見出し画像

小学校入学の前後6ヶ月間、なにがどう大変だったのかを振り返る

「小1の壁」って、よく聞きますよね。「子育て 歳の壁」でググるとほぼ毎年のように壁が出てくるけど、なかでも高い壁のひとつです。一般的には「おもに共働きの家庭において、小学1年生が夕方以降どう過ごすか?」という問題として受け止められています。
メディアなどでは学童に入れなかったり、入れられても預かり時間が短かったり……といった時間的な問題が取り上げられがちなので、学童に入れればなんとかなるのかな? と考えていました。

でも、実際にそのときを迎えてみたら、どうやらそんな簡単な話ではなかった。事実、我が家はさいわい学童に預けられているけれど、壁の存在は感じています。

「小1の壁」って、結局なに?

なので我が家では、この2つの問題を「小1の壁」としてとらえました。

■就学によって発生する膨大なタスクを、働きながらどうやって効率よくさばいていくか?(以下、ハードの壁)

■これまで以上に“個”として成長していく子どもと、どう向き合い、どうサポートするか? そして、どう手を放していくか?(以下、ソフトの壁)

たとえば、新生活準備とひとことで言っても、算数セットのブロック一つひとつに名前をつけることから、上履きや給食袋の用意といった「ハードの壁」もあるし、子どものメンタルケアや自立支援といった「ソフトの壁」もあります。

夕方以降の過ごし方については、生活の仕組みを整えるという大きな意味で「ハードの壁」に含まれているかなと思いますが、それがすべてではありません。

入学後には、毎日の時間割や宿題のチェックをしたり、学校と習い事のバランスを考えたり……どこまで本人に任せ、どこまで親がサポートするかといった線引きにも頭を悩ませつつ、やらなければいけないことがたくさん出てきます。

幼児のときも、おむつ一枚いちまいに名前書いたりしてたわけだけど……
なんというか、そうやって衣食住さえ整えていられればとりあえずOKだったときとは、また違うフェーズに突入した感がすごい。育児、新章。
もちろん、幼児のときからもっといろんなことを考えて子育てされてきた家庭もあると思いますが、うちは衣食住OK=オールOKのファミリーだったので、めちゃくちゃギャップを感じています。

そして、保育園がいかに手厚く、いかに子育てのパートナーとして家庭に寄り添ってくれていたかを、痛感する……! 
学校の先生方ももちろん子どものことを考えてくださっているのですが、やっぱり、先生方が担っておられるのは「学校での教育」なんですよね。当たり前だけど「保育」ではないし「生活」でもない。いよいよ、夫婦ふたりだけで子育ての根幹を背負っていかねばならないのだと思いました。

でも、事前準備ができていれば、もうちょっとこの壁が低く感じられたと思うんですよね。

なので、後に続く「小学生になるときって何が大変なの!?!?」と戦々恐々している、昨年の私みたいな人がちょっとでも心の準備ができるように。4年後に次男が同じく入学を迎えるとき、自分があわてないように。

入学前後半年間、なにが大変でどうすればよかったのかを、ざーっとまとめてみました。都内共働き/公立小学校入学(受験なし)の一例ですが、なんとなくイメージがついて、楽になるかもしれません。

最後のおまけブロックだけ有料ですが、メインの1万文字は無料です。

<6ヶ月前/年長の秋>

■ハードの壁
・学童保育の申し込み
申請の手間は、保育園の入園申請とほぼ同じ(つまり超面倒)。
そして学童は、保育園以上に施設やサービスの質がばらついている印象です。「プレイルームみたいな空間で、ただ子どもを預かってくれるだけ」「習い事や夕食、送迎まですべて面倒を見てくれるけど高額」など、一日の過ごし方にもそれぞれに特色があります。

我が家は、宿題やおやつなどのタイムスケジュールがある程度決まっており、敷地が広くてたくさん外遊びができる学童を選びました。家から徒歩20分と遠いのが気になるけれど、内容の充実をとった! 預かり時間は放課後~18時。ただ、落ちるかもしれないので、通える範囲の学童をもうひとつ申請していました。(つまり書類づくりの手間は2倍)

・塾どうする?
なんと、新小1の入塾テストは年長秋にはもうはじまっています。そして、秒で入塾枠が埋まります

息子は早生まれということもあってか集中力がないため、みんなが本気モードじゃないうちから塾に通いはじめたほうが、ぬるぬると学習習慣がつけられていいかもね~という話を夫婦でしていました。でも、調べてみたのが冬だったため、近場でよさそうな塾はすべて満席……。自動的に、入塾は2年生以降に持ち越しとなりました。

本気の本気で早めの通塾を考えているご家庭は、年長秋には動き始めたほうがよさそうです。(本気の本気のご家庭は、当たり前のように動いているものなのかな? すごすぎる……!)

