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「障害」への眼差しを変える10年が始まる。ヘラルボニーと共に歩む仲間を募集。創業初となる採用イベントをレポート

ヘラルボニーは、「障害」に向けられる社会の目線に屈しない。「障害は欠落ではなく個性」であり、「普通じゃないことは可能性でもある」と信じているからだ。

そこで掲げるミッションは「異彩を、放て」。国内外の知的障害をもつ作家とライセンス契約を結び、そのアートをさまざまなモノ・コトに落とし込んで、社会に届けている。その先で、社会のまなざしを変えたいと本気で考えている。

そしてこの春より、大規模採用を開始。「異採用」というコンセプトには、作家だけでなく、ここで働く私たち自身も、個人の多様な感性や発想を大事にしたいという想いを込めた。

ともに前へ進む仲間を、見つけるために。3月28日に開催されたオンライン採用イベントでは、各部門の仕事内容を踏まえ、ヘラルボニーの現在地や目指すところを語った。

障害のある人への「社会の目線」を変えていく/代表挨拶

代表を務める双子の兄弟・松田崇弥と松田文登がまず切り出したのは、会社の始まりについて。二人がどんな思いで立ち上がり、どうしてこのタイミングで広く採用に踏み切ったのかを語った。

松田崇弥(以下、崇弥):私たち双子の4歳上の兄は、重度の知的障害を伴う自閉症です。ただ、兄は普通に笑ったり泣いたり、僕らと同じ感情を抱いて生きているのに、世の中からなぜか“かわいそう”だと扱われている。親戚のおじさんに「お前たち双子は兄の分まで一生懸命生きろよ」と言われたり、クラスメイトに兄をバカにされたりすることが、昔からすごく気持ち悪いと思っていました。そういう社会の視線を変えたくて、ヘラルボニーという会社を始めたんです。

松田崇弥 (代表取締役社長)

松田文登(以下、文登):「知的障害=欠落」ではなくて「個性」「違い」だと感じられる思想を、未来をつくっていきたい。ヘラルボニーは「市場」を拡張するんじゃなくて、「思想」を拡張する会社なんです。だからこそ、障害のある作家さんのアートを扱うときには、あまりにも支援的な文脈に乗りすぎてはいけないと考えています。また、会社のミッションである「異彩を、放て。」の「異彩」も、アートが得意な人だけを指しているのではありません。たとえ得意なことがなくても、当事者の個性を追求して、発信して、誰もがありのまま生きて幸せになれるような社会をつくりたいんです。

崇弥:そんな思いで起業して3年半という月日が流れるなか、当事者やその周りの方々からはずっと、多くの温かい声援をいただいてきました。近ごろは社会にD&IやSDGsを重んじる“うねり”が生まれはじめ、その大きな波に乗らせていただくことも増えています。そこで、僕たちはそろそろ、これまで以上に広い視野で、知的障害のある人やその周りのさまざまな人たちの幸せをつくる会社になれるんじゃないか……そんな可能性を感じはじめ、新メンバー募集に踏み切りました。第二創業のようなイメージで、コーポレート、ライセンス、タウン、マーケティング、ブランドなど、ほぼ全部門での採用を考えています。

松田文登(代表取締役副社長)

ヘラルボニーが届けるもの/事業部紹介ピッチ

代表のイントロダクションを受け、次はおもな部門のリーダーによる事業部紹介ピッチが始まった。

【ピッチ1】 ライセンス部門

まず登壇したのは、ライセンスマネージャー・新井博文。

ライセンス部門は、企業や団体、行政とコラボレーションしながら、作家が描いたアートデータをさまざまなモノやコトに変えていくチームだ。アパレルブランド「PUBLIC TOKYO」とはオーダーメイドスーツの裏地、「Maison KOSÉ」や「エシカル・スピリッツ」とはパッケージのコラボなどを果たしてきた。プロバスケットボールチーム「岩手ビッグブルズ」の21-22シーズンユニフォームなど、地域密着の案件も多い。

新井:コラボ事例の引き合いは日を追うごとに増えており、4月の現時点ですでに、昨年比300%の売り上げを記録しました。今後も超有名プロスポーツチームのグッズやイベントなど、面白そうな案件がたくさん控えています。

新井博文(ライセンスマネージャー)

