1、クラブ名鑑~藤枝MYFC~
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2、注目選手~藤枝MYFC~
3、クラブ名鑑~水戸ホーリーホック~
4、注目選手~水戸ホーリーホック~
5、クラブ名鑑~ザスパ群馬~
6、注目選手~ザスパ群馬~
7、プレビュー~藤枝MYFC~
『 藤枝のスタイル分析 』
攻撃でも守備でも「前への意識」を全面に出して、アグレッシブに戦うスタイル。中でも攻撃は、純粋な速さを前面に出したスピードでぶち抜く仕掛けと、卓越した技術で打開するテクニカルに突破する仕掛けと、創造性と正確性が伴ったパスで守備ブロックを連動したムーブで崩す仕掛けといった多彩な攻撃ができる。これを守備側が真っ当に受けてしまえば、一瞬の内に失点してしまうような勢いと怖さを持っている。
一方で、守備は、昨年のサッカーに前からのハイプレスが加わり、繋ぐサッカーを著しく制限するだけではなく、全体を押し上げて行くという攻撃的な姿勢を前面に出している。ただ、新たな試みという事もあり、そこに組織的な狙いまでは、意思統一できていないくて、ゴール前でも各選手が味方と連動した守り方までは、まで整備できていない。
ゆえに人数が足りていても失点してしまう事もあれば、逆に人数が少なくても得点に繋げる攻撃力もある。ただ、そこに共通することは、妥協がないこと。サッカーで、勝つ喜びと共に、サッカーを楽しむスタイルがそこにはある。全力で楽しんで勝ちに来る。藤枝にはセオリーは通用しない。藤枝スタイルは、唯一無二で、対応を許さない。
『 対藤枝の岡山の戦い方 』
連戦の始めという事もあり、9グレイソン 選手を起点にシャドーの思い切りの良い仕掛けで得点を狙う。サイドの1対1で負けない。前からのハイプレスに対しては、危ないと思えば迷わず、ロングパスを蹴っていく。
今季の岡山のサッカーであれば、藤枝のストロングポイントを緩和して、岡山の強みを出せるサッカーができる可能性は十分ある。
ただ、どんなスコアになっても藤枝スタイルは死なない。最後まで、攻撃的な姿勢を貫いて戦い切れば、攻撃に飲まれる時間帯はあっても、勝利には近づけるはずだ。
矛vs矛のような、過去の対戦成績のようなスコアになっても驚かない。魅せるスタイルの藤枝相手であれば、8ガブリエル・シャビエル 選手の岡山デビューの相手として、最高の相手と言えるのではないでしょうか。
とても楽しみな一戦!
8、プレビュー~水戸ホーリーホック~
『 水戸のスタイル分析 』
J2のフィジカルを武器に戦っていたイメージとしては、最古のイメージがある。私が、千葉を応援していた時期でもDFラインに長身の選手を並べて、水戸ナチオと言われていた時期もあった。現在は、そういったフィジカルをベースとしたチームが増えた中で、そういったイメージこそ強くないが、関東の有望な大学生選手を多く、獲得した中で、そのスタイルの復活を予感させる試合を3節で演じていた。
昨年のホームの千葉戦を思い出す高速のハイプレスが守備は新たな武器。岡山のDFラインにも恐らくその高速ハイプレスを、間違いなく仕掛けて行くだろう。連戦の真ん中の試合なので、ある程度メンバーが変更される可能性が高いが、特に2列目の左右のSHのスピードをベースとした仕掛けとキッカーの8落合選手の精度には、警戒すべきである。
9安藤選手の決定力や力強いプレーも怖いが、45寺沼選手の選手の高さを強さも脅威だ。恐らく今季は、岡山と同じように水戸のフィジカルのベースと部分となる編成レベルで、強化されている。ただ、水戸にも守備に隙があって、プレスに連動性が欠けているのが課題であるが、逆に予測不可の守備や攻撃の判断というのは、岡山と言えども油断できない相手であり、いわきFCのような、そのフィジカルスタンダードは、水戸の新たな特色だ。
『 対水戸の岡山の戦い方 』
木山監督であれば、ルヴァンカップのようにターンオーバーという決断をするかもしれない。今季の岡山は、それだけの選手層であるし、怪我から戻って来た選手もいる。カップ戦のみのスタメンとなれば、流石に正しい競争は生まれない。問題は、どこまで変更するかであるが、仮にルヴァンカップのような変更であっても、私は驚かない。
ターンオーバーで挑むことで、速さと強さで迫って来る水戸に、コンディションというアドバンテージで、フィジカルでも負けない戦いもできるはずだ。水戸のハイプレスや攻守でのフィジカルコンタクトにも負けない選手が揃っているので、繋ぐながら繋ぐ。蹴るなら蹴る。そこを、この試合でもはっきりさせることで、相手陣地に押し込むということができるかどうか。
やや、心配なのがサイドの攻防。左右WBの1対1でもそうであるし、スピードに対して、左右CBがどれだけ対応できるか。ここが、勝負を分けるポイントになるかもしれない。ターンオーバーできれなければ、それだけ怪我のリスクも高くなるので、その辺り難しい判断となる。いずれにせよこの試合では、しっかり繋ぐことでマイボールの時間を長くするか、水戸陣地にしかkり押し込む戦いか方ができる攻撃の時間を長く確保できるかが、小r部を分ける最大のポイントとなりそうだ。
