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「頭では分かってるのに行動できないのはなぜか」に終止符を打つ

やらなきゃいけないのは分かってるし、何をやるべきかも、どうやってやるかも、必要な道具やツールもすべてそろってる。

なのに、行動できない。

なぜなんだー!!

全米が苦しんだこの問題に終止符を打つべく、割と長めの記事を書きました。

これを読めば

  • 自分にピッタリの行動計画を立てることができる

  • 今までの停滞感がなくなり、着実にステップを進められる

  • 3日坊主を1年坊主にできる

そんな感じになります。

自己啓発界隈ではまったく触れられていないアカデミックな「本当の話」をするので、よかったら読んでみてください。

※ノウハウ的なことを先に知りたい場合は、ここをクリックして『行動するための行動ができない』に飛んでください


「頭では分かってる」とは何なのか

まず説明に入る前に、この図を見てください。

これは僕らの成長を6つの段階に分けて表示した図になります。

当たり前のことを並べているだけなので、特に目新しさはないですが、ダイエットであれ、仕事であれ、一番上の<している>状態になることが、僕らの行動にとって重要です。

さて、ここで問題です。

この6つの段階のうち、「頭では分かってる」ってどこに位置すると思いますか?

「分かってる」という言葉は使っていても、実際には<知っている>、もしくは<やってみる>辺りじゃないかと僕は思ってます。

というのは、<やってみる>以上の段階が実践(行動)を意味するからですね。

つまり「頭では分かってる」とは、旅行で言うところのスーツケースに荷物を詰め終わっただけの状態。

まだ一歩も家の外に出ていない状態(段階)を指すワケです。


旅行に必要なのは準備じゃない

元も子もないようなことを言いますが、行動に必要なのは実は準備ではありません。

これを多くの人が勘違いしています。

準備というのは、無駄やリスクを減らして効率的に行動するために必要なものであって、行動そのものとは無縁なんですね。

出社のことを想像してみてください。

準備が整ってようが整ってなかろうが、時間になったら僕らはみんな出社(行動)しますよね?

