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旅行記:2007年9月 北欧一人旅 ~Finland編~

1日目:9/23(日) 

ヘルシンキ直行便がとれなかったため、一度ロンドンまで飛び、乗り継いでヘルシンキへ。乗り継ぎのヒースロー空港では手荷物検査がとても厳しく、全員靴まで脱がされる始末。
長い旅路を経てホテルに到着したのは、深夜0:00過ぎ。
直行便だったら夕方にはホテルに着けていたので、このロスは非常にもったいなかった。

でも、ヒースローからヘルシンキまでの飛行機で隣りだった御夫婦の奥様が日本人で、フライト中いろいろ話をしていたら「ヘルシンキ空港からホテルまで車で送ってあげる」と。
空港からヘルシンキ中央駅までのバスは深夜1:00くらいまで走っていたものの、中央駅からホテルまで大きなスーツケースをガラガラ引いて歩くには、いくら治安のよいヘルシンキと言えども0:00過ぎでは心配。
空港からホテルまでタクシーに乗ろうかと迷っていたところだったので、その御厚意に甘えさせていただく。 

運転をしてくれたアメリカ人の旦那様にも感謝を伝えたかったのだけど
「Thank you!」しか出てこない自分のボキャブラリーの乏しさにガッカリ・・・。

チェックイン後部屋に入ると、北欧らしいシンプルでステキなデザインに
長い旅路の疲れも忘れ、テンション上昇!
バルコニー付き、そしてさすがはフィンランド、サウナ付き!

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ひとしきり写真を取りまくった後、夜中なのでサウナは諦めシャワーを浴びて就寝。

2日目:9/24(月)

朝食のビュッフェはフィンランドのパンやベリーが豊富に揃っていて、いろいろ食べたら朝から満腹。

世界遺産スオメンリンナに行こうと思っていたのだけど、曇天なのでヘルシンキ散策に変更。
ヘルシンキの街は小さく、歩くのが好きな私は徒歩でも全然苦にならないほどの規模。
港のマーケットでラズベリーを1パック買って、食べながら観光スポットを回る。

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洋服やアクセサリー、食器のショップに気の向くままに入り、気に入ったものがあればお買い上げ。 

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店員さんは皆親切で、最初に「何かあれば言ってね」と声を掛けてくるが、それ以上は干渉せず。 
お店を出る時に「Kiitos(キートス)」とまたさりげなく一言。
フィンランド語で「ありがとう」という意味のこの「Kiitos」という言葉の響きがなんとも心地よい。

フィンランドの通貨はユーロ。 
ほとんどのお店でカード決済が可能という話は聞いていたものの、港のマーケットでもカード決済ができたのにはビックリ。
物価は聞いていた通りに高い。 

夕方から晴れてきて、街歩きも更に楽しく。
夕食は地元のこじゃれた定食屋さんにて、トナカイ肉と思しきものをビールと共に。
20:00近くまで明るく、夕食後ホテルへの帰り道で日が暮れた。
老舗百貨店の「ストックマン」に寄り道し、食料品売場やアカデミア書店を散策。

ホテルに着き、昨夜断念したサウナに挑戦。
しかし取扱説明書のようなものも注意書きも何もない。
ダイヤルを右に回したり左に回したり押したり引いたり、、、 考えられるありとあらゆる手段を試したものの、全く動じないサウナ。
フロントに電話してサウナの使用方法を聞いたものの、電話口にて英語で矢継ぎ早に告げられた使用方法は、十分な英会話力のない私には理解できるはずがなく。
そうこうしているうちに疲れ、今夜もサウナ断念。 

それにしてもよく歩いた一日。

3日目:9/25(火)

昨日同様、朝食ビュッフェで朝から満腹。 

今日は朝から晴天なので世界遺産スオメンリンナへ。
ヘルシンキから船で15分程のこの島は、18世紀のヨーロッパ要塞建築の代表例として世界遺産に登録。
現在は人口約900人をかかえるヘルシンキ市の一区で、島民は船でヘルシンキ市街へ通勤や通学をしているらしい。
・・・世界遺産で暮らすって不思議な感じ?! 
ヘルシンキも東京に比べると時間の流れがゆったりしているように感じたけど、この島は更にゆるやかに時が流れており、海辺に並ぶ大砲が今となってはのどかで平和を絵に描いたようなこの島の雰囲気とミスマッチ。

