株式会社SUGOI

ブランディング、マーケティング、クリエイティブ、そしてそれらを円滑に進めるマネジメント…

株式会社SUGOI

ブランディング、マーケティング、クリエイティブ、そしてそれらを円滑に進めるマネジメントの4本柱を、実行・支援していきながら、企業が勝ち続けられるCXを作ります。これからの時代を、「愛とアイデア」を武器に、勝ち続ける、そんな企業・ブランドのお手伝いをしております。

最近の記事

企業理念があったからこそ生まれた木のブランド

最近、木の温もりに触れたのはいつだったのかを思い出そうとしても、なかなか出てこない人も多いかもしれません。身の回りのものの多くはプラスチックなどの石油燃料でできており、気づけば、私たちの生活から木というものが縁遠いものになってしまっています。 木の温もり、肌触り、その安らぎを思い出してほしい、木に触れる機会を増やして欲しい、そんな思いをもったブランドに、ブランドの担当者である竹田さんと稲垣さんにお話を聞くことができました。 愛知県名古屋市を拠点にする名古屋木材株式会社の「

    • 新規事業と既存事業の健全な関係を生み出すためのブランド運営

      新規事業を始める上で、多くの企業が抱える問題が既存事業との関係性です。社員の仕事の分担についても、また事業内容についても、どう新規事業と既存事業とでバランスを取るのか。どの企業にとっても頭の痛い問題でしょう。 しかし、もしも新規事業と既存事業が同じ目的に向かって進んでいると感じることができるのであれば、社員のモチベーションも、事業内容のバランスも、大きな問題にはならないのかもしれません。 そのような事業同士の関係性を実現している会社にお話を聞くことができました。ツキオカフ

      • 紙とプラスチックを混ぜる?常識を覆したのは地道すぎる努力だった

        企業が挑戦をする。よく聞くフレーズではあります。そして、その挑戦は得てして大きな打ち上げ花火をイメージさせます。新商品、新発明、新開発、新発見など、今までになかったものが突然現れる驚きです。 しかし、実際の挑戦とは、もっと地味なものです。細々と続けていたものが少しずつ形になっていき、気づけば日の目を見るようになる。そんな連続的な変化こそが、挑戦の真の姿かもしれません。 今回お話しを伺った企業もまさにそのような挑戦を続けています。10年以上もかけて1つの素材に向き合い続けて

        • 「丸太、買っていいですか?」オーディオメーカーで交わされた不思議な会話とその先に成し遂げたもの

          新規事業を始め、新しいプロジェクトを進めていくと、予想外の出来事に次々と出会うこととなります。 今まで出会うことのなかった人々の声を聞き、関わりのなかった企業との関係を深め、新しい知識や技術を学び、新しい挑戦へと進んでいくものです。 今回、お話を伺った株式会社トクミの事業企画部の丸山さんも同じように、あるプロジェクトを進めていくときに、全く未経験の分野に足を踏み入れることとなりました。 株式会社トクミがどのような新しい挑戦をして、そこから、どのような化学反応が生まれたの

        企業理念があったからこそ生まれた木のブランド

        マガジン

        • CHALLENGE STORY SNAP
          18本

        記事

          納豆一筋の会社がたどり着いた新しい挑戦は、やっぱり納豆だった

          腸は第2の脳とも言われるくらい重要だとよく聞かれるようになり、さらには、「腸活」なんて言葉も生まれており、腸の大切さがさまざまなメディアでも取り上げられています。 この「腸活」に効果的な食材として、注目を集めているのが納豆です。納豆に含まれる納豆菌などの効果によって、腸の健康状態を高めることができると言われています。 そんな熱い注目を集めている納豆ですが、ことビジネスの世界では状況はかなり厳しいものです。というのも、納豆の製造には時間、手間、技術がかかる割に、他社との差別

