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けなげ組 会員番号XX「銀メダル」


 決勝で負けてしまうことで手に入る銀メダル。
 首に掛けてもらう人の顔は、どこか悔しそうで、悲しそうだ。
 心の底から嬉しそうな人は少ない。

 三位決定戦で勝つことで手に入る銅メダル。
 首に掛けてもらう人の顔は、清々しさにあふれている。
 メダルをもらえる喜びを噛みしめ、誇らしげな人が多い。

「銀メダル」
 世界中のほとんどの人々が
 どれだけ願っても手に入らない存在のはずなのに
 手が届くような人はみな、きんだけを欲している。

 テレビや新聞でも「まさかの」とか「惜しくも」と言われる銀メダル。

 僕は、ちょっぴりかわいそうだと思った。


 

 小学生の頃に書いたと思われる詩のようなものに手を加えて供養。

「けなげ組」って覚えてる人いますか?
 昔、亀田製菓の「柿の種」の包装の背面に書かれてた
 ちょっと不憫な存在を紹介するようなコーナーで……

 確か会員番号No.1が、柿の種ご本人だったんですよね。
「ピーナッツが人気すぎる」って理由だった記憶が……(笑)
 
 子どもの頃、柿の種が大好きで中学生くらいまで毎日のように食べていました。
 初めて「ワサビ味」を食べたときの衝撃は忘れられない。


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