見出し画像

この世に楽な仕事はないが、仕事は楽しくなる!

 私はうつ病を抱えながら会社員をしています。休職や復職を繰り返しながら、現在は復職して体調が良い日が多いです。

 しかし、数日前にうつの症状が現れ、3日連続で会社を休みました。朝食が喉を通らず、身体や頭が重く、2日間寝込んでいました。そして3日目に、病院に行きました。そこで先生に言われたのが、イレギュラーな仕事は避けるようにということでした。ここ数日を振り返ってみますと、普段はデスクワークが中心でしたが、山での仕事が入るようになり、その疲労とストレスが蓄積した結果、今回のようにうつの症状が現れたのだと思います。

 元々私は、山での仕事に限らず、屋外でやる仕事が嫌いで、強いストレスを感じていました。今の会社は屋外でやる仕事も多く、もう会社を辞めてしまおうかとも考えていました

 そして私は、こう上司に下記のように言うことを決意しました。

 ”これからずっと屋内だけの仕事にして下さい。そうでなければ、会社を辞めさせて下さい。”

 退職願をカバンの中に忍ばせ、いざ会社に向かいました。これが、3日連続で会社を休んだ時の3日目の出来事です。上司2人と向かい合う形で座り、すぐには退職願を出さず、これからずっと屋内だけの仕事にして下さいという旨を伝えました。すると上司から下記のようなことを言われました。

 ”それはできない。君はまだ若いのだから、向上心を持って仕事をし、1人前になることを期待している。また、去年は長い間休職していたが、こうして2日間で回復できたということは、体力が付いてきている証拠。弱気になる必要はない。”

 上司の優しい言葉に胸を打たれ、退職願を出す手を引っ込めました。よくよく考えると、私が勤めている会社は、給料が良く、仕事のやりがいもあり、おまけに人間関係も良い会社です。屋外の仕事が嫌という理由だけで辞めるのは、もったいなさすぎると気付きました。

 働くということは、誰かを楽(らく)にすることだと思っています。例えば、蛇口をひねったら、きれいな水が出るのは、工事に携わるすべての人が汗水流して働いてくれた結果、我々が楽(らく)できています。このように社会というのは、誰かが楽(らく)をせず働いたからこそ、誰かが楽(らく)な生活ができます

 一方で、仕事はやっていく内に愛着を覚え、楽しくなるものだとも思います。それは、苦手な仕事でも当てはまります。

 私は今の会社に去年の4月に入社しましたが、ある仕事Aが嫌いで苦痛しかありませんでした。しかし、日々上司に教わりながら仕事を覚え、やっていく内に「あれ?仕事Aにもこんな面白い面もあるのか!」という発見がありました。なんと入社当初は大嫌いだった仕事Aにも愛着を覚えてきたのです。今は屋外での仕事は苦手で、これからも楽に感じることはないと思いますが、やっていく内に愛着を覚え、楽しくなっていくに違いありません。

 まずは屋外での仕事に耐えられるだけの体力を付けるように、日々精進します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?