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ケースから一掴みの5曲~PANTA編。

 昨日から立ち上げた「ケースから一掴みの5曲」シリーズですが、2回目はPANTAさん関連の5曲です。
多分、RCサクセションか忌野清志郎さんを予想していた人がいるんじゃないかな?と思いつつPANTAさん関連にしました。理由は泉谷さん関連とPANTAさん関連が同じケースに入っているからでした。
それはビクターが多いから並べるとキレイに見えるんですよ、真面目な話。
今日もまたPANTAさん関連のベスト5ではありませんし、好きな順番で並べたわけでもありません。その点だけは注意してくださいね。

・PANTA「PISS」
from albun 『P.I.S.S.』(HYCA-4017/HAYABUSA LANDINGS)

 これはちなみにLPジャケットを紙ジャケット化したものですね。リアルタイムで発売されたCDのジャケットは煙草に火をつける写真なのは一緒ですが、もっとPANTA さんがアップになったものです。
で、この曲を選んだ理由は当時のPANTAさんのバンドにルースターズが解散したばかりの花田裕之さんが参加して、おまけに曲を書いた作品だからですね。
ちなみにこの曲は作詞がPANTAさん、作曲が花田さんです。
歌詞カードの全員での写真は多分、渋谷のLIVE INN(の控え室?)で撮影されたもののはずです。
アルバム発売前のライヴだったなー。この日のゲストは鈴木慶一さんだった記憶が(アンコールで「あやつり人形」と「つれなのふりや」にゲスト・ヴォーカルで参加)。
アンコールでウィスキーかウォッカの瓶が回ってきたから、ラッパ呑みしましたよ、仕方ないでしょ。当時は今よりお酒強かったので。
確か花田さんは喋らなかったような。リード・ヴォーカルの曲もなかったはずだし。
でも、この「PISS」という曲はメチャクチャ印象にありますね、カッコいいから。
『P.I.S.S.』からのは「なんとかNo.5」とかの仮タイトルは変だけと、曲はメチャクチャカッコよかったのもありましたね。

・PANTA「黒い虹」
fron album 『R・E・D』(HYCA-4015/HAYABUSA LANDINGS)

 実はこの曲、ライヴで聴いたことないんですよ。
でも、CDでメチャクチャ聴きましたね。
アルバム全体の編曲は元T-BIRDの中山努さん。中山さんは後にシーナ&ロケッツのサポートをやったり、高浪敬太郎(慶太郎)さんのarcorhymeでキーボードを弾きました。
このアルバムは中山さんが打ち込んだ音とバンドの音が対抗しあっていて、その上にPANTAさんの生々しい歌が乗っているのです。
歌詞がとにかく強烈ですね。でもロマンティックな部分も残っている、と。
PANTAさんの歌詞は過激な曲でも、しっかりとロマンティックなところがあるのが特徴でしょう。そこが一番好きなんですよね。

・PANTA&HAL「フローライン」
from CD『PANTA 1976~1982』(VDR-1432/ビクター)

 この曲もハードな部分とロマンティックな部分のせめぎあいの曲ですね。
ちなみにアルバム『TKO NIGHT LIGHT』に収録された曲なのですが、今回選んだのはPANTAさんの作品が初CD化された時のものなんですね。
つまり、『マラッカ』も『1980X』も単独ではCD化されず、ベスト盤のみの発売だったということなんです。
つまり当時のビクターは再発に熱心じゃなかったんですね。。

 話を曲に戻しますね。この「フローライン」はアルバム『クリスタル・ナハト』からとする予定があったそうです。ライヴ盤が出たのは1980年ですから、アルバム・コンセプトが浮かんで、アルバムが出るまで7年かかったということですね。
結局、「フローライン」は『クリスタル・ナハト』には収録されなかったことを付け加えて次の曲へ。

・PANTA「THE END」
from album『KRISTALL NACHT』(HYCA-1016/HAYABUSA LANDINGS)

 PANTAさん関連だとPANTA&HAL時代の『マラッカ』と『1980X』に頭脳警察の『頭脳警察セカンド』辺りは名盤の誉れ高いんですが、この『KRISTALL NACHT』はさほど評価されていないのが残念で残念で仕方ないのです。
前作『R・E・D』に引き続いて、中山努さんが編曲していますね。
打ち込みとバンド・サウンドの融合が一歩進んだ上に、新しくギターで参加した菊池琢己さんの存在も大きかったのかな?とも思います。
それに何といってもアルバム・コンセプト!当時のPANTAさんのインタビューで「世の中をひっくり返す」というのがあったはずです。
あの時(に限らず)「世の中をひっくり返せなかった」から現状があると思ってしまうんです。もしかしたら、今「ひっくり返せば」まだ間に合うかもしれないと思うわけです。

・頭脳警察「万物流転(ライヴ・ヴァージョン)」
from CD『1972-1991 頭脳警察』(VICL-41210/ビクター)

 「THE END」の後にはやはりこの曲でしょう。
オリジナルのスタジオ・ヴァージョンは『頭脳警察 7』に収録されています。
ちなみに同じ日のライヴで演奏された曲は『頭脳警察 LIVE IN CAMP DRAKE』(VICL-122/ビクター)として発売されていますね。
元々はビデオ撮影のために行われたライヴを収録したという記憶があります。
ちなみに万物流転=パンタレイだったので、パンタ=万物なのではないかと言われ始めたのが頭脳警察が活動再開した1990年だったはずです。
自らパンタロンやパンタグラフが名前の由来とおどけながら言っていた時期を知ってますから、ちょっと嬉しかった記憶があります。

 ちなみにはちみつぱいの汐留PITでの解散ライヴに頭脳警察をゲスト出演させるという目論見が鈴木慶一さんにはあったようなのですが、その時期には頭脳警察を活動再開させる計画が始動していて出演はできなかったというのは割と知られたエピソードですね。
頭脳警察の出演話を知ったのはあがた森魚さんが出していた会報で、実現しなかったのは残念でした。。が、後に慶一さん、PANTAさん、あがたさんに早川義夫さんたちでイベント出演したのはその落とし前だったのかな?と思った私です。

 曲としては、ハードやロマンティックを超えた雄大なスケール感があって大好きな作品です。
ライヴで聴くと嬉しい曲ですね。

 新企画の2回目はPANTAさん関連でお届けしました。
にしても、いい曲好きな曲が多すぎなので、気分を反映した選曲になりましたね。
明日はPANTAさん寄りのシンガーになると思います。お楽しみに。

 ではまたー。


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