愛娘の「はんぶんこ」が教えてくれた、ほんとうの平等。
「はい、はんぶんこ。」
もうすぐ3歳を迎える愛娘は毎朝、お皿に盛られているパンを分け与えてくれるようになった。「はんぶんこ」とは口頭で伝えられているものの、私自身が生きてきた世界で体験した「はんぶんこ」とは程遠く、実際には一握り、ラッカセイひとつぶんくらいのほんの一部である。
でも、愛娘の肌の温もりを感じられるパンを与えられて、なんだかとても、満たされている自分がいるのだ。
身も心も温かくなるパンを頬張っていたとき、「人や国の不平等を無くしましょう」という政治家の発言が