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あなたにも書ける研究助成申請書:研究計画書に関するドミノ理論

研究助成には目的があります。まず、目的を「しっかりと」確認してください。 その目的に合った研究計画書を書く必要があります。 あなたがしたい研究を書くのではありません。研究助成の目的に合った研究計画書を書くのです。 審査をするのは、あくまでも専門家です。分野は少しずれるかもしれませんが、それなりの研究経歴のある専門家が読みます。少しくらい専門分野がずれていても、研究計画として実行可能かどうか、研究として専門分野に対する貢献が見込めるかどうか、など判断はできます。 研究計画書

    • 外国語としての英語習得のためのChatGPT: 使うべきかどうかの判断基準とその使用例

      はじめに 目的に合った使い方をする。 あっていれば〇 あっていなければ× 外国語としての英語を習得する目的は何ですか? 外国語である第二言語としての英語を使う能力を身につけることを目的とかんがえます。 そう考えると、何が〇で何が×かははっきりします。 ChatGPTをどう使えば自分の英語力を伸ばせるか、です。 「そんなふうにつかって(英語力を伸ばす)ためになるの?」です。 使った結果、英語力がつけばOKです。 使った結果、英語力がつかないのはダメです。 使った結

      • 「絶対に役員にしてはいけない人」に共通するたった1つの特徴(ダイヤモンド・オンライン) https://u.lin.ee/bjdZ1YW?mediadetail=1&utm_source=line&utm_medium=share&utm_campaign=none

        • 「論文に『かざり』はいらない。」: The Elements/Sense of Style

          英語で文章を書く時のエッセンスが書かれた古典が、Strunk Jr. & Whiteの The Elements of Style https://amzn.asia/d/8tOLo2l です。今は第4版。 Kindle版は、50円。 https://amzn.asia/d/dnYLSAw オリジナルは、1918年に出版されていて、著作権が切れていて、Project Gutenbergで入手可能。 https://www.gutenberg.org/cache/epu

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        • 「論文に『かざり』はいらない。」: The Elements/Sense of Style

          博士論文提出前のチェックリスト

          以下の点について、簡潔にまとめてください。 1)何についての研究か 2)それについて、これまでに先行研究では何が分かっているか。   また、先行研究では明らかになっていないことは何か。   (まだ研究が少ない、というまとめはダメ。) 3)実験で何を明らかにしたいのか。   (具体的なデータの概要を数値で示してください。) 4)実験の結果から、事実として、何が分かったか。 5)それが分かることで、それに基づいて、何が言えるか。(事実に基づいて、合理的に考えると、どう

          博士論文提出前のチェックリスト

          あなたにもできる文献レビューの発表

          ゼミなどで文献レビューを発表するときのポイント。 自分の所属する分野といっても、具体的にその構成員が取り組んでいる個別の研究テーマはかなり狭くなり、その分野の全員が興味があるとは限りません。しかし、基本的にはその分野に関する基礎的な知識と関心は参加者は持っているという場面だということをまず理解してください。 次に、文献紹介ではなく、文献レビューだという点が重要です。文献の概要をまとめて話すだけが「文献紹介」です。もちろん内容の紹介は文献レビューでもしますが、紹介だけではレ

          あなたにもできる文献レビューの発表

          ニュースメモ

          なるほどニュースをメモしていきますね。

          ニュースメモ

          文章構成における9対16の原則

          英語のエッセイの典型的なパタンは5段落構成で、 イントロ +(ボディー×3)+ 結論 です。一つの段落を構成する要素も、典型的には5つだと考えます。つまり、 トピック文 + (支持文×3) + 結び文 です。一要素一文とは限りませんが、話を分かりやすくするために、一段落は、5つの文から構成されるとしておきます。(言い方を変えると、場合によっては一要素が複数の文で表現されることもある、と。) そうなると、一段落は五つの文で、エッセイは五段落となると、エッセイ全体は、2

          文章構成における9対16の原則

          事実だけ並べても「論理的」にはならない(何が言いたいかわからない)

