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妄想軍事評論「古鷹型は重巡洋艦か?軽巡洋艦か?」ロンドン軍縮会議=考察 (※別バージョン)〜杉岡宗春

※noteのシステムが解らず、一部=公開に失敗したので→内容を少し変更して、別途−再公開🙇

 ロンドン軍縮会議に先立つ=ワシントン軍縮会議(条約)で 20cm砲装備の為、「重巡洋艦《基準排水量1万トン以下 6.1インチ(15.5cm)を越え、上限を8インチ(20.3cm)とする砲−装備》」とされてしまった「古鷹型巡洋艦(公称7100トン=→古鷹・加古=20cm単装砲 前部3基後部3基 6門  (一部異なる)青葉・衣笠=20cm連装砲 前部2基後部1基 6門」の4隻は重巡枠に。更に、ロンドン軍縮会議(条約)で、重巡洋艦保有量を=日本は米国の60%に抑えられてしまった。但し、昭和11年(1936)までは=米国は重巡洋艦の建造を抑える事で、それまで日本は対米比率−約70%を維持される(←日本は対米70%を要求)という妥協案が 成立した。
 ここでは ”古鷹型“ は、あくまで “軽巡洋艦(15.5cm以下の砲−装備)” と「突っぱね」古鷹型の主砲を15.5cm砲に換装すると主張(解体処分という手も有る=新艦建造の為に部材供出)。替わりに古鷹型4隻(公称)基準排水量7100トン→実際は、8000トン級だが←✕4=合計28400トンで、10000トン級−2隻・8500トン級−1隻 或いは 9500トン級−3隻 が建造できる。もちろん、昭和11(1936)年以降に建造着手と、米国を説得した上で妥協案を成立させる。その設定で、妄想の翼を拡げる。

 「改装=軽巡洋艦 古鷹型」
○第一案  
  史実の古鷹・加古は、昭和11年からの大改装で 青葉・衣笠と主砲配置を同一とした。で、僕の妄想は−−単純に=20センチ連装砲を15.5cm3連装砲(前部2基後部1基=計9門)に換装するモノ。これは、それ程=手間も、費用も掛からない。
○第二案
  手間・費用を掛け、思い切った大改装を行なう(15.5cm砲10門)。 艦首側→1番砲塔=3連装 2番砲塔=連装 艦尾側→3番砲塔=連装 4番砲塔 3連装 とする。第3砲塔の後ろ、煙突と後檣の間に(新規に開発する)6連装魚雷発射管を配置。その真上に “カタパルトと水上偵察機”。 ーーただ、15.5cm砲10門はトップヘビーの可能性が有る。その場合=60口径砲の砲身を45口径(or50口径)とした砲を開発する(射程距離は短くなるが)。 機関を〈特型駆逐艦の最終型4隻〉の空気予熱器付ボイラーと蒸気タービン=2セット−10万馬力に替えて=全体の軽量化を図る等、妄想は尽きない。

 史実は、日本は軍縮条約から脱退。昭和12(1937)年 1月1日より ”無条約“ 時代へと突入した。従って 僕が考える妥協案が成立したとしても “古鷹型4隻” はそのまま となる。ただ、15.5cm砲(砲口初速920m/s)は=対艦・対空ともに20cm砲より ”優秀“ なので、敢えて換装するのも “有り” だろう。

 「古鷹型代替=9500トン型 重巡洋艦」
○当時、日本海軍では ”排水量のごまかし“ は日常茶飯事で有った。※米国海軍・ドイツ海軍でも “ごまかし” は見られる=日本ほどではないが。−−軍縮条約と言っても、査察も無く=もっぱら当該国の善意に頼る=ある意味、形骸的な条約と言える。なので、9500トンは ”計画時の名目“ でよく、無条約時代になれば尚更=意味は無い。
 なので、史実の日本重巡の様に「実際の基準排水量=12000~13000トン」でかまわない。
 *全長195m 水線長190m 全幅20m 20cm52口径(←後述)3連装2基 連装2基 =10門 61cm5連装魚雷発射管=2基 水偵3機 14万馬力  速力34ノット(=はイケる🤔)←要目はこんな感じで。
 *「20cm(7.9インチ)52口径砲」元々、古鷹型用に開発された=50口径20cm砲を改良。砲身を若干−伸ばし、薬室を拡げ(装薬量=増)砲弾重量約110kgは変えず。 砲口初速870m/s を 900m/s級 にして搭載。個人的見解だが、初速が速いほうが「散布界」が改善する=と推察する。更に散布界改善の為に開発された “九八式発砲遅延装置=発砲を0.03秒−砲身ごとに変える(時差を設ける)“ を搭載すれば、さらなる改善が期待で出来る。 ※20.3cm(8インチ)50口径砲 砲口初速835m/s 砲弾重量約125kg  ※3mm−砲弾直径を変えただけで、15kgも増えるわけはなく。110kgは “八八式徹甲弾” 125kgは ”九一式徹甲弾=全長が長くなった“ だから。何れにしても、軽い方が “初速” は速まる。

 「九一式徹甲弾=考察(欠陥兵器?)」
 砲弾頂部を平らにして ”水中弾効果=海面落下の際、方向を変え−魚雷の様に水中を直進する“ を狙い。空気抵抗軽減の為の “被帽=三角コーン状” −海面落下の衝撃で外れる−を装着した ”日本海軍の秘密兵器” だ。 が、僕は欠陥兵器と考えている。何故ならば、海面落下の衝撃で被帽が外れる−という事は、敵艦の装甲板に当たっても−同じ事になるハズ。つまり貫通力を失う(事例の報告有り)。
 ここで 僕の妄想 = より軽量の八八式徹甲弾を改良。被帽が取れても、なるべく貫通力を維持出来るように ”平らに成形した頂部の中心に、槍のような弾芯を付ける“ 槍部の直径(弾体直径との比率)をどうするか?また、水中弾効果との “兼ね合い” も有り、正確を期すには実験をする他はない=妄想の範囲外。あしからず🙇ー※ちなみに “被帽” は、3、4分割で ”バラける“ ように設計する。コレも実験が必要🤔。
 さらに、日本海軍が運用した ”徹甲弾の遅動信管” を考察しよう=一説には ”0.4秒“ という遅動信管を使っていた様だ。僕は “0.05秒” 前後(0.1秒以下)が正解と考える=ドイツ海軍の徹甲弾はそうであったと伝わる。敵艦の厚い装甲板に弾かれても−−その場で爆発して、上部構造物に被害を与えられる=可能性が高くなる。遅動信管(0.4秒)の場合、薄い装甲板では=爆発せず、船体を突き抜けてしまう。
 

 「ロンドン(ワシントン)軍縮条約=考察」
 我々が、歴史から学ぶとしたら=軍縮条約が−必ずしも “平和” をもたらさない=という事。逆に、戦争を生起させる。当時、20倍と云われた ”日米の経済格差“ そのままに、建艦(軍拡)競争となれば=日本の必敗、戦わずして “米国の軍門に下る” 。つまり軍縮条約が、戦えば必敗=とは必ずしも限らない=という状況を生起させてしまった。更に、日本は特にそうだが−造船を始めとする重工業が(当時の)経済を牽引していた。それを止めれば ”経済不況“ となる。第一次世界大戦後の戦争特需消失が重なり、−「大恐慌」が起きたと=「僕は考察する」※経済不況克服の為の戦争という側面も有る。異論反論は有るだろうが🤔🧐

  

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