旅行だってそうです。

目的地と飛行機の予約が決まってたら、準備の有無に関係なく、普通は出発(行動)すると思います。

人は準備ができたから行動するんじゃなくて、予定が「そうなってる」から行動するんです。

・・・さて。

勘がよければもう気付いていると思いますが、今お伝えしたのが僕らの行動の原理です。


僕らを行動に駆り立てるものは何か

それは予約(予定)です。

別にふざけているワケではありません。

  • 8月25日に沖縄に行く

  • 毎日9時に出社する

  • 来年1月に独立する

  • 12月5日にアメリカに留学する

  • 5月1日にyoutubeを始める

こういった予約をすること、一般的に言えば期限やリスクを確定させることで僕らは行動することができるんですね。

行動というと、よく「習慣化しましょう」みたいな話が出てきますが、先ほどの図を思い出してください。

習慣というのは<できる>や<している>という最後の段階なんですね。

習慣とは要するに結果論です。

あとから振り返ったときに、いつの間にか習慣になっていた、と思うものが習慣であって、それは目指して達成するようなものじゃない。

毎朝7時に起床するのは、出社するという予定が毎日あるからです。

それは習慣になってようがなってなかろうが関係ありません。

習慣になってた方が楽なのは確かですが、習慣になってないから行動できない、という理屈は成り立たない。

すなわち、先に未来を決めちゃうことが、僕らの行動を自然と駆り立てることになるワケです。


それができないから困ってるんだよ

そんな声が聞こえてきたので、そこにも答えておきましょう。

リスクを取る(予定を決める)にはどうすればいいのか。

一番簡単なのは、誰かと一緒にやる、です。

僕らって自分の目標や理想の実現を考えるときに、つい「自分ひとりで」っていう前提で考えちゃう癖があるんですよね。

(自分ひとりでがんばって)ダイエットする
(自分ひとりでがんばって)起業する
(自分ひとりでがんばって)勉強する

・・・こういうのは発想が古い。というか、非効率です。

非効率というのは感覚的に言ってるわけではなくて、学術的にひとりでがんばることが非効率だということは示されてるんですね。

ぼっちバンザイとか言ってる場合じゃない。


なぜひとりでがんばってはいけないのか

この画像を見てください。

機能レベルというのがひとりでがんばって達成できる能力レベル、最適レベルが他者から協力してもらって達成できる能力レベルです。

右のグラフで明らかなように、最適レベルの方が高いですね。

しかも、年齢が高い人ほど最適レベルと機能レベルの差が開いています。

これは成人発達理論という理論の中の、ダイナミックスキル理論で定式化されているものです。

要するに、僕らは何をする場合でも、誰かにサポートをしてもらった方が結果的に大きく成長できるわけです。


行動したいときに最初にやるべきこと

何か行動したい、何かを継続したいと思ったときに僕らが最初にするべきなのは情報収集ではなく、

  • 誘える人はいないか

  • 巻き込める人はいないか

  • 相談できる人はいないか

  • 頼れる人はいないか

  • 応援してくれる人はいないか

  • 一緒にやってくれる人はいないか

を考えることです。

もしかしたら、自分の周りにはそんな人いないよ、と思っているかもしれませんが、それは違います。

タダでサポートしてくれる人はいなくても、お金を出せばサポートしてくれる人はいくらでもいます。

特に、行動を起こす(継続する)ということに特化する場合、コーチと呼ばれる人を頼るのが個人的にはおすすめです。

コーチにかぎらず、師匠でも、教師でも、上司でも、先輩でも、友達でも頼れるなら基本的には誰でもいいんですが、誰を頼ったとしてもコーチングを理解している人、コーチングのスキルを持っている人に頼むようにしてください

この理由は長くなるので詳しくは下記の記事をどうぞ。

『コーチングの効果効能、何の役に立つのかを具体的に解説しよう』


サポートには質の違いがある

先ほど話した最適レベルの画像をもう一度見てみましょう。

最適レベルの説明に「サポートによって発揮することができる」と書いてありますが、一言でサポートと言っても、サポートの質には優劣があります。

良いサポートを受ければそれだけ最適レベルは高くなる一方で、悪いサポートを受けると最適レベルも下がり、場合によっては機能レベル以下になる恐れもある。

例えば僕は、昔働いていた会社でよく目標(予定)を押し付けられていました。

今年の目標を考えろと上司に言われ、とりあえず目標を立てていましたが、それは自分の意思に即してもなければ、なぜ目標が大事なのかということすら理解していませんでした。

そんな目標が達成できるはずもなく、年末には目標が達成できなかった反省をしろ、みたいなことを言われ、無駄な時間を過ごすばかり。

きっと上司は僕のことをサポートしていたつもりだったと思うんですが、無能なサポートに当たってしまうと悲劇にしかなりません。

僕の例にかぎらず、多くの会社では上司や先輩の質の悪いサポートのせいで、才能や能力を発揮できない人が溢れています。

これは本当にもったいない。

そうならないためには、僕ら自身がここでお伝えしたような知識を身につけ、自分を正しい方向へ導いてくれる人、自分の能力を最大限に発揮させてくれる人を選択しなければならないのです。

※サポートの質についてはそのうち別の記事を書きたいと思います。


行動するための行動ができない

  • 周りに声をかけれない。

  • 信用・信頼できる人が周りにいない。

  • お金を払ってまでやりたくない。

そんなパターンもあるかもしれないので、ここも補足しておきましょう。

僕が考えるに、この場合に考えるべきことは3つあります。

1つ目は、目標をもっと細かくできないかを考えること
2つ目は、はなぜその行動をしたいのかを明確にすること
3つ目は、余裕を作ることです。


1.すてっぷ・ばい・すてっぷ

目標を細かくするとは、よく言われるスモールステップってやつです。

周りの人に声をかけれない、そもそも声をかけれるような信頼できる人が周りにいない場合、例えばTwitterやインスタで「一緒にダイエットしてくれる人探してます」と発信するところから始めてみる。

