「お祈りメール」を前向きに乗り越える方法
現在就職活動や転職活動をしている方にとって「お祈りメール」(不採用を通知する連絡)はなににも耐えがたい苦痛かと思います。
私も就活をしている際にお祈りメールを受け取った際、「自分は価値がないのだろうか」「自分が働ける場所はないのかもしれない」と深く落ち込んだ記憶があります。
そんな気持ちを味わう人が1人でも減るように、研究から分かった「お祈りメール」を前向きに乗り越える方法を共有します。
本編
研究の概要
就活を経験した大学生に対して以下調査を実施した
不採用になったことを想像するor実際不採用になったことを思い出す
不採用になったことがどれくらい自分にとっての危機かなどを問い、回答してもらう
研究の結果
自己への思いやり(セルフコンパッション)が高い学生は以下傾向があることが分かった
不採用であることを過剰に脅威と捉えない
不採用から立ち直り、自己研鑽に至るスピードが早かった
研究から分かること
思いやりというと、自分以外の人に対して与えるものと思いがちですが、
自分に対しても思いやりを持つことによって、「負の感情」を味わい続けないために役立つようです。
そもそも、セルフコンパッション(自分への思いやり)とは仏教由来の概念で「ありのままの自分を受け入れる」ということを目的としています。
就活や転職活動においては、「ありのまま」というよりは「こうなりたい」自分が先行してしまうことで、ありのままの自分とこうなりたい自分とのギャップが広がれば広がり、精神的な負担や落ち込みに繋がると推察しています。
そんな中でも「ありのまま」を優位にするセルフコンパッションが高い人が、就活をうまく切り抜けているという事実は、非常に納得感のあるものでした。
では、セルフコンパッションを高めるためにはなにが必要かというと、「友達/家族のように自分を扱う」ことだと考えています。
想像していただきたいのですが、友達が家族が失敗によって苦しんでいる時に、あなたはどんな言葉をかけるでしょうか?
おそらく多くの方が、「大丈夫だよ」だとか「次はうまくいくよ」だとか、
相手を肯定し、受け入れる言葉を投げかけているはずです。
それが自分が失敗した場合には、途端に言葉尻が厳しくなっていたりしませんか
「なんで失敗したんだ」「自分は本当にダメなやつだ」など、鋭利な言葉で自分を傷つけてはいないでしょうか。
その自分を傷つける言葉を、自分を気遣う言葉に変えるだけで、自己への思いやりは高まっていくことは、想像に難くないと思います。
まとめ
お祈りメールを乗り越えるためには、自分への思いやり(セルフコンパッション)が重要
セルフコンパッションを高めるためには、自分を友達/家族のように扱うことが有効。
セルフコンパッションを高めることにより、物事を前向きに捉えられるようになる。
この記事が、あなたの将来にとって役立つ記事でありますように。
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