また、アイテムだけでなく、幅広い接点で社会にアプローチできるのもライセンス事業の魅力です。みちのくコカ・コーラボトリングとは自販機、丸井グループとはエポスカードの券面など、一風変わったコラボにも挑戦してきました。これは、購入額や利用額の一部がカスタマーの負担なく福祉施設や作家に還元される、循環型の仕組みです。社内外とこまやかなコミュニケーションをとりながら、こうしたプロジェクトを進めていきます。

そんなライセンス部門にぜひ来ていただきたいのは、一言、一文字、一画像にこだわれる方。たった一枚のリーフレットだろうと、作家さんや担当者、デザイナー、施設の方など、多くのステークホルダーがこだわりを込めて自分の仕事をまっとうしています。このリーフレットの働きで、障害のある方のことが社会にどう伝わるかが変わってくる。でも、超専門的な人間ばかりのチームではありません。だからこそ小さなこだわりも尊重できる方や、構築途中の部門ならではのカオスを楽しめる方に来ていただきたいと思っています。

崇弥:まさにいま、ヘラルボニーのなかで最も勢いがある部門です。事業そのものだけでなく、チームや組織全体をも一緒に育てていける人に来ていただけたらうれしいですね。

【ピッチ2】 タウン部門

次は、タウン事業部。アートを使ったプロダクトの印象が強いヘラルボニーで、新しい切り口の事業だ。アカウントマネージャー・伊藤琢真がマイクを握る。

伊藤:タウン事業部は、おもに3つの領域をアートで彩る事業を展開しています。ひとつめは建設現場の仮囲い。アートを施された仮囲いは、社会と障害の偶発的な出会いを生み、「障害があるからこそできること」の可能性を示す媒体へと変身します。建設が終わったあとは取り壊すのではなく、バッグや小物といったプロダクトにアップサイクルされるのもポイントです。

伊藤琢真(アカウントマネージャー)

2つめは空間。商業施設やオフィス、教育機関などを、ヘラルボニーのアートやインテリアで彩っていきます。4月5日からは成田国際空港とコラボし、第3ターミナルと新アクセス通路を、国内外作家のアートでジャックしているところです。

成田空港とコラボし、第3ターミナルと新アクセス通路をジャック

3つめはまち。今後、ヘラルボニーのアートや思想をもっと多くの方々に届けていくために、まちづくり事業を拡大していきます。都市開発やPFI事業(※)に力を入れ、最終的には日常の景色を異彩のアートで彩り“ヘラルボニータウン”のようなまちを創出することが目標です。

タウン事業部の取り組みを目にする人の多くは、ヘラルボニーを知らない人、障害について考えたことがない人がほとんどでしょう。だからこそ、その人が少し足を止めてくれたら、社会は少し前に進むかもしれません。そんな未来の“当たり前”を、いっしょにつくってくれるメンバーを募集しています。

崇弥:ファッションは自分の意志で手に入れるものだけど、景色は自然と出会うもの。タウン事業部は、相手の意志とは関係なく、誰もがふれる接点をつくれる事業なんですよね。

文登:障害や福祉と聞いた途端、「自分には関係ない」と感じてしまう方って少なくないと思うんです。でも、ヘラルボニーのアートが街中に当たり前に存在することで、いろんな方の意識の入り口になる。それが今後は公園や街そのものに拡大していくと考えると、本当にワクワクしかない事業です。

※民間がその資金やノウハウを活かし、主体となって公共事業を行うこと

【ピッチ3】 ブランド部門

アートライフスタイルブランド『HERALBONY』を担うブランド事業部は、アートを用いたネクタイやシャツといったアパレルだけでなく、今年の1月31日「異彩の日」からインテリアや食器、ラグの販売もスタート。2022年度のビジュアルに、俳優の池田エライザを起用したことも話題になった。ディレクターの中塚美佑が登壇し、事業部としての役割や想いを語る。

「HERALBONY 2022」新ビジュアルには池田エライザを起用

中塚:ブランド事業部の役割は、障害のある作家のアートデータに企画・編集を施し、ブランドの商流に乗せることです。企画、生産、販促、販売の4セクションに分かれて、素材や生産背景にまで配慮したものづくりを進め、みなさまの元に届けていきます。お客様とのおもな接点となる店舗は、岩手県盛岡市の百貨店に常設店が1つ。ほかはポップアップストアで、東京を中心に各地を行脚しています。ヘラルボニーの思想や作家、作品のバックボーンをストーリーとして伝えるために、店舗や販売員はとても重要。ECサイトのさまざまな展開も含めて、非常に力を入れているところです。

