京都ひとり旅 -Day2-
10月に行ってきた旅の記録2日目。
1日目の備忘録はこちら。⇩
Day2
夜中に何度か眼が覚めたためか、8時にアラームをかけていたにもかかわらず9時まで寝ていた。旅行に限らず時間ギリギリの行動をしがちな私は、この日も当然のようにチェックアウト時間ぴったりくらいに宿を出る。
本日も快晴。昨日よりも暑く、1枚上着を脱いで活動開始。
1 宝蔵寺
前日閉まっていたお寺へ再リベンジ!昨夜、宿で調べて縁日であることと限定御朱印があることを確認済。
伊藤若冲のお寺、平日の午前中だというのに5人ほど人がいた。ひとり旅をしていると共通の好きなものを求めて集った人に会えるのが、いつにもまして嬉しく感じる。髑髏の御朱印帳、いつか欲しい。
2 丸善 京都本店
想像していたよりもお洒落な建物の中にあり、一度通り過ぎてしまい戻る。到着時、まだ開店時間前だったので入り口の柱にもたれて待つ。多くの人が開店を待っていたが、扉が開くと同時に大半の人が丸善へ向かったため迷わずに着くことができた。
2フロア書店?広すぎて全体まで把握できなかった…。思う存分棚を眺め、あまりにも欲しい本が揃いすぎていて気が遠くなる。私は生きている間にあとどのくらいの本を読めるんだろうか…。
半ば呆然とした気持ちのまま本を購入。すでに前日購入した本が片手にあるため、控えめに。(サイン本の魅力に抗えず、両手に本を抱えることになる。)
重くなった紙袋をうきうきで両手に抱え直し、三条の街を歩く。
ぷち散歩のあと昼食を済ませ、京都駅で増えた荷物をロッカーに放り込み身軽になって後半戦へ。伸び。ちょうど仕事が忙しい時期で、旅から帰ったらバタバタすることが確定していたので今だけはすべて忘れて無心になる。諸行無常、大丈夫。
3 菅原院天満宮神社
烏丸線丸田駅で降り、歩くこと数分。天満宮2か所目にして菅原道真の実家。ぱぱ(是善)の名前も連なっているのを見て嬉しくなる。
産湯の井戸があった。今でも残っているのすごいことだね。こじんまりとしていて綺麗。
御朱印を頼んだら、帳面の角に梅柄の栞をつけてくれた。嬉しい…!
4 護王神社
猪にちなんだ神社、足腰の守護神でもあるそう。猪年生まれの人は申告すると何か貰えるようだったが、私自身も周囲にもそういえば猪年の人っていないかもしれない…。祖母へのお土産に、足腰守を購入した。
京都御苑の西側の神社を回り、東側の寺社に行くためには北と南どちらから向かうべきか…と考えながら門を覗いてみるとなんと京都御苑、通り抜けできる!まじか。
当日の私の動揺が伝わる。蛤御門から入って清和院御門から出る。
5 梨木神社
4年ぶり2度目まして。草木に囲まれた参道が良い。ここの御朱印の文字はいつもどうやって書いているんだろう…と不思議に思う。前回帳面に書いてもらったので、今回は見開きの綺麗な御朱印をもらう。写真は、京都御苑の清和院御門を出てすぐのところにある一の鳥居。
ひっそりとした見所と魅力の多い神社なので、またゆっくりと訪れたい。
6 廬山寺
紫式部邸宅~!ここもずっと訪れたいと思っていた場所のひとつ。人がいなくて貸切状態。御朱印が直書きだけで5種類もあり、ノーマルなのってどれですか?と阿保な質問をしてしまったにもかかわらず、丁寧に説明してくれた。(ありがとうございます。)
本当ならお庭も見たかったのだが時間の都合でまた今度。
再び!京都御苑、先ほどよりも1~2本ほど北の道を歩くことにする。通りが違うと雰囲気がまた変わる。陽が傾いてきたのも良い感じ。
電車とバスを乗り継いで移動、この時点で今日もだいぶ歩いたなあ~と思っていたが、万歩計はまだ前日の半分。心地良い疲労。
7 建勲神社
ここは最後に訪れたのはちょうど1年前になる。今回は正面の鳥居をくぐって急勾配の階段をのぼる正規の(?)ルートで参拝。いろんな人と何度も訪れていて個人的に思い入れのある神社。
薬研藤四郎の展示を観る。力強さと繊細さが一本に備わっている感じ、好きな刀剣だなあと思う。(写真は反射がすごいのでナシ。)
8 北野天満宮
天満宮の大本命、ここはたぶん5年ぶり3度目。当然といえば当然だが、4年前に訪れた太宰府天満宮につくりが似ているなと思った。(北野天満宮の記憶があまりなく…。)撫牛がたくさんいた、裏から入って表から出る。
建勲神社から歩いて行ってみようかな~とかやってたので時間ギリギリに滑り込み。京都という街は、自分の脚で歩きたくなる。
大満足で近くの駅まで歩き、京都駅へ向かう電車に乗る。幸せな気持ちで写真を見返したり文庫本を開いたり。数十分程経ってから、聞いたことのない駅名で電車が停車していることに気がつく。もしや…と乗換案内を確認すると、反対方向の電車に乗っていたことが判明。最後の最後に嘘じゃん…!
予定より1時間ほど遅れて京都駅に着くと、辺りはもう真っ暗。京都タワーの明かりに誘われるように最後の目的の場所へと向かう。
9 京都タワーサンド×最果タヒ
へとへとなのもあって、やや迷うものの無事到着。お洒落な飲食店、フードコートのあるエリアのあちこちに最果タヒさんの詩が散りばめられている。壁、床、階段、本当に思いがけない様々なところから突然、文字が始まっている。
日常の中に詩があるこのようなエリアは、今までにない新しい試みだと思うが、詩は私たちがこうして暮らしている日々や人々の営みがあるから生まれてくるのだと思うので、ある意味とても自然で当然のことだと感じた。
すべての詩はさすがに見ることができなかったが、それでも充分満喫でき本当にいいなと思える空間だった。京都に住んでたら間違いなく、用がなくともこの場所に脚を運んでしまうだろう。
京都が好きだ。でも、移住したいかと問われるとそうではないような気がする。その好きな土地で暮らしたいというよりかは定期的に訪れて、好きだなあと再確認しパワーをもらいたいと思う場所。本能が、魂が、帰りたいと願うような、心のふるさとなのかもしれない。そういう場所があることは、私にとってとても大きな財産で幸せなことだと思う。また、近い内に訪れることになると確信している。
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