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子育てとスタートアップの相性について

子供を授かり「これまで以上に一生懸命頑張るぞ!」と意気込むのも束の間、いざ新しい環境がはじまると、「時間」が圧倒的に足りず、家庭と仕事のバランスに悩む方は多いのではないでしょうか。

かくいう私が当時まさにそれで、ただ、悩んではいたものの時が解決するだろうと問題から逃げ、結果、離婚・転職にいたった過去があります。

同じような悩みにを直面している方に向け、この経験が少しでも役立てばと思い書きました。

記事の内容は、共感いただける人はスタートアップで働くことがおすすめですよという内容です。

ただ、考え方・捉え方は各人各様だと思いますので、以下のような当時の私の価値観や状況に近い方に向けて書いています。

対象読者
・パパ(アラサー)
・これまで仕事も遊びもバリバリにしてきた
・非エンジニア(マーケ/セールス/CSなど)
・仕事も家庭も両方大切

子供ができると必要になる時間

まず、子供を授かると以下のような時間の確保が必要だと筆者は考えています。

①「日々の生活に必要な時間」
②「突発的に確保が必要な時間」
③「家族であることを共有する時間」

一つずつ見ていきます。

①「日々の生活で必要な時間」

買いもの、ごはんを作り食べさせる、保育園や幼稚園の送り迎え、お風呂に入れる、寝かしつけ、洗濯や掃除(子供がいると一気に増える)、一緒に遊ぶ時間です。

子供ができるとこれまで余裕があった1日の時間が急にビッシリ埋まります。

②「突発的に確保が必須な時間」

子供が急に熱を出す。
共働きの場合、それが朝であればパパ・ママどちらかが仕事を休む、日中であればどちらかが仕事を切り上げ迎えに行くなどの想定していなかった時間です。

この時間の確保は、どちらかに偏ってしまうことが多いのではないでしょうか。パパとママがお互いが納得しての偏りであれば良いのですが、一方だけが相手の協力を得られず仕方なく時間を調整・捻出しているなどの場合は要注意です。

得られる報酬が違ったり働いていないからといった理由で、この時間の確保を一方的に相手に押し付けていた場合、怒りの蓄積の原因になります。

③「家族であることを共有する時間」

この時間は、パパとママで子育てのことをはじめ、今日あったこと、楽しかったこと、嫌だったこと、大変だったことを話し合い、聴き、日々の感謝を相手に伝える時間です。

この時間の確保は夫婦の絆を維持する上では不可欠で、当時の私が全く出来ていなかった部分です。日々忙しいと、この時間がないがしろになります。そうすると強固である思っていた夫婦の信頼関係がガラガラと崩れだします。

仮に①と②の時間の確保が完全にできていなかったとしても、この③の時間を意識的にしっかり確保しお互いが現状に納得できる信頼関係を築けていれば、余程のことが無い限り即離婚ということはないのでないでしょうか。

時間を作ることが難しい理由 (筆者談)

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こちらでは、時間の確保が必要とわかりながらもなぜできなかったのかを反省を踏まえて書きます。

私の場合、当時はメガベンチャーのカテゴリーに該当する上場企業で、優秀な人たちと毎日朝早くから夜遅くまでガムシャラに働き、大変ではあったもののそれはそれで刺激的で充実していました。

一方、子供を授かり上記の時間を確保する必要に気付きながらも、記載の通り、離婚・退職するまでその時間を確保することができませんでした。

改善の努力が不足していたことはもちろんですが、それができなかった・難しかった理由を思い返すと所属する会社のフェーズと自身のフェーズがマッチしなくなったことと捉えています。

会社のフェーズ/個人のフェーズ

職種や役割により一概には言えませんが、上場して数年の会社の場合、既に顧客に価値を提供できるビジネスモデルが確立されており、スケールさせるフェーズに入っています。

そのフェーズでは、成果を上げるための仕組みが行動にまで落とされています。そこでの仕事は大変ではあるものの行動さえすれば一定の成果が上がりますし、量をやることで質が向上し成長を実感できるので、仕事がどんどん面白くなります。

