見出し画像

読書日記~高橋まこと「スネア」編。

 昨日はサンハウス~ショットガンのドラマー、浦田賢一さん「ROLL」について書きましたから、予告だけしていた高橋まことさん「スネア」について書きます。
大学生の頃、BOØWYが大ブレイクしたので、やっぱり気になる存在でしたね。『GIGS』の初回盤を持っていた位には。
結局はライヴ観ることはかなわなかったけど、当時音楽雑誌をよく買っていたから、その動向はなんとなく目に入っていたんですよね。
特に印象に残っているのはPINK(福岡ユタカさんと岡野ハジメさん)とBOØWY(氷室京介さんと布袋寅泰さん)の対談が載った「ミュージック・ステディ」です。
雑誌発売当時(1985年12月号のはず)はまだその2つのバンドが渋谷のLIVE INNでライヴをやっていたと思うと、何かとんでもなく昔の感じがしますね。
あ、確か森高千里さんのファースト・ライヴもLIVE INNだったんじゃなかったかな。。

 それはともかく、高橋まことさんはどこか強面のメンバーの中では親しみやすいキャラクターだった印象があります。
テレビ番組「いきなりフライデーナイト」(司会は山田邦子さんと渡辺徹さんだったかな)を見ていたら、氷室さんと布袋さんが出ていて、そんなに怖くないんだとなぜかホッとした記憶があります。

 例によって前置きが長くなってしまったので、そろそろ行ってみよー。

・高橋まこと「スネア」(発行 マーブルトロン 発売 中央公論新新社)

 まことさんの少年時代のエピソード~音楽、そしてドラムとの出会いはかなり興味深い内容で、夢中になって読んでしまいます。
あの伝説的イベント、ワンステップフェスティバルにまことさんが出ていたことにもビックリです。当時、20歳だったのか。。
その頃、頭脳警察にも誘われた話などお宝話満載ですよ(アリスの矢沢透さんも頭脳警察に誘われたというのは割と知られた話のはずですが)。

 長沢ヒロさんのバンド、ヒーローを結成した時のエピソードもすごいですね。
ヒーローは割とファミリーツリーには出てくるバンドなんですが、中島優貴さん(後にヘビーメタルアーミーなど)の関係など、こりゃまた面白いです。
確かヒーローの後期には(ホッピー)神山暁雄さんが在籍していたりと、その後の日本ロック史において、人脈的意味で重要な位置にあると思うわけです。

 そして、いよいよBOØWY加入のエピソードに突入するのですが、ニアミスしたミュージシャンとして、レベッカ~レッド・ウォリアーズの木暮“シャケ”武彦さんの名前が出てくるんですねぇ。
あの時、もしこちらを選んでいたら?と勝手に想像してしまうのでした。
勿論、それにほとんど意味がないとわかっていながら。

 BOØWYの存在を私がはっきり認識したのは1985年に発売されたアルバム『BOØWY』からだったのかな?
佐久間正英さんがプロデュースしたというのと、当時注目していた奥田圭子さんのシングル「プラスティック」を氷室さんが作曲して、布袋さんが編曲したのでした。
確か「SUGAR」(という雑誌があったのです)のインタビューによると、奥田さんがBOØWYのファンだったということでした。
ちなみにカップリング曲は作詞があさくらせいらさん、作曲は当時スターダスト・レビューの三谷泰弘さんの「Bay Sideロマンス」でした。

 BOØWYの大ブレイク~解散までのエピソードからDe+LAX加入~解散とまことさんにとっても激動の日々だったことが伝わってきます。
結成したばかりのDe+LAX(当時Chuya&De-Lux)は鈴木さえ子さんや矢口博康さんと同じ事務所でしたし、シネマ~メトロファルスの小滝満さんがメンバーだったこともあって注目してました。
まことさんがメンバーになってから、よりパワフルなバンドになった印象が強かったですね。
そして、それは宙也さんのパフォーマンスが上がったことも要因としてあったと記憶しています。

 ソロ・アルバムや当時の活動について書いた後、印象に残るバンドメンバー、スタッフや家族についての文章には、まことさんの人柄が出ているのが何より素晴らしいです。
昨日、取り上げた浦田賢一さんの本もなんですが、読後感がとにかく素晴らしいことを強調しておきますね。
暑い日に本読むのは楽じゃないかもしれませんが、読んで爽快感があったのは嬉しいことです。

 明日も読書日記の予定です。部屋の片付け真っ最中なので、出てきた面白そうな本のことを書きます。お楽しみに。

 ではまたー。

 

 


 

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?