈しました。

荘子のエピソードを紹介します。

[木の寿命の話]
小さい木は動物の小屋に使われ、
中くらいの木はテーブルなどに使われ、
大きい木は橋に使われ切られてしまう。
しかし、歪で形の悪い木は切られずに長生きした。

[荘子が官僚にスカウトされた時の話]
役人:「君は優秀だから官僚にならないか?」
荘子:「いいえ、なりません。」
役人:「なぜだ?」
荘子:「生贄の牛には立派な牛が選ばれる。見た目も綺麗で肉がついていてカッコいい牛が選ばれる。祭りの時には綺麗な布を着せられ丁重に扱われ、良い餌を食べ、良い服を着ている。しかしいざ生贄になる時になって、その牛がもう一度野原を駆け回りたいと思っても、もう遅いのでございます。私はまだ泥にまみれていたいのでお断りします。」

成功しなくても良い、出世しなくても良い、
目立たなくても良い。
無理をする必要はない。
私は、そんなふうに解釈しました。

成功と危機は隣り合わせ

拡大してもきりが無い。
国は小さく民は少ない方が良い。
乱世において出世や成功は、
周りから妬まれたり命を狙われたり
危険と隣り合わせだった。

上善如水
万物に利益を与えながらも他と争わず器に従って形を変え自らは低い位置に身を置くという水の性質を最高の善の例えとした言葉

水は高いところから低いところへと流れていく。
決して無理はせず驕ったりしない。
しかし、水は岩をも砕く強さを持っている。

そんな、水のような性質を持った人に私はなりたい。

欲望は持つな
何もするな
しなくていい
自然のままでいい

終わりに

荘子は世捨て人か、それとも乱世の生存戦略か。
乱世で目立つのは危険である。
賢者の帝王学(儒教)は意識高い系の人にとっては良い教えである。
しかし、大半の人にとっては危険な教えである。

柔よく剛を制す
柔らかくしなやかな者が剛強な者に勝つことができる
柔軟性は堅固なものに勝つことができる

大器晩成
大きな器は早くは完成しない意
大人物になる人間は普通より遅く大成するということ

最後には勝つ

さて、荘子の教えを書いてみました。
私はこの考え方が好きです。
自分にも合っている気がします。
自分に優れたものがなく落ち込んでいた時に
勇気をくれた考え方です。

最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
すいそでした。

より詳しく学びたい方は以下の動画をご覧ください。

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