最初はこれを1日1発信できたらとりあえずその日はOK!みたいな感じです。

僕も昔は人見知りだったし、友達に自分の理想がバレるのが恥ずかしいと思っていた時期がありました。

だから人に頼るのが、そんなに簡単じゃないことも分かってます。

その場合は独り言から始めましょう。

実際僕も20代の頃、ブログやTwitterでひたすら独り言を書いてたら、10年以上付き合いの続く信頼できる仲間ができました(今も仲良くしてます)。

何を書いたらいいか分からないなら、書くことを探すことがその手前のスモールステップです。

  1. 書くことを探す(本屋に行く、ニュースを見る)

  2. 何か書いてみる(感想や意見)

  3. 書く頻度を上げる・文章の質を上げる

  4. 誰かの書き込みにコメントしてみる

  5. 仲良くなった人にDMしてみる

  6. 仲良くなった人と会ってみる

・・・こんな感じ。


言い方は悪いですが、僕らが行動できない原因の1つは、身の丈に合ってない目標設定にあります。

遠くのゴールにばかりフォーカスして、最初の一歩二歩が見えてない。

1行動あたりの負荷が大きすぎると、僕らは続けることができません。

ダイエット初心者は初日からいきなり10キロも走っちゃダメなんですよ。

何だったら続けられそうか。
どのぐらいの期間だったら続けられそうか。

そういう、今の自分にできそうなことを目安にステップを考えてください。

その目安が分からないなら、自分の現状を把握することが最初のステップです。

こうしてどんどん細かく、手前の前提に立ち返りながらステップを設定することが、ここでのポイントになります。


2.未来はどれぐらい明るい?

上記「すてっぷ・ばい・すてっぷ」をやりたくない・できない場合。

それはもはやその行動の動機が怪しいです。

痩せたい痩せたいと言いながら一向にダイエットしない人は大抵、その人の中で痩せることの優先順位が低いです。

つまり、口で言うほど本気でそう思ってない、ってことですね。

お金欲しいとかモテたいとか英語話したいとかも同じ。

念のために言っておきますが、それが悪いわけじゃありません。

だってその人にはお金や体重より優先したいことがあるんだから。

痩せることよりダラダラした生活を優先したいと思うのはその人の自由です。

ただ「~したい」と思ったからには必ず動機があるはずなんですね。

なぜ痩せたいのか
なぜモテたいのか
なぜお金が欲しいのか
なぜ英語を話したいのか

この動機がぼんやりしているうちは、その行動の優先順位は上がりません。

そもそも行動しない方が僕らにとって快適なわけですから、その快適さを二の次にしてもいいと思うぐらいの動機はほしいワケです。

そこで考えたいのが、未来はどれぐらい明るいか、です。

痩せることによって、
モテることによって、
お金を得ることによって、
あなたの未来はどれぐらい明るくなるでしょうか?

例えば痩せることによって自信を持ってプールや海に行けるようになるとか、嫁や子供から見直してもらえるとか、スーツがバシッとキマるとか、顧客の印象がよくなって営業成績が上がるとか、営業成績が上がったらボーナスが増えて旅行に行けるとか・・・そこまでイメージできてますかね?

どこまでイメージするかは自由ですが、こういったことがありありと(実際に顔がニヤニヤしちゃうぐらいに)イメージできたときに、僕らは自然と行動したくなるんですね。

旅行は分かりやすいと思います。

旅行先の動画や画像を見て、観光地のパンフレットを見て、そうやってイメージを膨らませてるうちに「行きたい!」と思って行っちゃうワケですよね?

要は、旅行に行った未来がそれだけ具体的に明るいから、それが動機になって行動しちゃうってことです。

この旅行と同じぐらい、行動した先のイメージを固めてください。

その行動のあとには、どんな楽しいこと・面白いことが待ってますか?