崇弥:知的障害のある方々は、自分自身でSNSや商談をすることがなかなか難しいんです。そこで私たちが「支援者」ではなく「伴走者」という立ち位置につき、その方々の代わりにその方々のことを語る。HERALBONYというブランドが、そういう存在になれたらと思っています。

中塚美佑(ブランドディレクター)

中塚:ブランドチームの特性は、思いやりや共感力、傾聴力が優れていたり、あらゆる場面でのアウトプットや細やかな作業に長けていたりする方が多いこと。さらに感性の高い方に加入していただけたら、福祉を新たな角度・視点からとらえ直すことができ、作家からあふれでる「異彩」を多くの方に届けられる。その先で、ヘラルボニーの思想が世の中に染みわたっていくと予感しています。

文登:作家さんたちの作品は本当にすばらしいし、世界を代表するアーティストになりうる可能性も秘めています。だけど、作品のとらえ方や伝え方次第で、その価値はがらりと変わってしまいかねない。そこが、ブランド部門の腕の見せどころなんですよね。

【ピッチ4】 マーケティング部門

最後は、「障害」に対する社会の目線を変えるために力を尽くす、マーケティング部門。これまでは広報・PRとしての働きが中心だったが、今後はお客様のニーズを拾い、各案件の戦略を考える役割も広く担う。ヘラルボニーのマーケティング部門で広報・PRを担う安藤奈穂が、これまでの印象的な案件や求める人材像を紹介した。

安藤:はじめての資金調達をしたときには、その強い決意を形にして伝えるべく、出資会社の全代表のメッセージを含め全文手書きのプレスリリースを打ち出しました。ヘラルボニー設立3周年のタイミングには、創業からこれまでの歩みを数字に変え、わかりやすいインフォグラフィックにまとめました。

最近の取り組みでは「世界ダウン症の日」と「世界自閉症啓発デー」を横断するウィークリーイベント『HERALBONY BUDDY WEEK(ヘラルボニー バディ ウィーク)』や、1月31日「異彩(イサイ)の日」の発表イベントなどがあります。いずれも私たちが企画し、準備から当日の運営・進行と一気通貫型の発信を幅広く手掛けています。

世界自閉症啓発デーに合わせて開催された『HERALBONY BUDDY WEEK』

マーケティング部門に必要なのはコミュニケーション力とフラットな視野、忙しいメディア業界に寄り添って仕事をするための基礎体力かなと思っています。社内外の声を受け止め、人と人をつなぎながら次のアクションを考えていくのは、とてもやりがいがある仕事。でも、まだまだこれからの部署なので、一緒につくりあげていってくれる方をお待ちしています。

崇弥:ありがたいことに、ヘラルボニーはメディアからの引き合いも多く、そのぶん広報・PRは臨機応変な対応が求められるポジションです。でも面白いのは、ただ業務をこなすだけじゃなく、会社としてのスタンスを表明していけること。たとえば取材を受けるときには「私たちは作家へのリスペクトとして『障害者』や『障害者アート』という言葉を使わず、こう表現しています」「ヘラルボニーは障害者支援・貢献といった文脈ではなく、このような社会的なスタンスを掲げています」といった表現のガイドラインを、先方にお渡ししています。対外的な発信のクオリティを徹底することによって、当社や作家さんが望まない文脈で世に出ることを防ぐのも大切な仕事なんですね。自分の動きひとつで、ヘラルボニーがどう見られるかが変わってくる場面も少なくありません。

安藤奈穂(マーケティング部門・広報/PR)

文登:もちろん「ヘラルボニーがどう見られるか」にとどまらず、社会が「障害のある方をどう見ているか」という目線を変えていくためにも、この部門の力が発揮されると思っています。

崇弥:これまでは広報・PR業務を担うメンバーがマーケティング要素も含めて動いてくれていましたが、今期から部門として独立し、特設予算もつきました。ヘラルボニーの思想を乗せて、事業をどんなふうにスケールさせていくかを考えてもらう、新しいチームになります。

