【資金調達PRの裏側】全社で盛り上げた結果1週間で25媒体掲載の波をつくれた話
2022/4/19に、弊社Findyは15億円のシリーズC資金調達の正式リリースを行いました。
全社で協力いただいた結果、SNS中心に盛り上げることができ、社外の方から「スタートアップPRのお手本」と褒めていただけました。
社員一丸となって展開できたこと、そして、色々なステークホルダーからおめでとうと言っていただき、Findyが多くの皆様に愛されているサービスであることを感じれたことが何よりも嬉しかったです。
本日は、裏でどんな動きをしていたのか、舞台裏を書きます。
【こんな人にオススメ】
・スタートアップPRに興味がある
・スタートアップマネジメント層の方
・スタートアップで資金調達を考えている方
【シリーズC資金調達の実施をリリース】
【拡散の効果】
・プレスリリースのPVは1週間で10,000近く
・25のメディア掲載及び転載
・当日のPRtimesにおける瞬間風速1位
・twitterが盛り上がった様子をトゥギャッターにまとめたところ6,000 PV超え
⇨ 拡散の効果の受け皿として、リリース次週にオンラインイベントを実施
【拡散前後の大きな流れ】
PR戦略作り
事前準備
当日の盛り上げ
リリース後のフォローアップ
大きく分けると上記の4つになります。
こちらを1つずつ説明していきます。
1. PR方針の決定
まず、今回のプレスリリースの目標をどこに置くか。
何を目的として、誰に届けて、どういう行動変容を起こしたいかかを整理しました。
動き出しのタイミングは、4/19資金調達リリース1ヶ月半前、3月頭くらいになります。
この頃の資金調達の状況としては、まさしくラストワンマイル。
ラウンドに参加いただく各投資家が決まり、どの投資家がどれくらいの分配で出資いただけるか、契約書の最終化に向けた細かいやりとり、契約後の着金までのプロセスにつき、各投資家と連日やりとりしておりました。
会社によっては、事業広報が目的だったり、知名度向上が目的だったり、また目的に応じて、マーケティング施策と関連付けている会社によって様々です。
弊社の場合、常に抱えている課題として、「採用」がありました。
そして、採用力を考えると、認知・イケてる感といった「ブランディング力」に課題が収束されていくと感じていました。
そこで、「採用」をテーマにPRすることにしました。
採用をテーマとした場合どういったことを考える?
採用をテーマにすると決めたので、より多くの人に情報を拡散させることを狙いました。考える軸は以下のとおり。
・どういうメディアに掲載されるとより拡散される?
・どういった内容だとよりそのメディアは掲載したいと思う?
・どうやって情報を拡散するとより多くの方にニュースが届く?
・どうお願いをすると、より多くの人が発信・拡散しやすくなる?
拡散性を意識し、そのためにどういったコンテンツを練るべきか考え始めました。
プレスリリース作成のコンセプト決定
プレスリリースの目標に応じて、プレスリリースの内容を作っていきます。
一見、資金調達のプレスリリースは同じように見えますが、この中でも各社調べていると色があることがわかります。
今後弊社のニュースを調べたときに目にするリリースなので、どうすれば自分たちが大事にしていることが上手く伝わるようにできるか、を考えました。
弊社だと以下のとおり。
・ヒトとテクノロジーのヒューマニティ
・とにかく誠実にユーザーとクライアントと対峙する姿勢
・ビジョンドリブン
・チームワークを大事にしている組織
上記を意識し、リリースの内容を練り込んでいきました。
2. 事前準備
決定した方針にしたがって、以下の準備を随時開始していきました。
・プレスリリースの作成
・メディアリレーション
・当日の拡散に向けた準備
プレスリリースの作成
ポイントは、他社との色を出すための工夫をリリース文面にしたこと
工夫した点は以下のとおり
クライアントの声の掲載(通常は投資家の声を掲載することが多い)をすることで、ユーザーや顧客を大事にするファインディらしさを表現
伸びている感を伝える
ユーザーの成長の伸びをデザインチームにお願いしてグラフで可視化
数値は可能なレベルで出す。
今後の期待感の表現
グローバルエンジニアプラットフォームを目指すというメッセージ
同日にFindy Globalリリースを合わせることでのダブルリリース
メディアリレーション
ポイントは、資金調達をテーマにしなかったこと。
複数メディアに新規サービス"Findy Global"の、グローバルでエンジニアの機会を大きくしていく流れを、日本及び世界におけるエンジニア人材不足というマクロ情報と絡めて事前にコミュニケーションしていました。
昨今資金調達をする会社は増えて行きていることもあり、メディアと事前にやり取りして、どういうテーマだったら掲載したいと思っていただけるかヒアリングをしていました。
その結果、グローバルが1つ興味をもっていただけるテーマだとわかったため、Findy Globalリリースを資金調達リリースに合わせるなどグローバルを強調するように設計しました。
当日の拡散準備
ポイントは、細かい準備と、個別依頼の徹底