それをいきいきと人に語れるぐらいになっていれば、動機としては十分だと思います。


3.余裕がない

上記1も2もできないとしたら、それは恐らくあなたに余裕がないからです。

ここでの考え方として大事なのは、余裕を作るというより、余裕を失わせているものを削減するという発想です。

プラスを増やすんじゃなくて、マイナスを減らすことを考えてください。

僕らにとって一番のマイナス要因は人間関係に集約されます。

人間関係のストレスで精神的余裕を失い、精神的余裕がないから前向きなことや新しいことが考えらない。

そうすると仕事も当然上手くいかないので経済的余裕もなくなり、ジャンクなものに頼って身体的余裕もなくなっていく。

経済的余裕と身体的余裕がなくなれば、さらに精神的余裕はなくなっていく・・・という悪循環。

これは大なり小なり僕らの現実に起こっていることです。

ここで問われるのが、その人間関係を切り捨てるのか、だましだまし続けるのかということです。

例えばあなたが会社の経営者や役員レベルの地位にあるなら、今の人間関係を改善する手立てはあります。

家族の中でも自分の地位が高いなら、なんとかできることもある。

でもあなたが平社員や子供のような立場なら、残念ながら今ある関係を良くできる確率は絶望的です。

絶対無理かどうかは分かりませんが、そこで努力するぐらいなら、今の人間関係を切り捨てて新天地でがんばった方がよっぽど有意義だと個人的には思います。


とはいえ、そんな決断はそう簡単にはできません。

なぜできないのか。

人間関係を切り捨てたあと、何をどうしていくのかというプランや、どんな方向に向かっていくのかというビジョンを立てていないからです。

そして言うまでもなく、そんなことを考える余裕もないからです。

卵が先か鶏が先かという話で、人間関係を切り捨ててからプランやビジョンを考えるか、プランやビジョンを考えてから人間関係を切り捨てるか、どっちかになります。

僕はどっちが先でもいいと思います。

ただ一般的には、先にプランやビジョンを考えておいた方が行動を起こしやすい人が多いです(理由はまたどこかで機会があれば話します)。

でも精神的に余裕がないので、そこは自分の意志では難しい。

となると、もう環境に頼るしかありません。

あえてホテルを予約してみるとか、スマホを金庫に入れてカフェに行くとか、そういう工夫で解決できることは案外多いです。

そこまでやることで気合いや根性は生きてきます。

最初から気合いや根性では僕らはすぐバテてしまうので、なるべくやらざるをえない環境を整えることから始めてください。


行動するためには行動しなければならない

ここまでを真剣に読んだあなたなら、行動するためには行動しなければならない、の真意がよく分かると思います。

これは言葉通りに受け取ってはいけなくて、正確には

自分が理想とする行動をするためには、自分の余裕やビジョンやステップを生み出す行動をしなければならない

ということです。

同じ行動という言葉を使っていても、行動の種類がまったく違うということが大事で、こういう区別ができないのに頭では分かってるつもりになっていることが、僕らが行動できない最大の原因なんですね。

本当は頭でも分かってないから行動できない、ってことです。

だから今回話したことを本当に分かってる人は行動できるんですよ。

  • 自分にはプランの細分化が足りない

  • 自分には明確なビジョンがない

  • 自分には余裕がない

  • 自分には協力者がいない

これだけ自分の現状を把握できてたら、行動できないなんてことはあり得ない。

つまるところ、僕らが行動できないのは自分の現状を中途半端にしか把握できないからなんです。


でね、自分だけで自分のことを把握するのって、かなり無茶というか、すごく範囲が狭くなっちゃうんですね。

ジョハリの窓で有名ですが、自分じゃ気付かない自分のことって、いっぱいあります。

それを補うためににコーチやコンサルタントという仕事があるんですね。

別に僕に依頼しろとは言わないし、無料でやってくれる人がいればそれに越したことはありません。

ですが、本当に実現したい理想があるなら、積極的に人を頼ってみましょう。

そこがやっぱりスタートです。

※コーチ(コーチング)について詳しいことはこちらをクリック


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