京都ひとり旅 -Day1-
10月に京都へ行ってきたのでその記録として。
京都には思い出が多すぎる。ここ数年で何度足を運んだかわからない、去年も2度訪れていて、初めてひとり旅をしたのも京都だった。
これは4年ぶり2度目のひとり旅となる。
Day1
穏やかな気候、好天に恵まれて気持ちも上向きになる旅行当日、新幹線のチケットを片手にホームへと向かう。乗車時間までまだ余裕がある。文庫本を開いたその時、新幹線遅延を知らせるアナウンスが流れてきた。
そのまま1時間近くホームで待ちぼうけをくらうことになり、これほど本を持ち歩いていて良かったと思う日はなかった。この日読んでいたのは川上未映子の『水瓶』。
あまりにも進展がなく、鈍行で向かおうかどうしようか…と悩み始めたころ、運転再開。
移動時間は読書と、行先の下調べ。車窓から見える景色がシュンシュンと変わってゆく。…………
京都着!
慣れたもので、てきぱきと乗り換え線に一番近いコインロッカーに荷物を預けたのち、足取りも軽く烏丸線に飛び乗る。
目的地に着く、空を見上げて京都の街を歩く。この時点で15時近くになっており、行先の多くを寺社仏閣が占める今回の旅にとって大きなハンデを背負ったスタートとなったものの、京都の地にいる!というだけで心が弾む。
いつもいる場所から移動する、それだけでいいのだ。
1 本能寺
3年ぶり2度目まして。立派!本能寺の変が起こったときとは別の場所であるというのは、前回訪れた際に学んだ。
宝物館にて薬研藤四郎と実休光忠の復元刀を観る。森蘭丸の刀も2振り、でかい。平日でもそこそこ人がいて皆それぞれ熱心に観ていた。こういう、話はせずとも他人同士が同じものに興味があって同じ場所に集う、というシチュエーションが堪らなく好きだ。
本当は訪れる予定はなかったのだが、前日下調べをした際に実休光忠の展示と御朱印があるとのことでねじ込んだ。
有名な三足の蛙の香炉も観る、入り口にあったレプリカ横のメモの意味に暫く悩む。2ゲロ?
本能寺の変の夜、香炉の蛙が鳴いて信長に異変を知らせたという逸話があることから、蛙→ゲロゲロ→2ゲロ→逃げろ、明智光秀から逃げろ、かな?と思った。
2 誓願寺
新京極通り、繁華街のど真ん中に鎮座するお寺、金ぴかのお堂と仏像に目を見張る。天井が高かったような記憶。清少納言や和泉式部に縁がある場所だそう、存在感がある。御朱印が達筆でカッコイイ!個人的に好みの字だった。
そのままワクワクする路地裏をひとり歩く。道中、行きたかった宝蔵寺を覗くも、御朱印お休みの日だったので次へ。
3 錦天満宮
宝塚月組公演『応天の門』を今年2月に観劇した影響で、菅原道真公に挨拶に行きたいとずっと思っていたので念願の。ここは繁華街のど真ん中にあるからか、人がとても多くにぎわっていた。御朱印も3種類、おみくじお守りの類も豊富でいろいろと購入。
引いたおみくじが大吉で歓喜!油断せず、焦らず、意欲的に頑張るとよいとのこと。ラッキーカラーは黄色。
4 京都大神宮
16時ギリギリに滑り込んで参拝。巫女さんのオリキャラがいっぱい。高島屋の真裏という立地なのに、空気はちゃんと神社の中で澄んでいるような感じがして面白いなと思う。その隣が工事中で、うるさくはあったけれど。
16時を過ぎたので、1日目の寺社仏閣巡りは終了。
ここからは夜の部、書店巡り。
5 京都 蔦屋書店
寺社仏閣と書店を並列にカウントするのもいかがなものかと思うが、どちらも同じくらい旅の目的であるのでこのまま。
洗練された広大な空間、選書や雑貨、蔦屋と書いてあったが本当に書店なんだろうかと入り口の前で戸惑いしばらくウロウロしてしまった(書店に専属で警備員がいる!)。
文庫コーナー、とかで棚が分類されているのではなくこだわりによってテーマごとに本が並べられている感じ。欲しかった本が1か所にすべてある!自分好みの棚が存在するの、もはや書店というより自宅の本棚。すごい。
購入した本の重みに嬉しくなりながら、夕暮れ時の京都の街へ再び。書店を梯子するという、ひとり旅ならではの所業。幸せな時間。
6 大垣書店 京都本店
去年京都に訪れた際、気になっていた書店。素敵すぎる~広すぎるよ~。こちらも選書や店内の雰囲気が最高で何時間でも滞在できてしまう(実際1時間以上はいた)。文庫本コーナーを端から端まで眺め、どの本を購入しようか悩む。たっぷり眺めたのち購入。
旅先でもチェーン店に入りがち。購入した大量の本と荷物を席におろした時にはへとへとになっていて、その中で食べた豚みぞれの柚子胡椒うどんと抹茶白玉フローズンラテが本当においしかった。空いている店内の端っこの席で勢いよく食べた。
そこから歩いて行ける距離にある宿にたどり着いた頃には、すでに睡魔。人の気配を廊下に感じながら眠った。(Day2へ続く)
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