          納豆一筋の会社がたどり着いた新しい挑戦は、やっぱり納豆だった

          嫌いが好きに変わり、その「好き」が事業の軸になった不思議なコスメブランドのお話

          好きの反対は嫌いではなく、実は、無関心です。 無関心であるということは、それを見ても何も思わず、記憶もされません。興味のないものや関心のないものの情報は、入ってこないけれど、嫌いなものの情報はなぜか目についたり、意識してしまったりするものです。 そういう意味で、嫌いなものには、可能性が秘められているとも言えます。そこには、エネルギーや感情をそれだけぶつけたくなる何かがあるのですから。 この嫌いなものが、出会いによって好きなものへと、さらには、事業の軸へと昇華していった会

          嫌いが好きに変わり、その「好き」が事業の軸になった不思議なコスメブランドのお話

          「絶滅危惧種」となった桶屋の挑戦、過去のものというイメージを刷新するコンテンツ戦略とは?

          風が吹けば桶屋が儲かる、とは思いがけないことの果てに得をするという意味の諺ですが、なぜ、そもそも桶屋なのか? それは、桶屋がそれだけ儲かりやすかったのではないかという考え方があるそうです。つまり、ビジネスの世界において、桶屋とは金のなる木であり、収益性も成功確率も高いビジネスだったようです。 というのも、桶屋とは、風呂で使う湯桶、洗面器、手桶だけでなく、台所ではおひつ、寿司桶など。そのほかにも、桶の形をしたものは、全て桶屋が担っていました。つまり、桶とは生活必需品だったの

          「絶滅危惧種」となった桶屋の挑戦、過去のものというイメージを刷新するコンテンツ戦略とは?

          江東区のキャンドルメーカーが、新規事業で絵の具を作るようになったきっかけは、クリエイターからの刺激だった

          新規事業を進めようと考えたときに、まず考えることは、自社の強み、資産に何があるかです。自社の強みを活かしながら、どう新しい分野に挑戦していけるのか。この思考はとても重要なものです。 しかし、その一方で、この考え方には、落とし穴も用意されています。 それは、思考が硬直してしまうこと。すでにある強みや資産を最大限に活かそうとすればするほど、既存の事業に近づいていってしまいます。新規事業を考えていたはずが、気づけば既存事業の改善案に着地していたなんて例もよく聞きます。 この硬

          江東区のキャンドルメーカーが、新規事業で絵の具を作るようになったきっかけは、クリエイターからの刺激だった

          事業を180度変革して、これまでになかった木との関わりをつくる

          あらゆる業界には、常識が存在します。それは事業をスムーズに進めるためのものもあれば、実は大きな足枷になっているものもあります。 その常識によって、新しい発想がうまれにくかったり、挑戦の芽を摘んでしまうことになったり。かつての習慣のいいところは踏まえながらも、これではダメだと動き始める人には、この常識からどう距離を取るのか、がとても重要になってきます。 今回お話を聞いたのは、一場木工所の代表である一場未帆さんです。木材業という、日本の伝統産業の中で、そこで育まれてきた常識と

          事業を180度変革して、これまでになかった木との関わりをつくる

          世にも珍しい円形の組織体制をつくりあげたら、今までできなかった事業が誕生した

          組織と聞いたときに、もしくは、組織図を書いてくださいと言われた時に、多くの人の頭に浮かぶもの、それはピラミッド型のものだと思います。 トップダウン。上位下達。この言葉が手放しで称賛されなくなった時代を生きている私たちですが、いまだに多くの企業がこの形を採用しています。それは、この形のメリットを最大限活用するためでしょう。 意思決定の責任を明確にすることで、企業の方向性を一つにまとめやすくなる。縦割りにすることで、それぞれの専門性に特化できる。上下関係をはっきりとさせること

          世にも珍しい円形の組織体制をつくりあげたら、今までできなかった事業が誕生した

          ガラスの加工技術を磨き続けてきた企業が、新規事業に挑戦した本当の理由

          高度経済成長の頃の活気も今は昔話となり、海外製品の流入、新興国の台頭、情報格差の減少などなど、さまざまな要因が重なり、加工製造業はさまざまな課題に直面しています。 そのような中で、「新規事業」に取り組む企業が増えてきています。しかし、新規事業とはいったいどういうものなのでしょうか。 それまでに行ってこなかった事業、これまでとは違う業種、業態、製品、販売方法に取り組むことを新規事業と呼びますが、その新規事業をどう評価するのかは十分に考えられていないかもしれません。 もちろ