9、プレビュー~ザスパ群馬~
『 群馬のスタイル分析 』
2023ベースのサッカーと見て間違いないかと思います。ここ数シーズンで、前からハイプレスをしっかりかけるというサッカーが、スタンダードになってきた中で、群馬は、ポゼッションを制限していくプレスと、スペースを埋めて攻撃の選択肢を狭めるリトリートを巧く使い分けることができるチームである。
しかし、選手の入れ替わりがあった中で、まだ「受け」の意識が高すぎることで、シュートに対してのブロックやセカンドボールへの回収への一歩が遅い。そのため、ゴール前に押し込まれると、シュートまで行かれてしまうという回数も多いですし、ライン際やバイタルでの守備機会も多い。この辺り、チームとしての「繋ぐ→運ぶ」がまだ完成していない印象である。
ただ、前線に高さある40佐川選手のような選手がいれば、こういった問題がある程度解消できる。チームとして噛み合わせ関係なく、しっかり繋いで運ぶことができればベストだが、ハイプレスを基本戦術に取り入れるチームが多い中で、どれだけそこに取り組めるかが、今季の群馬の浮沈を運命付ける大きな要素になりそうに感じた。それでもやはり高い志を持ったクラブで、ここからスタイルの完成度と共に浮上してくる可能性は、大いにありえる。
『 対群馬の岡山の戦い方 』
基本的なスタイルの群馬相手ということで、連戦の最後としては、組み易い相手と言えるかもしれない。なぜなら、連戦の疲労による判断の遅れや体の重さが致命傷になるというよりは、総合的な部分で争う試合になりそうだからである。どれだけターンオーバーするかにもよるが、そこが上手く立ち回れば、疲労の心配も軽減できるので、そこで押しきれる可能性すらある。
連戦前のプレビューという事で、正直岡山も群馬もどういったメンバーや戦い方や状態なのか、読めない部分も多いが、藤枝や水戸のように、速さや巧さや強さ高さといった面をどんどん出して来る相手に対しての難しい対応ではなく、組織的に守れているか、組織的に攻める事ができているか、そういったところで勝負した上で、最後に個で戦えるのは強みである。
とはいえ、クロス精度というか奇麗に崩すバランスの良さや組織的守備は、この3連戦のチームの中では、ナンバー1なので、意図した攻撃と予想外のアイデア。1対1やフィジカルで負けないといった基本的な部分で、どこまで群馬に戦えるか。
群馬は、組織的に戦える分、隙は少なく、簡単に勝てるほど甘くない相手であるとはいえ、良いサッカーができただけでは満足できないであろう岡山サポーターの「頂」への期待に応える事ができるかどうか問われる連戦の最後の試合となる。
10、総括~真価が問われる3連戦~
相性的には、今回の3クラブに対して、全て負け越しているが、それは、今までの岡山が、どちらかと言えば、フィジカル勝負や超攻撃的サッカーに対して、極端に弱かったからだ。特にアウェイでより弱かったのは、移動で岡山のプレーが重くなり、より厳しい試合になることが多かったからではないかと思う。
だからこそ、そういった戦いで後手を踏み、悔しい想いをしてきた対戦相手であるクラブと戦う岡山が、今季どれだけ強くなったか、そこを内外に示せるかどうかの3連戦とも言える。相性通り、厳しい結果になれば、ここから上位勢と戦う前に、チームとしての根幹が揺らぐ可能性すらある。
そういった3連戦になる3クラブとの対戦ではあるが、事前チェックした限りでは、長所と短所がはっかりしているクラブばかりであることに加えて、似ている部分こそあるものの、チームのサッカースタイルが明確に違う3クラブに対して、岡山が、どれだけ○○対策の準備をし、岡山対策に対して対応できるか、そこが、内外に強さを示すことに繋がるだろう。
この3連戦は、相性を反転できるかどうか問われる連戦でもあり、真価が問われる連戦でもある。そして、J1に昇格できないという歴史を反転させて、J1に昇格できた戦いへの挑戦する力を示す戦いだ。真価を示せファジアーノ岡山!!
そして、この視点は、岡山への強さへの過信ではなく、3節終えた段階で、1位である以上、明確にどう勝てるかという視点で語る事が、この3連戦への相手へのリスペクトの気持ちであると私は考えている。
どんな時でもやはり、1位のクラブへは注目が集まり、他クラブも意識して、警戒して対策してくる。そこに対して、岡山がどこまで戦えるか楽しみであり、もちろんそこに怖さや不安も同居している。岡山サポーターとして、もちろん勝利を信じて応援するが、負けても勝っても両チームのサポーターに、気持ち良く読んでいただけるレビューを書きたい。
そして、そのレビューを書くためにプレビューを前倒ししましたが、今週しっかり情報をチェックして、抜かりなくプレビューを作成しましたし、少しプレビューにも慣れて来た部分もあるので、このプレビューを読んで「この連戦が楽しみだ。」という気持ちが、少しでも強くなった部分があれば、筆者としては凄く嬉しいです。
最後まで読んで下さり有難うございました。
文章=杉野 雅昭
text=Masaaki Sugino
11、アディショナルタイム(ファジ造語24)