          英文エッセイの基本モデルは、五つのパラグラフから構成されます。 しかし、パラグラフが五つ並んでいても、エッセイにはなりません。 各パラグラフにはそれぞれ役割があって、その役割によって結びついてこそまとまりができます。役割は、イントロダクション、ボディ、コンクルージョンの三つです。 ボディーの部分が、伝えるべき内容になり、そこが三つのパラグラフで構成されます。 ボディーだけでは、エッセイになりません。ボディーを読んで、その内容から、そのボディー部分が全体として、何について

          事実だけ並べても「論理的」にはならない(何が言いたいかわからない)

          なぜあなたの文章は流れがギコチナクなってしまうのか:情報構造の話

          (もしくは、あなたにもわかる自然な文章の流れの作り方) 文には、文を組み立てている文法的な構造(統語構造)と、話の流れに従った情報構造があります。 英語の統語構造の基本は、主語の後ろに動詞をおく、ということです。英語では文を構成する要素の役割が、文中でのその要素の「位置」によってあらわされます。動詞の前にあるものが主語です。動詞の目的語は動詞の後ろにあるものです。なので、同じ単語を使っても、位置が違うだけで、まったくその関係が変わってしまいます。 The cat cha

          なぜあなたの文章は流れがギコチナクなってしまうのか:情報構造の話

          あなたにもわかるパラグラフとエッセイのフラクタル構造:論理的な文章の書き方

          英語の文は基本、主語と動詞を含む節から成り立ちます。文章は、文が集まったものです。This is Japan.は、文章ではなく文です。 文章を書いていて、ちょっと長くなったから、この辺で改行して段落にするか、というのはアウトです。ながーいのを適当に、チョン、チョン、チョン、と切るというのでは良い文章になりません。 良い文章には構成が必要です。文章なので「構成」といいましたが、これは構造と同じことです。全体を構成する要素を関係によって結びつけるという構造が必要です。 典型

          あなたにもわかるパラグラフとエッセイのフラクタル構造:論理的な文章の書き方

          あなたにもできるわかりやすい論文の構成の仕方:論文は同心円構造になっている

          論文は前から順番に読むように書かれています。リニア(線状)です。まっすぐに並んでいるように見えますし、実際、普通は、前から順にまっすぐに読んでいきます。 しかし、そこには、構造があります。構造とは、要素と要素が関係によって結びついたものです。それぞれの要素には「役割」があって、しかるべき関係で結びついています。 分野によって違っていたり、省略される部分があることもあるので、結果的には様々な構造になりますが、まず大切なのは、原則を踏まえることです。原則的な型があります。

          あなたにもできるわかりやすい論文の構成の仕方:論文は同心円構造になっている

          あなたにもできるわかりやすいスライドの作り方

          プレゼンのスライドは飾りではありません。 プレゼンのスライドは原稿ではありません。 プレゼンの目的を考えてください。あなたのアイデアを聴衆にわかってもらうのが目的です。 アイデアは言葉ではありません。言葉はアイデアを伝えるための一つの手段です。方法です。メディアです。 文字でしかアイデアが伝えられないとしたら絵画や音楽は何なんでしょう。 論文は基本、文字で書きます。アイデアは文字だけでは伝えにくいのに文字で書きます。だからこそ、誤解がないように、表現を練りに練って、言葉

          あなたにもできるわかりやすいスライドの作り方

          あなたにもできる中間報告会

          構想発表をしてから、一年で、今度は中間報告会をしなければならなくなります。この間、あっという間に時間は過ぎてしまいます。また、途中で、構想から練り直して別の研究テーマになっていることもままあります。が、それは問題ではありません。あなたにも中間報告会、できます。 まず、目的を考えましょう。修士論文の完成に向けて、自分の研究の進捗状況を報告し、先生方や先輩・同輩(・後輩)からアドバイスをもらうことが目的です。 結果を報告するわけではないので、結果や結論が出ていなくてもよいです

          あなたにもできる中間報告会

          あなたにもできる構想発表

          まず目的を考えてください。 自分がどんな研究をしてみたいかを発表するのが目的です。 では、聴衆は誰でしょうか。 その研究分野の専門の先生方や院生の先輩方です。そういう人たちは専門の背景知識を持っています。専門分野の最先端の研究をしようと思っている人たちです。素人ではありません。 あなたが音に関することを取り上げたいとして、そういう専門家を前に、母音と子音の違いについて説明をする必要がありますか? コミュニケーションの重要性について説明する必要がありますか? では、

          あなたにもできる構想発表