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心に余裕があったのはなぜ? 2022年のお仕事を振り返る

この年の瀬に、来年度の本命学童の入会待機通知が届き、息も絶え絶えです。まだ小2なのに、春からどうすればいいんや……! でも、毎年まとめているこの振り返りnoteは、なんとか書き上げたいと思います。

仕事じゃない文章もたくさん書いていきたいと思っているのに、求めていただけるならとつい仕事ばかり優先してしまい、いつも「この一年、全然note書けなかったな……」と思う年末です。今年もよく働きました!

■余裕があったのはなぜ?

去年は家族が本当によく発熱したのですが、今年はずいぶんましになり、心にも身体にも余裕があったように思います。でも、振り返ってみれば第二子出産以降でいちばん納品本数が多く、過去最高益と、数字のうえではアクティブでした。

じゃあ、謎の心の余裕はどこから来ていたのかというと、2022年のはじまりに定めた目標だと思うのです。

これです(昨年の振り返りnoteより)

30代に入ってから「今年こそは次の一手を!」と力みすぎて、それができない自分にもどかしさばかり感じていたのですが、2022年は「今年は小一の壁もあるし、誠実&地道にやってればそれだけで5000点!」と決めたので、気が楽でした。手堅い仕事ができる自分を、いままで以上に誇らしく感じられる一年でもあったと思います。

■プライベートの充実、やっぱり大事!

もうひとつ大きかったのは、10年ぶりに趣味のダンスでステージに立ったこと。大学時代に所属していたダンスサークルが20周年ということで、OBOGも参加できる記念公演があったのです。もう死ぬまで踊らないんじゃないかなと思っていたし、すごく迷ったけど、本当に出てよかった! 

このnoteの主旨に則って仕事の観点で振り返ると、月に2~3回、日常のいろいろを忘れて目の前のことに打ち込める時間を持てたのがとてもよかったです。「打ち込める」というのがミソで、いいものをつくろうとか上手くなろうとか考えながら仲間といっしょに努力することって、大人になったら仕事以外でなかなかないじゃないですか。そういう時間を過ごせたのが、すごくいい刺激になりました。

私は現役時代からダンスが下手なんだけど、下手なりに、上手くなるための努力ができたのもよかった。仕事では無理に前進しないことを決めた一年だったので、プライベートの時間に向上心を持てたことが、心地よかったんだと思います。

公私ともに関わってくださったみなさま、今年も本当にありがとうございました! ここからはいつもどおり、毎月のお仕事を抜粋で。

<1月>

CINRAにて、辻愛沙子さんに「妊娠・出産といまの社会」について思うことを取材しました。個人的にここ数年ずっと追いかけているテーマでもあり、編集・羽佐田さんとのひさしぶりのお仕事もうれしかった一本です。

りっすんでは、キャリアへの焦りや悩みをエッセイに吐露。年始にこのお仕事をして、自分の働き方を見つめ直していたことが、この一年にいい影響を与えてくれたようにも思います。30代、思うように進めず悩んでいる方がいたら、ぜひご一読ください。

現状維持って、充分すごくない? 30歳を過ぎて少しだけ手放せた「成長を続けなきゃ」の焦り

<2月>

春には長男が小学校入学……必要なものが多すぎ、情報が少なすぎて準備がままならない……! そんな気持ちを抱えて仕事をしていたら、うってつけの企画にオファーをくださったのが、LIONのオウンドメディア「Lidea」。
名前つけへの熱い(負の)気持ちを活かして書きました。

<3月>

SmartHR主催の「WORK DESIGN AWARD」にて、受賞企業のインタビューを担当しました。
とくに印象に残っているのは、私も前々から拝読していた「Q by Livesense」の編集長・ニシブマリエさん。コンテンツをつくるとき、みずからに問うてみたい姿勢があふれている記事です。

プライベートでは、卒園前のイベントラッシュに学童デビューと、とにかく怒涛……。そのころの経験をメモしまくり、のちにまとめた小1の壁noteがこちらです。いまビビっている後続の方々に届け~~~!

<4月>

株式会社ジコリカイのコーポレートサイトにて、代表メッセージや社員インタビュー、座談会などを執筆しました。どうしても芸能人系の媒体仕事ばかり目立ちがちですが、企業の魅力をしっかりと伝えるインタビューコンテンツも、じつはもりもり担当しています。熱量ある企業に寄り添い、手堅く安定感ある仕事をするの、たぶん得意です。

熱量ある企業といえば、株式会社ヘラルボニーの採用イベントレポートも担当しました。
自分の観点でお話を掘り下げていけるインタビューが好きなので、じつはイベントレポはあまり積極的にお受けしていないのですが、ヘラルボニーにとても興味があったので……! そして予想どおり、とっても素敵な企業でした。編集・西丸さんにも感謝です!

<5月>

LIFULLのオウンドメディア「LIFULL STORIES」では、ユニリーバ・ジャパンの人事総務部長・島田由香さんにインタビュー。こういう方々からお話を聞くと、本当にエンパワーメントされる。ライターって贅沢な仕事ですよね……。

りっすんでは、作家の柚木麻子さんのインタビュー記事を書きました。取材中、同意することばっかりでずっと頷いてたし、ずーっと笑ってた気がする。楽しいお仕事でした。

家事や育児は“ささいなこと”なんかじゃない。作家・柚木麻子さんインタビュー

<6月>

名前の出ないクライアントワークをこつこつやりまくっていた時期。
そのほか、エン転職「ぼくらの履歴書」では、特殊メイクアーティストの江川悦子さんに取材しました。ハリウッドで学び、日本の特殊メイク界を切り拓いた、とてもキュートな方。妖怪に老人、俳優さんたちのライフマスクがずらりと並ぶスタジオは、圧巻でした……!