・就学前健診/予防接種
息子は聴力検査でひっかかり、耳鼻科での診察をするようにいわれました。たまたま中耳炎になっていて聞こえが悪かっただけのようで、投薬後は問題なし。でも、気になるところがあれば病院は行きどきです。

つい先延ばしにしがちな就学前の予防接種も、このあたりでしておいたほうがよかったんだろうな。我が家は2月にあわてて、日本脳炎の予防接種にかけこみました。

2~3月は保育園で卒園前イベントがたくさんあったりするので、病院みたいに早退・お休みするような用事は、できるだけ年内に済ませておいたほうがいいです。

■ソフトの壁
・トイレトレーニングver.2
うんちを自分で拭けるようになるのっていつなんだろ? そのあたり深く考えずにきたけれど、学校にはおしりをチェックしてくれる保育園の先生はいません。なので、一人で上手に拭けるように、秋ごろから改めて練習をはじめました。

新生活当初は「トイレに行きたい」と言えなかったり、ストレスだったりでお漏らしをしてしまう子もめずらしくない……という話もしばしば聞いていて、息子はどっちも想像できないタイプだけど、一応いまもランドセルに替えのパンツを忍ばせています。それから「トイレでお腹が痛くて困ったりしたときは、外にいる人に助けを求めなね」みたいな、トラブル時のアクションについても話をしはじめました。

・情報が少ない
「入学までに何を準備しないといけないのかなぁ」「春からどんなタイムスケジュールで動くことになるのかな?」など、同級生の保護者同士でそわそわしながら話していたけれど、この時期はほとんど情報がゼロです。なにもわからないから、なにも準備できない! 

なので、この時期にしておける大事なことといえば、3~4月の仕事を軽めに調整しておくことだけだなと思います。

・平日に遊びに行くならいまだ!
「小学生になったら、平日に休んで遊びに行けないよな~」とか思いつつも、まだ行動に移していなかった時期。我が家は3月になってからあわててディズニー行ったり、卒園から入学の間にキッザニア行ったりしたんですが、もっと早く行けばよかったです。ディズニーは予約をしたあと、なんとその日に園で息子のお誕生日会をやってくださることがわかり、あたふたとチケットやホテルの変更をしました。キッザニアも春休みで混んでたし。

<3ヶ月前/年長の冬>

うちの小学校は、2月に入ってようやく入学説明会がありました。ここで、入学までに準備しないといけない学用品や袋類などの説明を受け取ります。ここからは、気持ち的には怒涛です。

■ハードの壁
・大量の袋の準備

上履き袋、体操着袋、給食袋まではまだ想像がつきます。さらに音楽袋、図工袋、持ち帰り袋、タブレット袋……種類が多すぎて、お袋はもう大混乱です。

そして、それぞれサイズや持ち手の指定がある。そうなると「手作りor手作り品を発注」の二択となり、我が家は当然後者でした。3月に入るとハンドメイド品の在庫がなくなったり、作家さんが多忙で新規注文を停止したりなさるので、早めの動きがベター。柄やサイズを見比べながら、出品されている「〇点セット」ですべてをまかなえるのか? などもチェックし、発注します。

自分が使うならモノが入ればなんでもいいやって思うけど、息子がみんなと袋のサイズが違うことでドギマギしちゃったらかわいそうだし、心の底ではあほらしいと思いながらもわりと忠実にサイズを守りました……。

お出かけついでに買ったりするから、夫とLINEのノートで調達リストを共有していた。
〇が発注したもの、うさぎが購入後到着したものかな?
スタンプ使ったせいでめっちゃ見にくい

・学用品の準備
鉛筆や下敷きは無地、色鉛筆は2セット、などと細かな指定があります。ここらへんはだいたいAmazonで購入。あとから名前を貼るのが面倒なので、鉛筆は名入りを買いました。ちなみに、ランドセルは年長のGWくらいに購入済みでした。

・名前シール発注&名前つけ
アイテムがそろったら怒涛の名前つけ作業があります。我が家は見栄え重視で透明シールを買ったら、貼るたびに学用品がかわいくなってテンション上がりました。袋類には布シールを貼ったんだけど、給食袋は毎日洗うからすぐシールがはがれた……。思った以上に、シールの粘着力が大切だなと感じます。全部手書きしていらっしゃるご家庭も……すごすぎる!!

