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日本の先生はクリティカルシンキングを教える自信がない?

日本の新しい学習指導要領は問題解決力などの「考える力」を重要視しています。それを教える日本の先生は準備ができているのでしょうか?

結論

加盟国平均と比較すると、日本の成人は読解力や計算力が全ての学歴でトップクラスだが、学びに対するモチベーションは著しく低く、成人教育のコストパフォーマンスも低い。

・教科横断型授業を実施するにはトレーニングが必要であると回答した中学高校の先生が加盟国の中で1番多い。
・生徒にクリティカルシンキングを身につけさせることができると思うと回答した中学高校の先生が加盟国の中で1番少なく、他国と著しい差がある。
・業務が忙しくトレーニングの時間が確保できないと回答した中学高校の先生が加盟国の中で1番多く、86%。

20220223_日本の先生のクリティカルシンキングへの自信1

20220223_日本の先生のクリティカルシンキングへの自信2

編集後記

日本では奥ゆかしさを美徳とする文化があるため、この調査結果をもって日本の先生はクリティカルシンキングを教える準備ができていないと結論づける必要はないと思います。しかしながら、日本の先生が問題解決力や学びのための学びを教えることに不安を抱えていること、それにも関わらずスキル構築の時間が確保できないほどに忙しいことは早急に解決すべき課題でしょう。

文責:識名 由佳

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Education Policy in Japan: Building Bridges towards 2030 (2018) https://read.oecd-ilibrary.org/education/education-policy-in-japan_9789264302402-en

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