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【調べてみた】SNS広告運用の自動化プラットフォーム Smartly.ioとは?

【運営してるSmartly.io Solutionsってどんな会社?】

同社はソーシャル広告プラットフォームを通じてマーケティングの自動化を狙うスタートアップです。正式な読み方はSmartly.io(スマートリー ドット アイオー)。マーケティングパートナーはFacebook、Pinterest、そして直近はSnapchatも加わっています。  

同サービスを活用している広告主業種はeコマース、旅行、ゲーム、リテールが多く、日本企業の事例ではマクアケとセプテーニの事例が紹介されています。

フィンランドの首都ヘルシンキが本拠地。私が新婚旅行で宿泊したヘルシンキ駅近くのHoliday Inn Helsinkiの目の前のビルにオフィスが入っていました。

【Smartly.ioってどんなサービス?特徴は?】

Smartly.ioは、ソーシャル広告の運用プラットフォームです。クリエイティブの自動化、キャンペーンの最適化を通じてROIの最大化と業務効率化が期待できるそうです。  

特徴は同社のワークフローの自動化技術。同技術を活用することでソーシャル広告の迅速な制作、検証テスト、勝ちクリエイティブの早期発見が可能になります。

Facebook広告の機能としてクリエイティブ自動化はカバーできていない領域なのでSmartly.ioがバリューを出せているんだと思います。

【Smartly.ioの活用事例】

同社サイトではオンライン家具メーカー『Koala』のマットレス製品のfecebook/instagram動画広告を用いたマーケティング事例が紹介されています。

この事例のポイントは広告クリエイティブの自動化機能を利用した①動画広告制作のリードタイムの縮小、②勝ちクリエイティブの早期発見によるCPA削減です。  

具体的には24種類の動画広告を約2週間から2.5時間で制作できるようになり、またキャンペーンのCPAは38%削減することに成功したとの事。

同社Paid Media ManagerのIsabelle ZonderlnadはSmartly.ioを導入した事で広告パフォーマンスが向上しただけでなく、運用効率化のおかげでプロモーション戦略に集中することができたと話しています。また今回事例となったプロモーション戦略をマットレス以外の製品でも展開し、今後は日本市場でも同戦略を横展開していくとの事(instagram上でKoalaマットレスの動画広告はたまに見かけるので既に実施されている模様)。

【広告主目線で感じたこと】

・日本でも消費財/EC系業種で活用増えそう
同ツールは日本でも以下条件に当てはまる企業は使用価値が高そうです。

①SNS広告に一定額の予算を割いている
②クリエイティブ制作のスピードに課題感あり
③勝ちクリエイティブが究明できていない

Koalaはインハウスのデザインチームのみで広告制作を行っている為、クリエティブの摩耗が早いソSNS広告運用において広告制作リードタイムが大幅短縮できたのは組織の業務負荷軽減に相当寄与したんだろうなと思いました。

また媒体特性に合わせて広告訴求の勝ちパターンを早期に見つけることができるのも魅力的だと思います。各媒体の特性、シーズナリティ、訴求する製品の変化に合わせて勝ちクリエイティブの検証をやりきれている企業は勝手な印象ですが相当少ないのではと思っています。

・代理店文化が強い日本では導入障壁高そう
日本の広告主はインハウスではなく代理店を介して広告運用を行っている企業も多く同ツールが提供するメリット・リターンは代理店でカバーできてしまうのでは?とも思ってしまいました。

毎月大量のクリエイティブをインハウスで制作しSNS広告に莫大な予算を割いている広告主であれば本ツールは最適なソリューションになりえますが、代理店が介入している場合はSmartly.ioを使用する意味や妥当性を見極めるのが難しいなぁという印象です。  

【広告運用の自動化機能やツールは今後ますます増えていく】

自動化ツール開発はベンダーが増えている印象です。

獲得広告だとGoogleが先行しており、検索広告やディスプレイ広告では入札、ターゲティング、広告作成の自動化はかなり前から機能が搭載されています。

2021年3月にはマイクロアド子会社のエンハンスが、SNS投稿コンテンツを基にクリエイティブを自動生成する広告フォーマット「ソーシャルディスプレイ広告」の提供を開始。Smartly.ioの競合が増えているように思います。

広告運用は煩雑な業務が多くノンコアなタスクで時間を消費してしまうことは運用担当者なら多々あるかと思います。自動化することで時間の余裕ができ、より価値のある業務ができるのは広告主としては有り難いなと思いました。

今後、獲得広告領域では機械学習を用いた広告の訴求、アドベリフィケーション踏まえた配信先選定、予算配分、計測等の最適化がさらに進んでいくのかなと想像しています。

引き続き各ベンダーの変化をキャッチアップしていければと思います!

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