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ランチは島内のカフェでシナモンロールとベジタブルチーズスープ。
もっと時間があれば日がな一日この島でゆっくりしていたかったけど、 後ろ髪引かれながら船に乗り再びヘルシンキ市街へ。 

昨日は一日中徒歩でヘルシンキを回ったので、今日はトラム(路面電車)を利用。
地面から突き出した大きな岩を掘り抜いてできたというテンペリアウキオ教会へ。岩肌むき出しの教会は無骨で厳かでありながら、柔らかい光が射し込み温かい雰囲気。

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その後トラムを乗り継ぎ、アンティークマーケットへ。
160ユーロで売られていた魚の柄のカワイイお鍋が気になり購入を悩むも、「真価のわからないお鍋に約25000円を払うのは・・・」と妙に冷静になって購入断念。 

スオメンリンナではりきり過ぎたのか、疲労困憊気味でホテルに到着。
今日こそリベンジを決意していたはずのサウナだが、使用方法を再度リスニングする元気がなく、あえなく断念。

せっかくサウナ付きのお部屋だったというのに、 そのサウナを一度も稼動させることができずチェックアウトを迎えることに・・・。

4日目:9/26(水) 

今日の夕方の便でコペンハーゲンへ移動なので、ヘルシンキ最終日。 

毎晩ハガキを1枚ずつ書き、ホテル近くの郵便局で切手を買って投函するのが朝一の日課になっていたヘルシンキ滞在。
最終日の今日は郵便局に長居し、切手以外にも郵便グッズを買い込む。
フィンランドの郵便グッズはとってもカワイイ。ムーミンやマリメッコの柄の小包用の箱や緩衝材入り封筒など。
日本も郵政民営化を機にフィンランドのようにカワイイ郵便グッズを売ればいいのに。

その後トラムに乗り、映画『かもめ食堂』のロケに使われた実在の食堂「カハヴィラ スオミ」へ。窓ガラスには「かもめ食堂」の文字が残っている。
開店前だったので外から覗くのみで退散。

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そして今度は地下鉄に乗り、同様に『かもめ食堂』にも出てきたハカニエミマーケットへ。
ここのスープ屋さんが安くて美味しいという話を聞いていたので、期待に胸を膨らませお店へ。

3種類あるスープをどれにしようか店先で迷っていたところ、お店のおじさんが出てきて「選ぶの難しい?」と聞いてくる。「難しい」と答えると「じゃぁ、ちょっと来い」と厨房へ手招きし、スプーン1杯ずつ3種類のスープを味見させてくれた。
・・・感激!!! 

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どれも美味しかったけど、いちばん気に入った「ニンジンと山羊のチーズのスープ」に決定。
おじさんの優しさと美味しいスープに大満足。

そんなこんなしているうちに、刻一刻とヘルシンキを経つ時間が近付く。
ヘルシンキに到着した際は夜中だったため空港内を見て回れなかったので、 空港でゆっくりするために少々早めにエアポートバスで空港へ。 
ヘルシンキ ヴァンター国際空港はこじんまりとした空港ではあるが、 カワイイお店がたくさんあり、飽きることがない。

搭乗前にふとヘルシンキでの2日半を振り返るといろいろな景色や出来事が走馬灯のように。
本当にあっという間の2日半で、アラビアやマリメッコのファクトリー、シベリウス公園など行きたかったのに行けなかった所も多々。
それでも、キレイな街並みと美味しい空気、温かい人々に癒され、とても気持ちのよい充実した数日間だった。
ヘルシンキを離れることに一抹の淋しさを感じつつ、これからのコペンハーゲンに思いを馳せ搭乗ゲートへ。

コペンハーゲンまではアメニティなどがいちいちカワイイと噂のフィンランド航空で2時間弱。

『旅行記:2007年9月 北欧一人旅 ~Denmark編~』につづく・・・ 

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