<7月>

ひどいぎっくり腰で、一週間ほど寝たきりに……。しばらく座れなくて、立って取材したり原稿書いたりしていました。腰はライターの命です。いいですか同業者のみなさん、ぎっくりしたら、まずは「冷やす」!!! 急性期に温めるのは逆効果です。高校時代から何度もぎっくりを繰り返し、そのたびに応急処置をしている私を信じてください。

腰をだましながら大型のクライアントワークを粛々と進め、24本納品。とはいえ、子どもと3泊4日で沖縄行ったりもして、なんだかんだ楽しい夏でした。

New balanceが贈る、アスリートの2万字インタビュー企画も始動。第一回では、世界の舞台で活躍を続ける陸上選手・田中希実選手を取材しています。2万字、さすがに骨があって、楽しい……!

<8月>

長男、夏休み! 学童のおかげで勤務時間に大きな影響はなかったけれど、毎日のお弁当づくりよ……! 初めての経験でしたが、案外楽しくやりきれました。かつ、今年最多の月間33本納品。

東急リバブルのオウンドメディア「Lnote」では、建築デザイナーの井手しのぶさんのお宅を訪問。とっても素敵な空間で、あっけらかんと「家を買うのなんて、大根買うのと同じよ!」と言われ、大好きになっちゃいました。

ウートピでは、阿部寛さんにインタビュー。あれほどのご経験があるのに、こんなに仕事にまじめで情熱を持っていらっしゃるんだな……いや、これほどまじめで情熱を持っていらっしゃるからこそ、あれほどの経験がついてくるのか、と思う取材でした。

<9月>

佐藤浩市さん、取材スタート時に「ここ、寒くない?」と気遣ってくださり、No.1ダンディでした(そのやりとりも書いた)。

ウートピの取材では、いつも素敵な人たちにお会いしています。なかでも週末北欧部のchikaさんはとてもポジティブなオーラが満ちていて、取材中に勝手に勇気づけられ、何度か涙ぐんでしまいました。夢があるって、いいな。

プライベートではサークル20周年記念公演を10月頭に控え、練習が佳境。お腹を出す衣裳にしたため、筋トレもごりごりに。1ヶ月の集中宅トレで、自分史上最高腹筋をつくりました。

そして、この腹筋は公演後3週間でほぼ消失しました

<10月>

りっすんでは、ブロガーのはせおやさいさん×男女共同参画局の座談会をモデレート。働きやすさを考えるとき、だいたい「国は何をしてるんだよ……」ってなっちゃいがちだったけど、参画局の方々はとても真摯に私たちの状況を汲み取ってくださっていて、希望の持てる取材でした。
はせさんとお仕事できたのもうれしかったな。編集・べっくさん、いつもありがとうございます!

“昭和的な家庭モデル”が私たちの「働きづらさ」につながっている【はせおやさい×男女共同参画局 対談】

Lideaでは、次男にGoProをつけて手洗いの重要性を探る記事。
前半は「子どもって本当になんでもさわる……!」という事実をあらためて目の当たりにし、後半は花王のキレイキレイ担当者の方に、手洗い習慣化に向けたブランドの取り組みを伺っています。

それから、日経新聞高校生向け特別版で、ゆるスポーツ提唱者の澤田智洋さんにインタビュー。いわゆる新聞文体というものが初めてだったため、いつもと違う気持ちで、すごく楽しく書けました。媒体ごとにさまざまな文体を書き分けることは、お出かけ先や会う人に合わせて装いを変えるような面白さがありますね。

プライベートでは件の20周年記念公演を終え、すっかり燃え尽き……しかし、これまで練習にかまけていたぶん、家族サービスとしてピクニックやディズニー、Bリーグ観戦など、遊びまくりました。

<11~12月>

水面下のクライアントワークをがっつり、かつ来年ローンチ予定の新メディアワークをこつこつやっていたため、表に出せる実績がほとんどない冬。

はじめてのNewsPicksでは、シャープ「プラズマクラスター」の誕生秘話やブランドが大切にしている姿勢などを伺いました。いつなんどきでも、新しい媒体とのお仕事はうれしいものです。(もちろん、ずっと付き合いのあるクライアントや媒体のお仕事は、いうまでもなく最高です)

……と、一年を振り返れば、いつになくたくさん書いたなぁという一年でした。
同時に、名もなきライターがマンパワーだけで乗り切れるマックスまで来ている気もします。今年も量をたのむつもりはなかったけれど、来年は改めて、もっと別のやり方でも周りに貢献できるような、持続可能な仕組みをつくれたらと思います。

年末に読んだ宇宙兄弟の最新刊で、六太がこんなことを言っていました(物語のネタバレはありません)。

宇宙飛行士も天文学者も、医者も科学者も開発者も、きっと目指す先はそうなんだ。“未知にピントを合わすこと”。
「宇宙兄弟」42巻より

私にとっては、ライターや編集者が目指す先も同じです。いままでなかった視点や価値観にピントを合わせて、誰かの選択肢を広げること。未来をちょっとでもよくすることを、目指して。2023年も一つひとつのお仕事に向き合っていきたいです。

これまでお世話になってきた方も、いままでご一緒したことのない方も、2023年はともに面白いお仕事ができますように。あと、学童入れますように……!
本年も、どうぞよろしくお願いいたします!

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メール: sakura.0116.sakura@gmail.com
Twitter: @sakura011626
Facebook: Sugawara Sakura

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