日本モンキーセンターに行ってきた話し
名古屋から帰還しました。
今回行ったのは、日本モンキーセンターと東山動物園の2ヶ所です。
行ってきたよ……
というわけで、まずは日本モンキーセンターの潜入記録。
日本モンキーセンターとは?
公益財団法人日本モンキーセンターは、京都大学の教授が中心となり運営している霊長類の動物園・博物館です。
サルの生態研究、保全活動や教育普及をおこなっている場でもあります。
まじめ。
しかし、
客足はというとゴリラのシャバーニで脚光を浴びた東山動物園に比べてかなり寂しいことになっているため、
モンキーセンターの飼育係さんがSNSでのプロモーションをめちゃくちゃ頑張っています。
このTwitterがじわじわと人気のようす。
手を顔前にもってくる「てい」のポーズをする、シロテテナガザルの“キュータロウ”や
シロガオサキの“モップくん”
といった人気者(猿)も誕生しました。
このツイッターの効果で遠方からのお客さんも呼び込めているのは、ほんとにすごいこと。
わたしもツイートで彼らのことを見かけるたびに3Dで見たいと思うようになり、今回潜入する運びとなりました。
たどり着くまで
日本モンキーセンターは、名古屋の犬山にあります。
名古屋駅から名鉄犬山線に乗り、犬山駅まで行きます。
わたしはこの道中、腹をぶち壊して途中下車しながら犬山までどんぶらこしました(ブリブリ)
予定では開園前に到着し、入場門の前で開園待ちをするぞ!という意気込みの元、夜行バスで東京から馳せ参じたというのにこのザマです(ブリブリ)
犬山駅に着いたら、駅前から出ているバスに乗りますよ。170円です。
頑張れば歩けます。
タクシーもあります。
ご参考までに。
ゴールデンウィークのため、バス停は長蛇の列。
満員の状態でバスは出発し、しばしば渋滞にはまりながらも見えてきたのは入場待ちの長蛇の列でした。
猿の時代がきている………
SNSのプロモーションすごいな......
モップくんのオリのまえとか人だかりだったりして……
と思いながらバスを降りると、入場列はモンキーセンターのお隣にある“モンキーワールド”という遊園地の入場列ではありませんか。
え?じゃあモンキーセンターは?
モンキーセンターの方へ急いでいくと....
人が疎ら!
待ち時間0で、
おとな800円の入園料をよろこんで支払わさせていただき、
いざ入猿。
ガッラガラだ。
泣ける............
フクロテナガザルとクモザルの展示
気を取り直してサルを見よう。
入園ゲートの前から、変な音が聞こえていました。
ホーーーーホホホホホホホ
フーーーワフーーーワ
フーーーーーーン
など。
音の主はフクロテナガザル。
喉元にある「のど袋」を使って音を出したりしながらうたを歌います。
ぶらーん
写真の黒いのがフクロテナガザルです。
こんなかんじで、周囲を池に囲まれた島に放し飼いにされているので至近距離で観察することはできませんが、サル達が腕わたりをしているところをよく観察できる展示になっています。
サル達を見ていると、ビールが飲みたくなってきますね。
そんなときは、このフクロザルの展示の向かいにある売店でビールを買ってください。
あそぶフクロテナガザルの群と、岡本太郎の『若い太陽の塔』。
岡本太郎好きとしてはこんなロケーションありかよ?????????となるくらい最高な風景。
フクロテナガザルのお向かいには、"ジェフロイクモザル"の展示があります。
こいつら。
尻尾が発達していて、尻尾はバランスを取るだけではなく物に捉まることもできます。
逆光
上の橋からこちらのようすを伺っています。お互い観察し合う状態。逆光。
クモザルとフクロテナガザルたちの動きを見ているとここで1日終わってしまいそうだったので、心を鬼にして移動。
キュータロウにあう
先ほど紹介したシロテテナガザルのキュータロウは、ギボンハウスにいます。
モンキーセンターでは数種類のテナガザルを飼育しており、個体の性格と相性も考えて同居する個体を決めているそう。
キュータロウは体が少し小さめの個体で、同種のシロテテナガザルとは同居がうまくいかず、アジルテナガザルというサルと仲良く暮らしています。
ギボンハウスのいちばん奥に、黄色いフサフサが見えました。
キュータロウ?と呼びかけると、チラリとこちらを見返してくる黒い瞳。
最終的にはどんどんこちらに近づいてきた。
そして自己紹介をするかのように「てい」。
キュータロウ確定。やっと会えたね!
