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「論文に『かざり』はいらない。」: The Elements/Sense of Style

英語で文章を書く時のエッセンスが書かれた古典が、Strunk Jr. & Whiteの

The Elements of Style
https://amzn.asia/d/8tOLo2l

です。今は第4版。

Kindle版は、50円。
https://amzn.asia/d/dnYLSAw

オリジナルは、1918年に出版されていて、著作権が切れていて、Project Gutenbergで入手可能。
https://www.gutenberg.org/cache/epub/37134/pg37134.txt

和文英訳とか英作文ではなく、「文章」の書き方です。英語圏で文章を書く人の「常識」となっています。なので、これを読まないで英語の文章を書くと「常識がない人だ」と思われてしまいます。

まあ、世の中、常識のない人もいますが。

で、なんと、日本人向けに手を加えられた版がでていました。(ほぼ翻訳版)

The Elements of Style: For Japanese Writers of English
https://amzn.asia/d/6fcclLY

(昔、荒竹出版から翻訳も出ていましたが。)

更におすすめが、Pinkerの

The Sense of Style: The Thinking Person's Guide to Writing in the 21st Century
https://amzn.asia/d/ahWyFEU

言語学の知見からの説明がすばらしい。しかしこれを読むにも、本家としての、Strunk Jr. & Whiteのを読んでいることが前提となっています。

注意点としては、Strunk Jr. & WhiteもPinkerも、英語母語話者を想定して書いている点です。英語文化圏の教養(そして、Pinkerの場合は言語学の基礎的素養も)がある人向けに書いています。

その点だけ気を付けて読む必要があります。

PinkerのThe Sense of Styleは、日本語の翻訳版はでないでしょうね。英語文化圏の教養と言語学の素養をふまえて書かれているので、翻訳されたとしても、それらがない人が読んでも、なんのことやらと思うことになってしまいます。読者を選ぶということです。翻訳版を出してもあまり売れない、ということです。ただし、それは単にそのまま訳した場合、というこです。他の手を考えれば、逆に、画期的な本になります。

最後に、これらの本にでてくる大原則を紹介しましょう。

"Omit needless words."

これを肝に銘じて文章を書きましょう。それは言語が英語に限らずです。

^^^^^以上^^^^^杉浦正利

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