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驢馬の耳

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#日記

この国で中年であるということ

この国で中年であるということ

最近気がついたのだが、久しく人から注目をされていない。
おばさんというのは、この国では最も価値のないいきものだ。

しかし逆に、仕事では、私のすることは十分に会社にも上長にも同僚にも部下にも意味があり、幸か不幸かコロナでオンライン就業がメインなので、私が何者であるかはあまり注目されずに、今私がしていることが、入社2年目から徐々に意味を成してきている。

昔から、仕事だけはそれなりに評価を得てきた。

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生きてるのが嫌になると

生きてるのが嫌になると

猫を見る。
そうすると、なんかちょっと鳩尾の強張りが解ける。

美しさというもの

美しさというもの

生きていて、美しいと思うもののほとんどは、本質的に人間が関与していない。
毎日の生活の中にある美しさは大体、全体の0.2%くらいだ。時間に直すと1日2.8分。
そしてそれが本質的に人間がいないと生まれないものである確率はさらに低い。

もちろん、美しさとは人間の生んだ概念であり、そう感じた私が紛れもなくヒトである以上、我が人生における美しさに占めるヒト成分は100%だが、今話しているのはそう言うこ

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必要なこと

必要なこと

判断とは、どのように下せば正しくなるのだろうか。

今、わたしに必要なのは、懺悔なのかカウンセリングなのか、同情なのか罵倒なのか、はたまた、この腹の内壁を炙るような後悔が、再生しすぎて摩滅するまでの時間なのか?

結局わかっているのは、まだ、選べる段階にすらいない、という事と、愛するものを手ずから死に追いやるほどの刑罰はこの世に存在しないという事だ。

正しい選択、正しい判断。
いつだって結果論に

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