ヘラルボニーの現在地とこれから/代表トークセッション

ここからは、ブランドエディターとしてヘラルボニーを社外から支える西丸亮がモデレーターとなり、両代表にさまざまなトークテーマをぶつけていく。

【テーマ1】
まさに“今”、ヘラルボニーに参画するメリット

西丸:早速ですが創業から3年半が経ったいま参画するメリットを、率直に伺いたいです。

崇弥:本当に、いまが、面白いと思います! まさにすべての部門が新設されて、どんな指針を持ってどう動いていくのかを決めるタイミングですから。仮に5年後や10年後、ヘラルボニーが世に知られてきたときに「私があの事業を立ち上げたんだよね」と言える時期を過ごせるのは、やっぱり面白いと思いますよ。

文登:この5年10年で、障害者に対する社会の目線にも大きなパラダイムシフトが起きると感じています。その初動が起こせるフェーズにおいて、自分たちがどんな影響を与えたいか、与えていくかを思考して事業を動かせるチャンスは、なかなかないんじゃないでしょうか。

西丸:とはいえ、各事業はすでにかなり作り込まれている印象を受けます。でも、まだ「立ち上げフェーズ」という認識なんでしょうか?

当日は企画展「ヘラルボニー/異彩のみらい」が開催されている東京建物のBAG-Brillia Art Gallery-から生配信された

崇弥:もちろんです! 基盤はできてきたけれども、具体的なことはまだまだ見えていないし、本当にこれから全部出来上がっていくところだよね?

文登:です! それに、集まってくれるいろんなメンバーの考え方を反映して、各事業部の指針を練っていきたいんですよ。多様なバックボーンを持つ方々と、お互いにいろんな価値観を与えあいながら、事業をドライブさせていけたらなと思っています。

【テーマ2】
ここでしか言えない、代表の前に立ちはだかる壁

崇弥:……単純にスタートアップあるあるで片づけちゃいけないと思ってるんですが、やっぱり、めっちゃ忙しいです(笑)。組織の規模に対して、いただく案件のレベル感が全然合っていなくて。だから本気で採用も急がなきゃいけないし、そういうランナーズハイ状態を楽しめる方に参画してほしい。ただ、このランナーズハイを早く抜けて、落ち着いた組織になりたいって感覚もすごくあります。

文登:フラットな組織でありたいがために、これまではマネージャーすらいなかったんですよ。でも、結果として私たち双子のカレンダーはすべて埋め尽くされちゃうし、Slackにも反応しきれない。これはもう、ちゃんと権限を委譲して組織を整えなきゃ事業が回らないなと感じたため、先日ようやくマネージャーという役割をつくりました。そういう部分もまだまだ課題ですね。

西丸:やりたい気持ちはあっても手が足りないとき、陥りがちなのは「クオリティをどう担保していくか」という問題ですよね。とくにヘラルボニーという世界観をまとったブランドだからこそ、そこは譲れないのではないかと思います。

崇弥:全員すでに150%以上で働いてくれているのは心から感じたうえで、「この案件は、本当なら2倍くらいの人数で丁寧に回すべきだ」みたいな場面は、どうしてもありますね……。プロジェクト自体ももっと最大化できるはずなのに、という悩みもあります。

安藤:横からコメントさせていただきますと……私自身はヘラルボニーに入社してまだ3ヶ月ですが、確かに、この人数でこれだけのプロジェクトを回すんだっていう驚きがありました。でも、これだけの経験ができる場は逆に少ないと思うから、感謝もしていて。渦中にいるときは忙しいし必死なんだけど、あとから振り返ったときにすごい体験や能力がついてくるんじゃないかな、とも感じていますね。

