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ハイライトのカウンセリングで大切にしてる事。

こんにちはErikoです。
東京とNYを行き来しながら美容師として働いています😄

ヘアカラーにおけるカウンセリングは本当に大切。
ここで、最終着地点が見えないと、お客様、美容師共に、
心地の悪い3時間を過ごすことになります。

結果が良ければOK,しかし逆なら?
お客様はその髪をまとって、数ヶ月間を過ごさなくてはなりません。

まとめてみると、こんな感じ!

①お客様のヘアスタイルと同じ長さのイメージ写真を用意する。
②ハイライトの太さを確認する。
③どのくらい明るくしたいのか?を確認する。
④正面から見た時の印象を確認する。
⑤ダメージについて伝える。
⑥今後のヘアカラー計画の有無を確認する。
⑦色味についての相談。
⑧メンテナンスについてを伝える。
⑨どうなりたく無いのか?を知っておく。
⑩なぜ、ハイライトをしようと思ったかを共有する。

多い、、、、多いよ、、、、、
と、
感じた方もいらっしゃるかと、、、、。

ヘアカラー、時にハイライトは、カットの様に、
美容師さんそれぞれの感覚、センスが出るものです。
みんな同じスタイルを作れるわけでもなく、
他美容師が作った写真を元に、そのお客様に落とし込んでいく。
その作業であることが殆どです。

マックに行って、『モスのライスバーガーください!』
ってオーダーを通している様なものです。
(スミマセン、極端ですが、、、笑)

ではなぜ、上記の事を聞くのか?
解説していきましょう。

①お客様のヘアスタイルと同じ長さのイメージ写真を用意する。
イメージは写真の用意が一番です。このSNS社会ですから、すぐに見つかるとは思います。しかし意外と見落とされがちなのが、仕上がりのヘアスタイルと同じ長さの写真を用意するということです。ロングなのにボブを見たり、逆も然り。ハイライトの見え方はかなり変わってきます。レイヤーが入っているorいない。も重要。お客様に罪は無いですから、そうゆう場合は美容師側が即座に写真を準備しましょう。

②ハイライトの太さを確認する。
インスタ映えするハイライトは、リアルな仕上がり、意外と「太い」ことが多いです。
本当に強いコントラストが欲しいのか、「筋」感が欲しいだけなのか、派手にしたいのか?繊細なものがいいのか?写真だけを見て、「わっかりましたー!お任せ
ください!」とすぐに進めない事も重要です。

③どのくらい明るくしたいのか?を確認する。
現状のヘアカラー、地毛、ブラウン等、にハイライトだけを入れると、仕上がりは「明るく」なります。ただ、同時に、ベースカラー(土台)を暗くすれば、案外、仕上がりは「暗く」感じるかもしれません。
お客様が「今より確実に明るくしたい」のか「現状の
明るさくらい」なのか「ハイライトでしっかり明るくしたい」のか。は必ず確認します。

④正面から見た時の印象を確認する。
これはほぼ前髪についてです。世の中、後ろ姿の写真は沢山ありますが、前髪に
ついては意外とありません。しかし、前髪社会日本。「前髪どうする?」問題は必ず確認します。中には「前髪には入れたく無い」という方もいらっしゃいますから。前髪長い方には、「前髪の部分、目立たせたい?ナチュラル?」そんな感じでデザインを確認します。

⑤ダメージについて伝える。
ケアブリーチやトリートメントが主流となり、ブリーチ=痛む、という
概念が覆されそうな昨今ですが、そうは言っても、化学反応は起っているわけです。多少のダメージ感は否めないという事に関してはお伝えします。
「ダメージ気にしませ〜〜〜〜〜ん!やっちゃってください!」派の
方もいますし、
「ダメージ嫌です〜でもハイライトしたい。。。」
というやや保守派の方もいらっしゃいます。
この感覚によってハイライトの量を調整する事だってあるのです。


⑥今後のヘアカラー計画の有無を確認する。
ハイライトをすると、今後ハイトーンの一色に戻す事は難しく
なります。出来ないわけでは無いですが、時間とコストがかなりかかる事は
覚悟しておいて下さい。未来には「一色に戻したい」と絶対的に思っている方にはお勧め出来ません、普通のブラウンならそこまで問題ないですが。


⑦色味についての相談。
カラーにおいて当たり前といえば当たり前ですが、「何色にしたいか?」という問題ですね。ナチュラルなチョコレート系、ピンク系、ベージュ系、アッシュ系、それによって、どのくらい明るくしないといけないか?が変わってきます。特にアッシュ、ベージュ系は人によって感覚が違うので、その色味感覚の違いをすり合わせておく事も大切です。

⑧メンテナンスについてを伝える。
「美容室に来る頻度はどのくらいですか?」
あまり頻繁に来れない方に、ハイメンテナンスなカラーはどうかと思いますし、
そのお客様がどれだけ髪に時間をかけられるか?も重要です。
「ハイライトでめちゃくちゃ明るくしたい!けど半年に一回しか行かない!」
そんなお客様にパキッと根元が分かれてしまう程のハイライトをするわけにはいきません。ローメンテナンスでも良いハイライトにする必要があるのです。
ハイライトだからメンテナンスが要らない。そんなことでも無いので、どのくらいで、何をしたら良いのか?は必ず伝えます。

⑨どうなりたく無いのか?を知っておく。
中にはコレ!といったものは無いけど、何かしらしたい。
「お任せで!」という方もいらっしゃると思います。
つまり訳すと「あなたを信用しているから、好きにやって!でも、好きな感じはあるけどね!」です。
お任せで!って言っても、好みはありますよね。
たまに、「真っ黄色になっても良いのかしら。。。?」なんて思うこともありますが笑。
何が嫌いで、どうなりたくは無いのか?をそんな時は聞いておきます。
これで、ハズすという確率は、圧倒的に低くなります。


⑩なぜ、ハイライトをしようと思ったかを共有。

特に初めてハイライトをする方には聞きます。
「前からやってみたくて」
「今しかできないから」
「一色に飽きて」
「結婚式があるから」
「垢抜けたくて」
理由は様々ですが、なぜお客様が目の前にいるのか?その気持ちを満たして差し上げるには何が必要か?
技術だけではなく、そこにいる「気持ち」も大切な要素だなと日頃から思っています。


なーーーーーーんか!!!!!
沢山ありすぎじゃない!???????
と、思われるかもしれませんが、
ひとつ聞くとパズルのピースが重なり合う様にハマっていくものです。
ハイライト初心者のお客様には少し時間はかかりますが、
大切な髪、大切な時間。
ここに技術も含め、どれだけストレスなく、良い時間を提供できるか。
そのためには、カウンセリングは重要になってくるのです。




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