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中国北宋の時代について

皆様こんばんは、日台ハーフのすーたまです。

最近「知否知否應是綠肥紅瘦」という中国の時代劇にハマっており、前回のブログではこの意味深な劇名について紹介させていただきました。

少し付け足させてもらうと、「知否知否應是綠肥紅瘦」は「李清照」の「詞」の一部を引用したもので、この劇名に作者の思いが込められてるんです。興味のある方は是非前回のブログを参照してください^^

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やはり中国語って美しいですね。

中国語が母語のすーたまはこれまで一度も美しいと思うことは無かったのですが、このドラマを通して漢文の良さを改めて感じました。中国語ができて良かったです^^

さてさて。

今回のブログではこのドラマの舞台である、中国の「北宋」時代についてご紹介をしたいと思います。

いや〜、宋は面白いですよ。一言で表すと、

文官が栄えた時代

です。勉強して出世できた者が重宝される時代。今に例えると、皇帝が東大生を集めて政治を行う感じでしょうか。難関なテストに合格した者だけが政治を行えたそうで、このテストは中国語で「科舉」といいます。一生の時間を勉強に費やしても合格できない人がいるほどの難しさだそうです。東大の試験と唯一違うのは、男性しか受験ができなかった事。この事から女性の地位の低さが垣間見れますね。

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ほらほら、勉強してる^^

そして宋の皇帝といえばこれ!

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一見何も役に立ちそうにない、めちゃめちゃ長い帽子。これは家来同士が近くに寄り添いひそひそ話をし、陰謀を企むのを防止するために宋の皇帝が発明した帽子だそうです。

帽子で防止(^^)

今では最高のソーシャルディスタンスですね( ͡° ͜ʖ ͡°)

話戻しまして、一体何故文官が栄えたのでしょうか?それは、宋の二つ前の時代、「唐」と関係があるのです。唐無しでは宋を語ることはできないくらい、2つの時代の関係は深いのです。

唐は当初、信じられないほど栄えてたのです。国は賢明な皇帝の政治により、120年間程発展し続けました。後に初の女性の皇帝が出てくるのですが、ここまでは良かったのです。しかし問題は後の皇帝、「唐玄宗」がプー太郎で、「楊貴妃」(ようきひ)という当時の美女にメロメロで政治をそっちのけで遊びまくってしまったのです。そして将軍や人民の不満暴発、「安史の乱」が起きました。この安史の乱が唐を滅ぼしたといっても過言ではなく、唐は急速に衰え始めました。

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こやつが燦々たる唐玄宗様です。一見優しそうなお顔をしていらっしゃいますが、国を滅ぼしちゃった元凶です。

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この方が楊貴妃様です。体重70キロ以上あり、結構ぽっちゃりとした女性だったそうです。すーたまと同じでライチが好きらしい。

その後皇帝は反乱を起こした将軍の怒りを抑えるため、将軍に土地の管理権を与え、その地にも政治、徴税、兵権などを全て委譲したのです。大役を任されることにより将軍の怒りは抑えられたものの、権力を持ち始めた将軍らは皇帝の命令を馬耳東風と聞き流し、自分勝手に行動し始めます。

まさに群雄割拠です。

将軍が力を増してしまったのは仕方がないとして、皇帝側も色々と大変だったのです。皇帝が若く力が弱かったため、外戚や宦官の力が日に日に増し、政治に手を出すようになります。宦官の間でも争いが起きてしまい(牛李黨爭という内乱が有名)宮廷は大混乱。政治の腐敗に不満を持った人民は「黃巢の乱」を起こし、トドメの一撃。

唐はついに滅びました^^

その後「五代十国」時代に入るのですが、これは群雄割拠の延長線上にあるようなもので、武力が強い者による国の奪い合いが始まります。「五代」とは政権の入れ替わるスピードが速く、政権が五回入れ替わりしたことを示し、「十国」は将軍が王と自称し、建てた国の数の多さを表しています。当時権力を持った国は10ヵ国以上あったのですが、中でも特に強いのが10ヶ国あったため、「十国」になったそうです。

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さて。やっと宋について語れます。

この悲惨な歴史を二度と繰り返さないため、宋は中央集権制を採用。武官より文官を重用することにより、唐で起きた戦国状態を防げます。歴史からちゃんと学んでますね、偉いよ宋!

これにより「科舉」が流行ったのです。ドラマ中の男性群は、「科舉」に受かるため必死に勉強していました。

しかし学問だけでは武力が弱くなってしまいます。案の定国力が衰えてしまった宋は、金銭で全てを解決しようと決め、他国(異民族)から脅威を受けるたびにお金をあげて平和条約を結んでいたのです。

宋ほど異民族に悩んだ時代はないでしょう。国が滅びる殆どの理由は、唐のように中央政府が腐敗し内部崩壊するパターンが多いですが、宋は弱すぎたために異民族にやられてしまいます。弱すぎるぜ宋、、、

以上が、大まかな歴史の流れです^^今回も長くなってしまいました。次回は、劇のあらすじについて紹介したいと思います!

ではまたー。





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