自衛隊の時に100km歩いた話
皆さんおばんです!毎日更新64日目を迎えましたsuikaです。
今日は、皆さんが多分経験したことがないだろう体験談をお話しします。
高校を卒業してから去年の2月までの約4年間自衛隊で勤務していました。
最初の2年が宮城、青森そして山形と東北で勤務し
後に希望を出して千葉に転勤させていただきました。
理由はただひとつ。そこが一番ハードな舞台だと聞いていたから。
実際、選抜試験などをうけ合格すれば誰でも行けるようなところ
なのでめちゃくちゃすごい!というわけではありません。
今日お話しするのが、この千葉の部隊で経験させていただいたことです。
この部隊は『空挺』という部隊で『精強』をモットーに、上空から
パラシュートで飛び降りることを主としています。
もちろんそれだけではないのですが、地上に降りてからの行動も
ハードなことが多いんです。その中でも群を抜いているものが
『100km行軍』というものです。文字通り100kmを歩くのですが
開けた道ではなく、山を歩きます。3夜4日を通して歩ききるのですが
倒れる人も中にはいます。しかもただ歩くのではなく2〜40kgの巨大な
リュックを背負って歩きます。中身は訓練資材や水、食糧と言ったものです。
なんせ山ですから買い物する場所なんてものは存在しませんので、全て
自分で用意して持っていきます。食料や水が減っていない状態の
最初が一番重い状態ですごくしんどい。。。
しかも歩き始めのタイミングで雨に見舞れ、最悪な歩き出しでした🙄
雨の場合はポンチョをかぶって歩きます。
基本的に3h以上の休みは歩き終わるまでないので、いかに小さな休憩で
体力を回復させられるかが肝になるのです。
20分歩いたら10分休憩と言った具合に小さな休憩があるのですが
ここで少しでも回復しておかないと後で大変なことになるので
私は毎回の休憩で何かしら口にしていました笑
この訓練で何が一番きついか?と言われたら足のマメがひたすら
痛くなるということです。100kmも歩くと豆ができて割れる、
またできて割れるの繰り返しです。
保護クリームやベビーパウダーを塗っていますが
最終的にはあまり効果をなし得ません。
あとは究極の睡魔に見舞われます。
自分の場合は3夜目から幻覚が見えました😂
基本縦列で歩いていくのですが、夜は意識が朦朧としているので
前の人にめっちゃぶつかる😅。
それで起きてたみたいなところはあります笑
最終日は周りを見渡せばみんなゾンビみたいになっていて
笑顔など一切ありません。今思えば相当カオスな場面を目の当たりに
していたんだなあと。
その時の100km行軍では離脱者が少なく
ほぼ全員が歩ききることができました。
もちろん歩き終わって訓練が終了するのでなく、そこからまた別の
訓練へと入ります。ですがその間に時間があり、着替えたり
食事をとったりします。1km先にまた移動すると言われた時には
体が冷え切っていて、足が前に出ません。。。
リアルに1km一時間ペースくらいでみんな歩いていたので
めちゃくちゃ面白かったです。
なかなか経験できないようなことなので今思えば
いい経験だったと言えますが、当時は死ぬんじゃないかと
思ったほど。それでも歩ききれたのは同期や仲間と助け合えた
ことが一番大きかったです。とても現実的じゃないことなので
訓練が終わって日常に戻った瞬間、ただのベッドを見ただけでも
物凄い感動をしたのを今でも覚えてます。
いやあ、いい経験だった。みんな元気かな?
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