子どもに邪魔をされながら、延々と名前つけ

・指定アイテムの購入
体操着とか上履きは地元の指定販売店でしか買えず、けっこう高く、クレジットカードも使えない……令和のこの時代に……(一例です)

しかも、後日「上履きは別のものでもいい」などの事実が発覚。学校から購入品リストと販売店が知らされても「本当にこのアイテムはここで買わなければいけないのか? いまあるもので代用する/別のお店でお得に買うのはダメなのか?」と確認したほうがいいかもしれません(一例です)

・学童の持ち物の準備
学校で使うものだけ揃えて安心していたら、学童でだけ使う持ち物もいくつかありました。名前シールと心の準備をお忘れなく!

■ソフトの壁
・通学路の確認

なんとなく気持ちを盛り上げるために、お散歩のとき学校まで行ってみたりしました。学校まではとても近いし間違いようがない道なんだけど、踏切があったりトラックが通ったりして危ないので……。ところが、入学後に言い渡された通学路が微妙に違っていたため(より車通りの少ない道が推奨されていた)、確認してから教えるのでよかったかも。

それから、無事に入会が決まった第一希望の学童への道順も確認。こっちはあまり行ったことのないエリアで、しかも遠いので、何度か念入りに歩きました。

<1ヶ月前/年長の3月>

■ハードの壁
・卒園式と入学式の準備
消化しきれなかった年長冬のタスクをこなしつつ、はたと「卒園式と入学式ってなに着ればいいの!?」と気づく。SNSなどで調べてみると、セミオーダーのかわいいセットアップとか有名ブランドのフォーマルウェアは、11月と1月に予約のピークがあるようでした。こだわりある人は、秋を過ぎたらチェックしはじめたほうがよさそう。

本人に何が似合うかわからなかったので、百貨店でいろいろ試着してみたら、思いもよらないものが似合ったり似合わなかったりしました。男子は選択肢が少ないとはいえ、普段着ないタイプのお洋服だし、ネットで買わずに試着したほうがいいかもしれません。そして、いいなと思ったセットアップには120サイズ(平均)がなかった……から、やっぱりこだわりなくても動き出しは早いほうがいいかも?

フォーマル時の足元は、私自身が卒園入学時に履いた革靴で。「あれがあるから大丈夫☆」と思っていて、一週間前に履かせたらなんとサイズが合わなかったのだけど、本人が「かっこいいからこれがいい!」と言うので、当日だけちょっと無理して履きました。時期と年齢が同じだからといってサイズが合うとは限らないの、よく考えたら当たり前ですね。兄弟姉妹でもお気を付けください!

でも、男の子はけっこう足元スニーカーの子も多かったし、それもかわいかったです。前日深夜に気づいてドンキに走り、子ども用フォーマル靴探した!(そしてなかった)なんて話も聞いた……。

それから、自分たちも何を着るのかまったく考えておらず、かつ私はスーツも持っておらず、ワンピースを買いました。想定していなかったお金が出ていく……。これが物入りというやつか、としみじみ感じました。

■ソフトの壁
・保育園ファイナルを元気に迎える

お別れ遠足や進級お祝い会、最後のリトミックなど、クライマックスを迎える保育園もイベント尽くし。「卒園前にみんなでピクニックに行こう!」みたいなお誘いもあって、平日も土日もとにかく忙しいです。ここで体調を崩すと、すべての楽しい予定がパァに……! 健康管理が本当に大切です。

実際、息子は前日に熱を出し、お別れピクニックに行けなくて泣きました。コロナじゃなかったのが不幸中の幸い。突然のコロナ発生で卒園1週間前から休園になり、式も何もかもできないまま卒園……という恐ろしい話も、ちらほら聞きました。

あと、卒園式に向けて先生方へのお礼のプレゼント手配とか、メッセージ集めとか、ちょっとしたハードの壁もありました。でも、これまでお世話になったことを思えば、さほどの大変さはなかったです。

