2024ファジアーノ岡山にフォーカス1@Part1『週間ファジ(~12/05)』



1、IN選手とOUT選手(情報整理)


加入内定(IN)
FW:太田 龍之介(明治大学)
MF:吉尾 虹樹(法政大学)
DF:藤井 葉大(飯塚高校)
GK:川上 康平(東洋大学)

未発表選手
FW:7チアゴ・アウベス、9ハン・イグォン、99ルカオ
MF:6輪笠 祐士、8スタファン・ムーク、14田中 雄大、19木村 太哉、30山田 恭也、42高橋 諒、43鈴木 喜丈
DF:2高木 友也、5柳 育崇、15本山 遥、16河野 諒祐
GK:1堀田 大暉、13金山 隼樹

未発表選手(岡山に期限付き移籍中)
FW:18櫻川 ソロモン、48坂本 一彩
MF:17末吉 塁、20井川 空、33川谷 凪、41田部井 涼、44仙波 大志
DF:ー
GK:21山田 大樹

未発表選手(他クラブに期限付き移籍中)
FW:ー
MF:疋田 優人(愛媛)、野口 竜彦(富山)
DF:阿部 海人(秋田)
GK:谷口 璃成(高知)

契約満了(OUT)
FW:38永井 龍(22~23)、32福元 友哉(18~22、23)、松木 駿之介(19~21、22)
MF:27河井 陽介(22~23)、宮崎 幾笑(21~22)
DF:4濱田 水輝(18~23)、23ヨルディ・バイス(22~23)、下口 稚葉(17~19、20~21)、杉山 耕二(22)
GK:ー
※背番号のない選手は、他クラブへ期限付き移籍中だった選手※

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2、分布整理(フォーメンション図)


 2023シーズンの最終布陣をベースに、来季に向けての選手分布の図を整理してみました。まだ、契約更新の選手が不在で、木山 隆之 監督の続投が発表と加入内定の選手のみという事で、まだまだチームとしての形が見えてこないのも事実で、続報を待ちたいですね。


3、メディア情報


 GMの服部 健二氏のメディアのインタビューでは、要約すると次のような事が語られました。

GM服部氏インタビュー

2024補強構想
①2023サッカーの継続性を重視
②ポイントゲームで結果を出す
③力を出し切る三原則「決め切る・勝ち切る・逃げ切る」
④化学変化を起こせる新戦力の獲得
⑤勝ちに繋がるストライカー
⑥J1経験のある実績や経験豊富な選手
⑦堅守速攻のファジらしさをベースとして継続
⑧主導権を握ることでのチャンスメーク力の強化
⑨上記を総動員して勝てるサッカーを目指す
⑩来季もJ1を目指して、新たな景色を目指す


4、動向や情報からの考察


 まずは、岡山での出場機会の少なかった選手が主に契約満了となった事で、来季はより選手層が厚くなる編成になることは間違いないのだろうと思われます。

 ホームグロウン対象選手が、岡山の下部組織出身の選手で、編成に組み込めるようになった下地ができつつある事から、来季は「ホームグロウン」だからという理由で、A契約の25人に編成として、組み込むことはないんだろうという事が伝わってきます。同時に、岡山の下部組織に3年以上所属した選手をホームグロウン+育成枠で、A契約25人+αでの編成で戦える事も意味します。今年は、U-18の子どもたちが、結果を出したという事で、この流れはより加速していく事になると思います。

 チームとしてもA契約25人の中で、試合に出場する以外にも様々な役割を担ってきた選手も多かったですが、来季はより戦力に特化した編成になるのだろうと感じ取ってはいます。

 2022シーズンと2023シーズンでも多くの選手にチャンスがあったと感じていますが、2024シーズンは、もしかするとGKを除く全選手に出場機会がリーグ戦であるという事も十分考えられるでしょう。

 今季(2023シーズン)は、若手や中堅選手が、主軸を担っていましたが、来季は、より実績の選手を増えていくことで、若手・中堅・ベテランが、それぞれ刺激を与えあう関係を実力で構築し、競争を生み出し、力を出し切る三原則で勝ち点を積み重ねて行くことを目指していくのではないでしょうか。

「挑戦と成長の先に勝利と夢、希望がある。」

 そういった編成を目指していく事になるのではないかと想像すると、これからの動向がとても楽しみですね。


5、新戦力考察


DF:藤井 葉大(2006年1月16日生まれ)


 岡山では、想定されるポジションは、恐らく左CBがメインとなるのではないかと思っています。フットサル仕込みの足下の技術には定評があるとのことで、ビルドアップや攻撃参加も期待できる選手と言えそうです。

 本職は、左SBという事ですが、180cmという高身長も魅力で、4バックを想定した場合は、攻守共に武器となる事は間違いないでしょう。

 岡山らしさの堅守速攻のスタイルに加えて、木山ファジとなって強化された主導権を握るためのビルドアップを安定感を持ってできる力を持っている選手ではないかと感じられます。

 また、写真を見る限り、芯が通ってそうな表情も好印象です。イケメンという事で、試合出場が続けば、人気が出てくる可能性も高いだけではなく、世代別代表経験もあって、内外の評価は高く、高校生として実績十分の選手と言えそうです。