          ガラスの加工技術を磨き続けてきた企業が、新規事業に挑戦した本当の理由

          30年継続できる事業をつくる、そのために必要なものとは。

          時代の変化、新技術の台頭、予測できない世界情勢。未来が予測できた時代などこれまで一度もありませんでしたが、それでも、現代社会の変化のスピード、そして、予測の難しさは、異常にすら感じてしまいます。 この先どのように事業を展開していけばいいのか。この課題は、すべての企業が抱えているものでしょう。それは企業の大小にも、事業内容にも関わらず。 そんな混沌とした時代の中、大阪のとある企業が未来への新しい挑戦に、それも30年先を見据えた挑戦に、いままさに取り組んでいます。創業100年

          30年継続できる事業をつくる、そのために必要なものとは。

          江戸時代創業のガラスメーカーが10年かけた挑戦は、始まりに過ぎない

          私たちの生活には、多種多様な容器があふれています。朝、紙パックからガラスコップに牛乳を注ぎ、職場にはペットボトルに入った飲料を持っていき、たまのお酒の席では、ガラス瓶に入った焼酎や日本酒、ワインを楽しむ。 ふと一日を思い出してみただけでも、本当にたくさんの容器に私たちの生活は支えられています。この多種多様な容器をつくり、私たちの生活を支えてくれている会社があります。それが石塚硝子株式会社です。 今からおよそ200年前、日本がまだ鎖国をしていた江戸時代に、石塚岩三郎氏がガラ

          江戸時代創業のガラスメーカーが10年かけた挑戦は、始まりに過ぎない

          食卓に魔法をかける、子どものためのミールキット

          暖かい照明に照らされた食卓。そのテーブルの上には、炊き立てのご飯と美味しそうなおかずが並んでいる。そこに集まってくる家族のみんな。さあ今から楽しい食事の時間。 一家団欒といえばこのようなイメージが、多くの人の心にあるのではないでしょうか。こんな食卓が、家族の象徴とも言えるかもしれません。 しかし、いや、だからこそ、多くのお母さんもお父さんも、いつも悩んでいるものです。今晩の食事なににしよう。好き嫌いがあるから食べてくれないかもしれない。また、おやつばっかり食べている。もっ

          食卓に魔法をかける、子どものためのミールキット

          悔しさを胸に、林業衰退の時代に抗おうと決めた

          家から外を眺めてみれば、少し足を伸ばせば、私たちは当たり前のように山や森林に親しむことができます。そして、それを特別なことだとは、もしかしたら、思っていないかもしれません。 ですが、日本は世界でも類を見ないほどの森林大国であり、山や樹々の量や質においても世界トップクラスです。かつて鎖国をしていた日本を訪れたペリーが、日本を「森林のワンダーランド」と評したという記録も残っているほどなのです。 しかし、実はこの世界トップクラスの価値の高い森林を支えている林業がいまや絶滅の危機

          悔しさを胸に、林業衰退の時代に抗おうと決めた

          「家づくり」の光を灯し続けるために、生まれた木のおもちゃ。

          このnoteは、未来の家づくりを良くしようと、幅広い事業に挑戦し続けているとある企業のお話です。 実はいま、家づくりが危機に晒されていることを知っていますか? というのも、10年から20年後には、大工さんの人数がいまの半分になるとも言われています。 その結果、何が起こるのか。多くの地元密着型の工務店さんの数が減り、これまで日本で培われてきた家を建てる技術や知識がどんどんと失われていきます。家づくり自体が難しくなっていきます。 さらに、家を建てようと思った時には、家に住む

          「家づくり」の光を灯し続けるために、生まれた木のおもちゃ。