このフェーズの会社は、気力・体力・時間もあるが、質においては成長途上の若い方にとって最高の環境です。
このフェーズに来るまでに社内で培われたプロフェッショナルとしての確かなノウハウに加え、スケールフェーズにおける無限に関われる仕事がある環境は、未経験であろうと短期間で一人前に成長することができます。

一方、子供を授かり仕事に割ける時間が減り、また、30歳に差し掛かり体力も落ちてくると、この個の成長により得られる脳の報酬系が減退します。

そうするとこれまでと同じやり方では満足できなくなり、否が応でも最小工数で最大成果を上げるための工夫こそが仕事であると考えるようになります。

この考え方の変化に環境がマッチしなくなると、これまで最高だったはずの環境が反転、急にストレスがかかるようになります。

スタートアップがおすすめ

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タイトルに戻りますが、このような状況に共感いただける方は、スタートアップとの相性が良いと私は考えています。

理由はスタートアップの多くはビジネスモデルを検証するフェーズであるからです。ここを深く見ていきます。

「スタートアップ」とは、まだ世の中にはないアイディアを新しいビジネスにし、市場を開拓する企業のことを指します。

これだけサービスが溢れいる世の中で、新しい市場を作るためには、スタートアップの持つアイディアが本当にビジネスになるか・拡がるかの検証が必須になります。

この検証においては、顧客の反応や行動を見聞きし、アイディアや、それを形にしたプロダクト(提供までのサービス全体を含む)を磨き込んでいくのですが、スタートアップはお金と時間に明確なリミットがあり、またリソースも有限であるためこれを悠長にはやれません。

やった方が良さそうなことが多々ある中、最も成果に繋がる行動をいち早く見極める必要があります。そのために検証のための行動の量を極小化しながら、得られるフィードバックをいかに早くするかが肝となります。

要するに

要するにスタートアップに求められるのは、行動量を増やすことではなく、成果に繋がる行動を見極めるための計画立案と実行力です。(もちろん検証のため一定量が必要なのは言うまでもありません)

ゆえに、前述のように気力・体力・時間があっても正解の行動がその時点では分からないため、一人前になるまでの教育体制を整えることが仕組み上難しく、成長途上かつ教えて下さいのスタンスだと厳しい環境になるともいえます。

ただ、既にある領域で一人前のスキルをお持ちの方にとっては、ゴール達成に向けての裁量・権限が与えられ、手段としての計画立案と実行が自由にできる環境ともいえます。

ここで言いたいことは、スタートアップでは、ゴール達成というピンさえずれなければ時間の使い方はかなり自由であるということです。

実際にスタートアップでは一定以上のスキルを持った人を採用できるよう、働き方・勤務体系は柔軟に設計されているところが多いです。

例えば、在宅での勤務が認められていれば、子供の保育園や幼稚園の送り迎え、休憩がてらに洗濯や部屋の掃除、荷物の受け取りをすることができます。

また、在宅により通勤の移動時間が減れば、単純に家族に使える時間は日あたり2時間程度増えます。

この自由があるスタートアップこそ、家庭と仕事どちらかをセーブすることなく全力投球できる数少ない場所なのではないかと考え、記事にしてみました。

私は現在、再婚し1歳の娘の子育て中ですが、家庭と仕事のいずれも楽しく両立できていることをお伝えしておきます。
こちらの記事では私が働くハウスマートの環境について触れておりますので是非読んでいただけると嬉しいです。

さいごに

弊社は「住を自由に」というミッションのもと、不動産業界の業務効率化を支援する「PropoCloud」をSaaSとして提供しております。

現在、事業拡大に伴い一緒に働く仲間を募集しています。
不動産テックやSaaSビジネスに興味がある方、本記事に共感をいただけた方はぜひお声がけください!


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