FW:太田 龍之介(2002年4月1日生まれ)


 明治大学経由ではあるが、待望のファジアーノ岡山の下部組織出身選手の加入。しかもファジアーノ岡山加入内定後に、得点を量産していて、本人にとっても嬉しい内定であり、自信となった内定でもあることが伝わって来ます。

 そして、ストライカーという事もあり、得点を量産することができれば、岡山からオランダの地に挑戦の場を移した佐野 航大のように、人気の出そうな選手でもあることは、凛としたイケメンという事からも間違いないでしょう。

 プレースタイルとしては、スピード感のある裏抜けの得意で決定力もあり、近年の若手選手らしく、足下の技術もしっかりしています。良いスルーパスが、2列目やサイドから出てくれば、二桁得点を決められるだけの可能性を秘めた選手ではないかと感じられます。

 ここに加えて、ファジアーノ岡山ユース出身らしく、前からの守備がどこまでできるか。そういった部分が、プロとなった中では問われていく事になりそうです。

 選手紹介を読み限り、ポストプレーも得意という事で、金沢戦で永井 龍がみせたようなワンタッチでの落としが得意な選手ではないかと感じられるので、足下にパスを付ける事ができれば、味方を活かすアシストも期待できるのも魅力と言えそうですね。


GK:川上 康平(2001年4月24日生まれ)


 待望の大型GKの加入内定だ。岡山のGKと言えば、身長が180cm台の前半のGKが多く、反応や足下の技術を武器にしたGKが多かったですが、期限付き移籍中の谷口 璃成のように高身長のGKを新人として、岡山に迎え入れているので、ハイボールへの守備対応に、チームとしての課題を感じている事は間違いないと言えそうです。

 確かにクロスやセットプレーなどで、GKが高い打点のボールをキャッチして掴むというシーンは、他クラブに比べて少ない。そう考えると、ここが一番期待したくなるポイントと言えるでしょう。

 また、21山田 大樹のように、キック力があり、精度も高いという事で、チャンスメークに期待できる部分も大きそうだ。

 また、ファジアーノ岡山のGKらしく、シュートストップにも優れるという事で、GKとして一番大事な失点しないという部分での貢献も高いのではないかと感じられます。

 身体能力を活かしたパワフルなプレーで、多くのサポーターの心を掴む選手なのではないだろうか。気持ちが強そうな表情での写真が頼もしいニキという事で、GK好きサポーターに人気が出る事は間違いなさそうだ。


MF:吉尾 虹樹(2001年4月25日生まれ)


 まず、触れておきたい事は、岡山のクラブ理念である「子どもたちに夢を」に賛同して下さり、岡山を第二の故郷にしたいとまで語ってくれていることです。クラブのために、どこまでプレーできるのか。そういった部分で、非常に期待できる選手なのではないかと感じています。

 この辺りからも、岡山の試合を観た時の雰囲気が加入の決め手の1つとなったかもしれない事が、想起できますね。

 また、プレースタイルとしての紹介が、岡山の堅守速攻を体現するために必要なハードワークができる選手で、一番の武器は、足下の技術、ボールコントロールという事で、予想されるポジションであるIH(インサイドハーフ)としてボールを奪った後のプレーやボールを持っている時の1つのターンやパス、キープ、ドリブルで、局面を打開できる選手なのではないかと感じます。

 そして、岡山の課題であるプレースキックでも期待できるという事で、ここが、どこまで期待して良いのかという部分こそありますが、アシストは間違いない期待できる選手でしょう。後は、直接を狙える選手であるかどうかは、気になりますが、ゴールまでの距離が近い所であれば、期待できるのではないかと思います。

 心技体の部分での岡山らしさを感じる選手で、プレーからも言葉からも人気が出そうな選手です。爽やかな笑顔も好印象です。1日でも早く生の声を何らかの形で聞きたい選手ですね!

文章・図=杉野 雅昭
text・figure=Masaaki Sugino


筆者紹介
 冷静さと熱さを両立した上で、自分の感じた事を自分の言葉で表現することを大事にしている。ハイライトやテキスト速報をレビューを書くために確認するが、極力SNSは、情報を遮断して、レビューを執筆している。流石に通知なので、軽く目にすることこそあるが、綿密に分析するというよりは、サッカーというスポーツの魅力を発信することを一番大事にしており、ファジアーノ岡山だけではなく、対戦クラブにも最大限のリスペクトの気持ちで、サポーターとの交流や魅力を語り合うことが好きで、レビューを書き始めて、中断期間や書けなかった試合もあるが、10年以上、ファジアーノ岡山を中心にサッカーのある生活をエンジョイしつつ、応援してきた。


6、アディショナルタイム(ファジ造語)


力を出し切る三原則
「決め切る・勝ち切る・逃げ切る」という課題と語ったGMの服部 健二 氏の言葉と「力を出し切る三原則」という2024シーズン第一弾のファジ造語とさせていただいた。来季を観て行く上で、勝利するために、チームがどう強くなったのか、是非、結果から「力を出し切る三原則」をクリアできているか注目して欲しい。


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自分の感じた事を大事にしつつ、サッカーを中心に記事を投稿しています。今後とも、よろしくお願いいたします。