誰が、どんな媒体で、どうやってシェアをするか。
また、どういった外部の方にお願いするか。お願いの仕方まで細かくテンプレートを作成の上、リストを準備しました。
その上で、拡散依頼をリリース直前に全社に行い、1人1人各自にお願いしていきました。事前のリーダー以上への周知+個別にDMして直接お願いしていたことが1人でも多くの社員の皆様に結果協力いただけたことに繋がったと振り返ります。
また、どういった文章で展開していくかのテンプレートを本人用、ステークホルダーへの依頼用とパターンを分けて準備し、社員全員が拡散しやすくする・他者にお願いしやすくする、ように準備したこともポイントだと考えています。
3. 当日の盛り上げ
ポイントは、リーダーが自ら先陣を切ることと、それを複数人で盛り上げ、盛り上がりの波を全社に波及させていくこと
リリース前日準備・当日の仕切り
リリーズ前日(4/18)、週次定例で資金調達リリースについて全社に事前共有しまいた。
拡散の依頼を事前にお願いする(その際になぜ何のために拡散をするのか目的も伝える)
その上で、仮にオフィシャルリリースする前に、他のメディアが先に記事を出すようなことがあっても反応しないなど、考えられるリスク対応を全社にお願いする
リリーズ当日(4/19)の動きに備え、予め拡散コアメンバーの予定はブロックしていました。
直前に以下のように全社に激励の言葉を伝え、13時と同時に展開開始しました。
Slackでライブ中継
今拡散状況がどう盛り上がっているのかをリアルタイムで伝え、盛り上がっている様子を拡散する、メディアに掲載されたら拡散する、とにかく拡散の波を作り続けました。
twitterが予想以上の盛り上がり
https://togetter.com/li/1875920
当日の様子はこちらのTogetterで確認できます!
予想以上に、多くの皆様がシェアしてくださったこと、クライアントやユーザーの方がシェア、コメントしてくださったことが、更に拡散の波を作ることができました。協力いただいた皆様、ありがとうございました。
クライアントの方からたくさんの応援コメント
4. リリース後のフォローアップ
経営陣中心にとにかく個別に拡散依頼と感謝の連絡をし続ける
とくに発信力の高い創業者2人(山田さん、佐藤さん)を中心に、私も含め、個別に連絡。感謝とともにリリースを伝え、いいねやシェア協力を一人一人個別に行い続けました。
たとえば、私はFacebookの自分の投稿にいいねしてくれた方に、ありがとうを個別に伝えたり、とにかく協力いただけそうな方に19日、20日は連絡し続けていました。
twitterの盛り上がりをすぐに、togetterに反映
twitterが思いの外盛り上がったので、togetterにすぐまとめました。
https://togetter.com/li/1875920
とあるメディア媒体の方から、アフターフォローまで徹底しているというありがたいお言葉いただけました :)
拡散のサイクルを回し続ける
何か掲載・転載のニュースがある度、ステークホルダーの方に拡散いただけたりした都度、そちらを全社に発信し、再度拡散(リツイート)依頼という、サイクルを回し続けました。
ウェビナーの実施
拡散の結果、何名か弊社に興味を持っていただけるかもしれないため、事前に受け皿を作るため、ウェビナーの実施を決めました。
こちらのイベントを4/25 - 27の3日間実施しました。
経営陣によるnote発信
まずは代表山田が、資金調達や今後のファインディへの想いをnoteに書きました。
第2弾がこちらのnoteになります。引き続き経営陣による発信を続けていきます。
終わりに
運もありましたが、”準備”をやりきったこと、日頃から培った"信頼の積み重ね"が、想像以上の結果に繋がった
全社で発信を積極的に行う文化づくりをしていたこと
社員の皆様がクライアントやユーザー対応を常に誠実にしていたこと
各ステークホルダーと事前に丁寧なコミュニケーションをしていたこと
今までの積み重ねにより、全社を巻き込む拡散→クライアントやユーザーを巻き込んだ盛り上がり、に繋げることができたと振り返っています。
【まとめ】
今回の調達リリースにおけるポイントは、以下のやりきりと振り返ります。
・日頃の発信文化の醸成
・事前にメディアが興味があるトピックを意識したコミュニケーション
・プレスリリースのこだわり
・誰がどう発信するかの事前プランニング
・依頼・共有テンプレートを細かく作成
・事前事後に個別にDMして拡散依頼
・当日はslackでLIVE実況中継しながら拡散盛り上げ、雰囲気が伝わるようにする
・リーダーやマネジメントが率先して行う
・終わった後の感謝連絡
・イベントや記事などのアフターフォロー
改めまして、シェアをしてくださった皆様、本当にありがとうございました。皆様のおかげで、社内外で盛り上がることができました。
【気軽に話してみませんか?】
具体的に今回のお話を聞いてみたい。Findy の広報に興味がある。など、
Findyの事業や採用情報に興味がある方、お話しましょう!
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