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「限りなく購入率100%!?」気になる店舗分析〜L'Officine Universelle Buly代官山〜

代官山の閑静な住宅街の中にひっそりと佇む「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」
この路面店舗、いろんな意味で結構最強なのではないかと思っています。

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますので、どのようなお店なのか簡単に説明します。
ビュリーはパリで1803年に調香師であったジャン=ヴァンサン・ビュリーが立ち上げた香水・基礎化粧品を取り揃えた総合美容薬局です。

この代官山店のどこが最強なのか、分析していきます。

店舗外観と内装

写真が無くて申し訳ないです…。
〈外観〉
代官山の閑静な住宅街の中に溶け込むようなグレーのコンクリート。
無機質なイメージ。
〈内装〉
パリの薬局をイメージしている内装は左右で異なる雰囲気。
左側は外観同様、コンクリートで無機質な印象。
右側は大理石やウォルナット、床にはテラコッタのタイルで高級感と暖かみがある印象。
照明も左右で変えている。

とにかく、ブランドとしての拘りの強さを感じて圧倒される…。

接客

ほぼ、マンツーマン接客。
商品の説明から探しているものへの提案まで細かく対応してくれる。
また、スタッフは全員女性で、秋冬はネイビーカラーのセットアップ、春夏は白ブラウスにネイビーカラーのスカートというコーディネート。
英国の制服のようなそのスタイルは、清潔感があり、おそらく多くの人に好印象だ。

商品について

ビュリーの代名詞ともいえる、「オー・トリプル」世界でも類をみない水性香水だ。
フランス製のガラスボトルも素敵だが、ルーブル美術館とのコラボでネーミングもめちゃくちゃオシャレ。
その他、オーガニックなボディクリームや化粧水、石鹸などなど美容に関わるラインナップ。
とにかく、全てが肌に優しい成分ということで、嬉しい。
また、男性用の基礎化粧品も充実しているのも良い。
新鮮なのは、様々な用途に対応できる櫛の品揃えの多さ。
ただ…櫛に関しては在庫がほぼ無かった…。

いったい、何がそんなに最強なのか?

ここまで読んで頂き、ブランディングの上手さ、しっかり教育された接客の徹底さ、商品の品質の良さは分かって頂けたかと思う。

ただ、ビュリーが確立しているのは、これだけではない。
とういうか、これがビュリーの強みだと思う。

それは、

「プレゼント需要に対応した、品揃えとサービス」

〈品揃え〉
ほぼ毎回在庫のない櫛は文字(名前など)を刻印してくれる。
その他にも、イニシャルを入れてくれるリップクリームなども。
どちらも¥5,000前後という価格帯もプレゼントにはちょうど良い。

〈サービス〉
パーソナライズドサービスとして無料でカリグラフィーによるメッセージを書いてくれる。
スタッフの方がその場で書いてくれるので、そんな体験に価値観もある。
また、プレゼントの際は、高級感のある紙質のラッピングにメッセージを書いた用紙を付けてくれるので、他では味わえない特別感がある。

ビュリーの凄いところは、「プレゼント需要」という普遍的な顧客ニーズを商品とサービスでがっちり掴んでいるところだ。

商品の拘りやコンセプトの美しさも素晴らしいが、それは受け取る側にとって、感情的に感じるもの。
つまり、受け取る側の気分や感性によって左右される。
対して、「プレゼント需要」というのは人と人がいる限り、無くならないものだろう。

他のお客様を観察していてもプレゼント購入している人は多いように感じた。
そして、数日後…、
イニシャルなどを入れてもらった商品が出来上がり、受け取りに行った際…やはり、買ってしまった。
買うつもりでは無かったのに…目の下に塗る美容オイルを。
やはり、ビュリーのお店に入るとついつい何か買ってしまうらしい。
きっと、それだけ感情面を満足させてくれるお店だからかもしれない。
(感情が動くかどうかは人それぞれかと思いますが…)

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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