<卒園後、入学式まで>

■ハードの壁
・お弁当
3月31日に卒園してから入学式を迎えるまでは、学童で一日保育をしてもらえます。入学式までだいたい1週間、そのあと給食がはじまるまでも1週間。つまり、毎日保育園で当たり前にランチとおやつが出ていた生活から、いきなり2週間ほどお弁当生活になる! 親はドキドキしたけど、子どもはうれしそうでした。次は夏休み、1ヶ月以上お弁当生活……。未知の壁が待っています。

これは私がつくった残りもの満載のお弁当ですが、
まったく料理をしない夫が
「今後のことを考えると、僕もお弁当つくれるようになったほうがいいね」と言い、
何度かチャレンジしてくれました。
夏休みの父弁、楽しみだな~

■ソフトの壁
・学童デビューのケア

慣れ親しんだ保育園から、いきなり丸一日を学童で過ごすことになるのは、ちょっと気がかり。最初のうちは9~18時のフルではなく、9~15時とかで早めにお迎えいけるようにしようかなとも思っていました。ところが、幸い息子は初日からめちゃ楽しそうだったので、全日フルに。だけど、お子さんが環境変化にナーバスな場合は、このあたりの週は仕事を調整できるようにしておくのがいいかもしれません。

<入学式後>

式に参列するだけかと思いきや、ここでまた大量のプリントが配られた! 

・追加の持ち物発表
しかも、2月の説明会では言われていなかった追加の学用品と追加の袋を指示され……「袋は! ハンドメイド品をセット購入してるんだから! 後出しするのやめてくれ!!!!!!」と、ママ友みんなで憤りました。
なので、早めに袋を発注するときには「このセットだと使わない袋が2枚あるんだよな~」と思っても、案外あとから使うことになるかもしれないので、ある意味大丈夫です。給食袋なんて、ダブったおかげで洗い替えができて助かりました。むしろ、汎用的な大きめの袋を多めに用意しておいてもいいかもしれません。

・締切まで中1日しかない作業の襲来
それから「記入してあさって持ってきてね」というそこそこボリューミーな調査票に保険書類、「名前つけて明日持ってきてね」という算数セットにたくさんの教科書……。そうやってタイトな締切になっちゃうものこそ、冬の入学説明会で情報を先出ししておいてくれれば! と嘆いていたら、たまたま小学校教諭をしていた知人が、学校側の事情の一例を教えてくれました。

学校側も仕組み的に、いろいろ難しい事情があるようです。なので、一保護者としてできることはやっぱり、入学前後のこの時期は可能なかぎり身体を空けておくこと。なんでこればっかり繰り返すかというと、私は入学前後のドタバタを甘く見て仕事をがっつり入れていたため、本当に大変だったからです……。

学童には一律の慣らし保育もないし、子どものケアはひとまず親にしかできないし、入学さえすれば諸々いったん落ち着くというのは幻想で、しばらくずーっと息つく間もありません。

■ハードの壁
・プリント管理
学校だより、学年だより、保健だより、給食だより、PTAだより、そのほか連絡事項と山盛りのおたよりは、フォーマットもばらばら。提出物や持ち物の情報が予想外のところに紛れ込んでいたりもします。なので、プリント管理は必須タスク。ジャンルごとにレターケースやファイルに入れたり、写真を撮ってフォルダ分けしたり、みんな試行錯誤しています。

我が家は、暫定的に「おたよりクリップ」というアプリを使用中。撮ったプリントをタグづけ+フォルダ分けできるシンプルなものなんだけど、撮影画像がアプリ内のみに保存され、本体の写真フォルダにごちゃごちゃ入ってこないのがいいなと思いました。

「おたよりクリップ」のホーム

可能であれば夫とも共有したいし、写真をただ保存するだけじゃなくて見やすくスキャンして全文テキスト検索もできるようになってほしいんだけど、なかなかいいアプリが見つからず……。どなたかいい管理方法をご存じの方がいたら、ぜひ教えていただきたいです!

