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2021年トイレで過ごすクリスマスイブ

Tetugakuyaのお手洗い問題は、2020年後半から深刻さを増していた。

それまでのTetugakuyaは、年齢層はやや高めで男性のお客様がほとんどだった。

ある時、「どうしてうちには女性のお客さんが来てくれないのだろう」とぼやくと、友人は「あんた、硬派な飲み物しか置いてないやん!」と言っていた。

確かにそうかもしれない。

インスタ映えするケーキとか、キャラメルマキアートとかそういう類のものは置いてない。私が、食べ物にあまり興味がないせいで、力が入らない分野だ。

そんなTetugakuyaも、ちまちま改装を続けて、とうとうインスタ映え好きの女性の目に留まるようになったらしく、2020年後半から女性のお客様が増え始めた。

すると、気になるのはお手洗いのこと。

店内の内装が少しづつ形になってきたのに比べて、お手洗いは、放置状態でやってきたツケが回ってきた。

女性のお客さんに、お手洗いを聞かれると、なんだか気が重たくなった。

入店、着席と同時に、カメラを引っ提げているお客さんの様子を見ると、おしゃれ喫茶だと思われていると感じさせられた。

うちのお手洗いは、そういうつもりで来店されたお客さんのイメージを粉々にするに違いなかった。

実際、お手洗いを案内したときに、素直なお客さんは、「スタッフオンリーの場所に入ってしまったのかと思った。」と感想を言われた。

寒い時期は、身体に悪いぐらい便座が冷たいので、女性客にトイレの場所を案内するときには、申し訳なくて心臓がギュッとなった。

温かい季節がやってくると、氷のように冷たい便座の問題からはやや解放された気分になり、後回しにしていたけれども、毎日は駆け足で過ぎていき、とうとうまた寒い時期が来てしまった。

2021年12月 外付けウォシュレットの購入のため、Amazonで目星をつける。

一般のルートで購入する製品と業者さんが扱う製品は、同じものでも耐久性が異なるという情報を得て、なんとか業者さんからウォシュレットを入手できないか、何人かに尋ねて回ったが、なかなか入手ルートが確保できず、諦めかけたところを、フォトグラファーのOSHIMA Shunsukeさんに救われる。

OSHIMA家御用達の積水ハイムさんから、業者用のものを購入させてもらえることになったのだ。OSHIMAさんのことは、トイレの神様と呼ばせていただきたい。

取り付けは、2月に当店の金庫室で写真展を予定されている植本さんが手伝ってくださる手筈になっていた。


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植本さんの写真展のポスターを金庫室のドアに貼った。

便座が手元にやってくる日にちが分かってから、すぐに植本さんに連絡をして、年内に取り付けることに決めた。日付は、12月24日。このとき私は全く気がついていなかったけれど、クリスマスイブだった。直前になり、クリスマスイブをトイレで過ごすのはいかがなものかと思ったけれど、トイレ問題は年内に片付けたい緊急の課題だ。

来たるクリスマスイブ。

Beforeの写真がこちら

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恥ずかしながら、手付かずのお手洗い。

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作業風景

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After

壁にボタンがついてますよ!

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お客さんに「杉原さん、トイレの蓋が自動で開きました!!」と言ってもらえることが嬉しかった。

些細なストレスだけれども、冬の寒いトイレの中で、女性のお客さまが凍えてしまうのではないかと気を揉まなくて良くなったことは、本当に付き物がとれたように楽になった。

念の為、こんな張り紙もしてみました。

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やっと、最新のトイレにしたのに、壊れたら気絶する・・・。


トイレの内装は、また今度頑張る。


2021年12月24日、クリスマスイブ トイレ問題解決。

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