【テーマ3】
両代表のターニングポイントになったプロジェク

西丸:ヘラルボニーのプロジェクトで、成功/失敗にかかわらず、ご自身の価値観の転機になった事例を伺いたいです。

崇弥:僕は2020年2月に出した意見広告ですね。政権批判の意図はないのでフラットに聞いていただきたいんですが、安倍首相が「『桜を見る会』の招待者名簿は、障害者雇用の職員がシュレッダーにかけた」と答弁されたことを受けて、国会議事堂すぐ近くの弁護士会館に出したものです。「この国のいちばんの障害は、『障害者』という言葉だ。」というコピーで、本当に多くの反響をいただきました。炎上のリスクはもちろんわかっていて、契約作家さんや福祉施設の方々には事前にお伝えしつつ、自分たちも本当に悩みながら出した広告です。だからこそこのとき、ヘラルボニーは意志を持つ企業であるということが、明確に決まった。会社というものは営利活動をする組織だけれども、私たちは社会の認識を変えるという別の大切な指標も持っていて、そこに向かってきちんとアクションをする。社会側に向いている企業なんだというスタンスを、この広告ではっきりと示せたように感じています。

ヘラルボニー初となる意見広告「#障害者という言葉」

文登:僕は、岩手県にある花巻駅駅舎の窓164枚を、八重樫季良さんという作家の作品でラッピングした企画ですね。ダウン症の季良さんは義務教育からはじき出され、これまで教育を受けたことがないなか、自宅で何千枚という作品を描き続けてきました。ただ、お父様や周りの方は、それに見向きもしていなかった。だけど、こうしてその作品が花巻駅に掲出され、地元の新聞に「地元の芸術家、花巻駅を彩る」といった見出しが踊ったことで、ご家族や福祉施設の職員さんが本当に喜んでくれたんです。「障害者のアート」ではなく「地元の芸術家のアート」と受け止められたことが、大きかったと思います。僕らのアクションは、企業や社会の視線を変える力があるんだと実感できた、いい例でした。

アート作品が花巻駅をラッピングする
作品をてがけたアーティストの八重樫季良さん

崇弥:これは本当にうれしかったよね。季良さんの周りにいる人たちの、季良さんに対する価値観が変わっていくのがすごくよくわかった。「季良くん本当はすごかったんだね」なんて言われているのを見ると、こういう方が社会に発露していくお手伝いをもっとしたいと思いました。

【テーマ4】
ヘラルボニーを創る仲間

西丸:ヘラルボニーが今後どんな人を求めているのか、あるいはいま所属しているメンバーに共通する価値観などを教えていただきたいです。

崇弥:社会を変えるのは「社会のため」ではなく「自分の違和感のため」という、ヘラルボニーのバリュー「じぶんが、主役だ」を体現する人がたくさんいますね。公式noteでは、入社した方々にこれまでどんな人生を歩んできて、これからどんな社会を作っていきたいかを「エントリーnote」として綴ってもらっているんです。そこには、その方が抱いてきた葛藤が見えるんだけど、同時にそれをポジティブに昇華していくマインドもある。みんなのそういう姿勢をすごく尊敬しています。


メンバー全員が綴る入社エントリーは企業文化になっている

文登:ヘラルボニーのメンバーは、既存の価値観に依存しないというか……ある価値観に固定されない人たちが多いんですよね。価値観も含め、自分の可能性を拡張できる人たちばかりだと感じています。

崇弥:ただ、これまでのメンバーは、良くも悪くも「高校で同じクラスだったらすごく仲良くなってたんじゃないかなぁ」と思える人ばかりだったんです(笑)。そんな素敵な人たちと働けているという強烈な自負はありつつ、そろそろその「クラス」的な感覚を逸脱しなければいけない、とも思っていて……少しずつ、組織を仕組み化していく必要があるだろうと考えています。だから、その流れを楽しみつつ牽引してくれるような人が来てくれたらうれしいですね。最近は「自分のこういうスキルセットをこう活かして世の中を変えたい」といった方も増えてきました。

西丸:プロダクトやイベントで社会的なメッセージを届けるにとどまらず、働く人たちそのものも多様で異彩であるべき……。今回掲げている採用コンセプト「異採用」もそうですが、ヘラルボニーのそんな意識が伝わってきます。

今回のイベントでは手話通訳も行われた

ーー代表のトークセッションや各部門担当者ピッチで、ヘラルボニーが向き合う「いま」を伝えた本イベント。社会を変えていくことは簡単ではない。だけど、一人ひとりがその変革を自分ごとにして、挑戦を重ねていけたら? 

その真っ只中に、ヘラルボニーはいる。ここからともに進んでいく仲間を見つけるため、部門ごとの採用イベントや担当者とのカジュアル面談は続く。

執筆/菅原 さくら
編集/西丸 亮
撮影/伊藤 琢真

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