・通学時の安全確保、どうする?
集団登校があるから通学はいいとして、下校のことをあんまりしっかりイメージしてなかったんですよね。4月中は学童まで迎えに行ったんだけど、どうやらみんな一人で帰ってきている。息子も、一人で帰ってみたいと言い出した。

そこで、あわてて申し込んだのがこちらのGPSです。https://www.bsize.com/bot/talk

息子のアイコンが画面上でとことこ動いて、自宅まで帰ってくる様子が見て取れる。緊急時にはボイスメッセージも送れます。実際、学童後にミニバスがあった日、帰宅するのか体育館に直行するのかわからなくなって「おかあちゃん、どこに行けばいいの?」「体育館だよ!」というやりとりができ、助かりました。

ただ、申し込みに出遅れたので、発送まで2週間くらいかかっちゃいました。早いうちから一人行動させる予定がある&使いたい商品が決まっているなら、3月末とかに申し込んでおいてもいいかも。

<4~5月>

さて、ここからが本当の小学校生活です。

ありがたいのは、送り迎えがぐんと楽になります! 
5月からは、集団登校の待ち合わせ場所にさえ送っていません。一人で「いってきまーす」と家を出ていくようになりました。帰りも、学童から友達と楽しそうに帰ってくる。「ただいまー」とインターホンを鳴らしてきたとき、画面下のほうにちょこんと映っている通学帽子姿が超かわいいです。

ただ、保育園の「着替えやエプロンの洗濯、おむつの補充、連絡帳」というルーティンから解放されたと思ったら、同じくらいもしくはそれ以上に面倒な日々のタスクが増えました……。

■ハードの壁
・毎日の持ち物の用意

別に難しいことじゃないんだけど最初はできないから、じつはしばらく親の仕事なんですよね。もちろんしっかり教えて促せばできるだろうけど、我が家は学童から帰ってきたらもう18時半だし、あとはごはん食べてお風呂入って、宿題の残りをやったらもう21時。最初のうちは本人も毎日けっこう疲れているから、そこまでやらせるのもちょっとかわいそうだし、やったほうが早いなと思ってしまいます。

時間割をそろえたり鉛筆を削ったり、給食袋を洗ってハンカチとランチョンマットを入れたり、一つひとつはたいしたことないんだけど、洗濯して詰め直せば終わりだった保育園のときに比べたら、日々の負担はわずかに増えた気がする。

・宿題のチェック
プリント系は基本的に学童で終わらせてきてくれるので、家でやるのは国語の音読だけです。子どもが帰宅してすぐ、私は夕飯の支度をしながら聞くことが多い。かわいいから聞いてて楽しくはあるんだけど、妙にやる気を出して「今日は10回読む!」とか言われると、ちょっと時間がかかります。

でも、宿題をやるようにちゃんと声かけしてくれる&みんなやる雰囲気ができている学童を選んで、本当によかった……! 預かり時間内オール自由タイムの学童に通っている子は、全然やってこないなんて話もすでに耳に入っています。たまにあるんですが、帰宅後にプリントからやるのしんどいよ~。「宿題を学童で終わらせてきてもらえるか?」は、学童選びのひとつの基準になるかと思います。

・毎日の連絡帳
保育園が連絡帳アプリだったこともあって、アナログの連絡帳や体温カードの記入がまじで面倒です。しかも、学校と学童で一冊ずつある。保育園と違って連絡事項がない日は書かなくてもいいんですが、連絡事項がない日も体温記入や印鑑の押印はあります。地味に面倒。

・PTA
息子の通う学校は人数が少ないので、卒業までに絶対なにかしらの委員や係がまわってきます。「いつ何をやるか」だけの問題だからか、係決めはめちゃくちゃスムーズだったし、みんなで協力してなるべく効率的にやろうという雰囲気がありました。ただ、学校によっては地獄のように大変だと聞くので、ここはガチャですね……。

■ソフトの壁
・情報が出てくるのが遅い

最初のうちは毎週月曜に配られるプリントで、火曜~翌月曜の予定を知らされていました。ランダムに発生する「あさってペットボトルを持ってきてください」「雑巾が2枚必要です」みたいな指令にも、近所の100均を総動員して応えていきます。せめて、毎週金曜配布のプリントで翌週の予定をお知らせいただくわけには、いかないんでしょうかね……? 先生方もお忙しくて、そうもいかないんだろうなぁ。でも、ほぼ幼児の30名を一人で見るなんて想像するだけでおそろしいし、頭が上がりません。

・宿題以外の家庭学習は、どこまで促すべき?
保育園のときからこどもちゃれんじをやっていたので、そのまま進研ゼミ小学講座を受講中。でも、やっぱり疲れて帰ってくるから、平日の夜はなかなか手が伸びません。公文みたいにプリントなら学童に持たせて宿題のあとにやってもらうこともできるけど、タブレットなんですよね。