こちらが気になるようす。
この後も数回の「てい」が見られ、ぶらぶらしてあそんだり活発な動きも観察できました。
同居中の"アジルテナガザル"のアジルちゃんは、室内にいました。なんか守ってあげたくなるような佇まい…ツイッターで見るより100億倍美猿でした。きれいだね。
リスザル島にいく
日本モンキーセンターではリスザルも放し飼いにされています。
展示施設は"リスザル島"。
名前の通り、周りを水で囲まれた小さな島に、リスザルの群が放たれています。リスザル島に上陸して、彼らを間近で観察することが可能です。
こんな近くで虫や木ノ実をさがすリスザル。
あっ、なんか見つけたよ。
ついつい近くて触りたくなってしまいますが、触っちゃだめです。近くに飼育係さんも常にいて、リスザルの豆知識も教えてくれています。
なんかないかな。
ペットボトルで作られたフィーダーを漁るリスザル。飼育係の方に尋ねたところ、この中には好物のピーナッツを入れているそうです。
木の上をゆく。
ボリビアの野生のリスザルもこんな感じなんだろうか。
モップくんにあう
モンキーセンターのスターのひとり、シロガオサキのモップくんにも会えました。
「シロガオサキってマジでなに?」という人はこちら↓
あっ モップくん!
モップくーーーーーーーーん
ぜんっぜん撮れねえ。
連れの写真を拝借……。
名前の通り顔が白い。顔が白いのはオスだけだよ。
この後、「モップくん」と書かれた看板の裏でゴロゴロすることを始めてしまい、お姿は見えず…
シロガオサキってけっこう小さいんだな。
ワオキツネザルの展示へ
モンキーセンターのワオキツネザルもまた"Waoランド"という展示施設で放し飼いにされています。
このWaoランドでは、クラウドファウンディングを使ってキツネザルたちのために屋根が設置されたのです。
ツイッターを見る限り、このすてきな屋根をサルたちは大活用している模様でしたので、訪れるのを楽しみにしていました。
めちゃくちゃ使ってる!
たけのこもぐもぐ。
かっこいいですね。メスです。
よっこらしょ
これは、フィーダーに入ったビタミンペレットに夢中のようす。
キツネザルは柑橘類を与えすぎてしまうと、ビタミンの摂りすぎでお腹を壊してしまうことがあるそう。とはいえ、ビタミンは適度に取り入れる必要があるので、ペレットで補っているようです。(飼育係さん談)
モンキーセンターでは、ワオキツネザルをいくつかの群に分けて飼育しています。
日替わりでこのWaoランドに放出されているそうです。
今回の群は「ブ群」。メスだけで構成された群です。
なんで「ブ群」という名前なんですか?と飼育係さんに尋ねたところ、お母さんの名前の一文字をとって娘達に命名しており、群の個体のほとんどが名前に「ブ」を持つからとのことでした。超そのまんまだった。
ちなみに、キツネザルはメスが中心となって群をつくるので、繁殖をしようとなった際はこのブ群に空気の読めるオスを投入することになるそう。
群で生活する動物の飼育は相当のご苦労があることだろうな、と思い知らされます。頑張れ日本モンキーセンター。
おしまいに
長くなりましたが、日本モンキーセンター潜入記はこれでおしまいにします。
じつはまだまだいろんなサル、いろんな取り組みを見ることができて紹介したいことがたくさんあるのですが……それはまた後日。
一日中サル達を見ながらだらだら過ごすことができました。
陰ながら今後ともめちゃくちゃ応援しつつ、ツイッターでサルたちのようすも楽しみに追いかけます。