1、2021シーズン出場記録(FW登録選手)
シーズン終了時点に公式HPに掲載されている選手のFW登録の選手
+期限付き移籍選手(岡山での出場有り選手のみ)
2、各選手個別評価(FW登録選手)
背番号・選手名(ポジション):貢献度(高:A~E:低)
出場記録(出場試合数・得点数)
4、FW総括(総合編)
総合評価:B
開幕当初は、ボール奪取後に縦に付けるというテーマの下で、18齊藤 和樹のポリバレントなプレースタイルが光った。縦パスの受け手として、1タッチで捌くプレーでのポストプレーや、左右へのスペースへ走り込んで、そこを突いていくプレーを魅せたと思えば、ボックス内で、決定的な仕事をする。躍動感があり、観ていて面白かった。
ただ、一方でしっかり攻めて行く中で、中央に入っていくプレーや、中央に入れていくという攻撃はできていなかった。縦に入れる。そこから繋ぐ、回すということは出来ていたが、最後のアイデアや、フィニッシュへの勇気という部分では満足できる内容ではなかった。主導権を握っているのに、得点できない。そういったじれったい内容の試合が続いた。
その中で、18齊藤 和樹が離脱すると、前線での運動量やスピード感が著しく低下した。15山本 大貴のスペースへの動きだけでは厳しくなってきた中で、20川本 梨誉が、台頭し違いを出していくこととなる。この時期から14上門 知樹がCFに回り、得点力不足打破を図る。実際に一定の効果をあげたが、一方で、2選手とも体を張るタイプのストライカー出なかった事から、どうしても引いた相手を崩すのが難しかった。
ミドルシュートや時折見せる奇麗な崩しもあったが、なかなか得点ができない。そういった苦しい時期が続いた。怪我人が多発して言った事も重なり、チームとしてのやり繰りが大変であった。後方からしっかりチームを立て直し行く中で、38ブレネー・マルロスを獲得したが、思う様にチームにフィットせずに、19ミッチェル・デュークを五輪後に緊急補強。
すると、チームは激変する。待望のボックス内での仕事をできるストライカー。この時から、チームの攻撃面で徐々に良くなる。20川本 梨誉の出場機会こそ減っていたが、14上門 知樹も調子をあげ、48石毛 秀樹などの加入もあり、1試合1点以上取れるチームへと変貌した。19ミッチェル・デュークが豪州代表として離脱することもあったが、9イ・ヨンジェが出場できた試合もあった。
磐田や京都にこそ勝つことができなかったが、9イ・ヨンジェと19ミッチェル・デュークの2トップで攻めた時間には、磐田や京都に対してもしっかり戦うことができた。エース級の選手が1人いるシーズンはあったが、この終盤戦はまさにWエースに加えて、14上門 知樹や48石毛 秀樹といったMFの選手との相乗効果のロンドは、観る者を魅了した。
最終的には、100点満点とも言える攻撃ができたが、やはり序盤から中盤からの得点力不足が響き、攻撃陣としては悔しいシーズンとなった。18斎藤 和樹、15山本 大貴が序盤に、20川本 梨誉と14上門 知樹が中盤、終盤は19ミッチェル・デューク、9イ・ヨンジェの3人が攻撃を牽引した。そういった意味では、戦力を総動員して戦えたシーズンではあるが、序盤は得点が遠く、終盤は2位との勝ち点が遠かった21シーズンとなってしまった。
何人かの選手が残り、スペシャルな選手が、1月15日現在で、発表されており、残った主軸選手を含めて、どう序盤から勝ち点で離さないためにも、得点をしっかり決めていくことで、勝ち点を積み重ねて、新体制発表会で発信されたJ1へのうねりをどう作れるかが、問われるシーズンとなる。FWの選手達には、壁を打破する部分での活躍に、期待したい。
文章=杉野 雅昭
text=Masaaki Sugino
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