個人的には低学年のうちはそこまでがんばらなくてもいいと思うし、自分もやってこなかったけど、いまの子どもはそうも言ってられないのかな~~などと、答えの出ない問題をぐるぐる思案しています。思案するのもちょっとしたストレスですよね……。

・習い事、これからどうしていく?
家庭の方針としては本人の意思に委ねたいけど、本人にはまださほどの意思はない。でも、何もやらないのは退屈だという。じゃあ何をどうやるか? 民間の習い事なら月謝と送迎の手間がかかるし、スポ少的なやつはお当番などもあります。本人がやる気ならどこまでもサポートしてあげたいけれど、幼児・低学年期の習い事は親の出番も多くて、悩ましい……。悩むのもちょっとしたストr……

・学校や学童での様子がわからない
保育園のように申し送りもないし、叱られたことなんかは自分から話してこないから、外でどんな生活をしているのか見えてきません。はじめての個人面談では、思ってもいなかった言葉で息子を評され、親の知らないところで知らないように育ちはじめているな……と、良くも悪くも実感しました。

いちいち連絡帳経由でコンタクトをとって細かいことを聞くわけにもいかないし、まぁ、周りと小競り合いしたり先生に怒られたりしても、先生側からおっしゃってこないことは大ごとではないとして様子見でいいのかな? という認識です。
あとは、少しでも状況をつかむために、保護者会や面談はなるべく夫婦そろって出るようにしています

<まとめ>

思った以上のボリュームになってしまい、私が一番驚いています!!!

ただ、これはとある公立小学校の一例だし、とある子どもの一例です。学校・学童の仕組みや子どものパーソナリティー、家庭環境などに応じて、大変なことも大変でないこともがらりと変わってくるはず。
結局のところ大切なのは、自分の子どもを見て、自分で考え、パートナーがいる場合は適宜相談しながら、そのときそのときの最適をとっていくことでしかないんでしょうね。とくにソフトの壁には、わかりやすい正解なんてないし。

ひとつだけ言えるのは、保護者同士のつながりが本当にありがたい!!! ということ。
保育園のときは別につながりがなくたって、園と連携がとれていれば、とくに困ることはありません。でも小学校に上がったら、子どもがプリントなくしたり先生の話を聞いてなかったりしたとき、助けてくれるのはママ友です。
「これって新品買わなきゃいけないんですか?」「学校の〇〇制度を活用したいんですけど、やり方わかります?」なんて聞いたら、お兄ちゃんお姉ちゃんがいる先輩ママのみなさんが、いろんな情報をくれます。本当に神……!!!! 
なので、保育園や公園などで、同じ小学校に進む保護者と仲良くなっておくのはおすすめです。

全体を通してなんだか非効率的なタスクが多かったため、ネガティブに見えすぎたかな……? 最後に、小学校に入学して感じたプラスのことも書いておきます。

子どもが小学生になって、本当に世界が広がりました。子どもとちょっと公園や買い物に行くだけで「おう、〇〇!」「ばいばーい!」なんて、子どもがたくさんの声をかけられています。それも、私の知らない子どもたちに。
保育園のときの交友関係はすべて把握していたけれど、いまは学校、学童、ミニバスとどんどん世界を広げていて、頼もしい。彼のおかげで、私たち家族も地域とつながっていく感覚が面白いです。

そもそも、コロナ禍でいろいろと制限も多いなか、毎日楽しそうに行って帰ってくるだけで8億点満点なんですわ。その日あった出来事をうれしそうに話してくれるのが、本当にかわいい! いいこともいやなこともたくさん経験して、少しずつ人間を磨いていってくれたらいいなと思います。

そして、そういう子どもの成長に落ち着いて向き合い、かわいさを噛みしめられるコンディションをつくるための「事前準備」だと思うのです。親も子もはじめてのことばかりで、なにがなんだかわからないけどやることがたくさんある……って状況では、そうもいかないですもんね。

これからお子さんが入学する保護者のみなさま、そして次男を入学させるときの自分が、入学前後の半年間を楽しく心おだやかに過ごせることを、こころより祈っております。

<我が家で本当にあったトラブルシュート>

入学してまだ2ヶ月しか経っていないのに、小さなトラブルはすでにたくさん起きています。どんなことが起きて、どう対策したかを簡単にまとめてみました。いまとなってはすでに笑い話だけど、彼のうっかり話でもあるから、有料おまけで……(本人から掲載許可はとりました!)。

ここから先は

565字

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?