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獲物の分け前〜ロックン・ロール研究所・編「生卵」

 RCサクセション及び忌野清志郎さん関連の書籍や特集雑誌をまとめて入手したと昨日書いた記憶がありますが、これが内容的にも値段的(定価の1/4程度?)にも目玉でしたね。
やー、嬉しかったな。
じゃ、行ってみよー。

・ロックン・ロール研究所・編「忌野清志郎画報 生卵」(河出書房新社)

 この本の奥付見たら、初版本だったんですよ。
1995年かー。もうすぐ30年前なのだね。
忌野清志郎さんって、私の中では時代(とき)を超えた存在という部分があって、文章や音楽に触れると新鮮な部分がいつもあるんですよ。
アルバム『初期のRCサクセション』辺りやシングル「サンシャイン・ラブ」とか音楽としての質感は違っても、新旧の差がそんなに強くないというか。上手く言えてないな、すみません。

 時代を超えるのはリアルタイムで触れた時間が短かったからだとも言えるわけなんですが、触れた時々には相当光り輝いた存在でもあるのです。
最も近い場所にいた忌野さんは練馬のT2スタジオでの泉谷しげるさんのライヴにゲスト出演した時で、手を伸ばせば届きそうな位の位置にいました。
演奏はボイス&リズム、ベースは藤井裕さんでギター&ヴォーカルは石田長生さんだったという。
アンコールで演奏された「果てしなき欲望」のスタジオ・ヴァージョンは忌野さんプロデュース作品で、後に再録されたLOSERとのヴァージョンの方が圧倒的にも完成度が高いのですが、オリジナルの方が私の中で重要なのは生で聴いたあの日を思い出すからですね。

 中学生だった頃、RCサクセションは購入していた音楽雑誌の中で既に中心的存在で、当時の憧れのバンドとは遠い位置にあるような気がして、そんなに好きじゃなかったような記憶があります。
でも、その後に山下達郎さんが「トランジスタ・ラジオ」をとあるソングライター・チームの作品の世界に近いと評していたのを聞いて、なるほどと評価を一変させたことも覚えてます。
高橋幸宏さんとRCサクセションとのライヴをNHKで見てひたすら興奮したのは多分同時期のことでした。

 この本の歴史的な記事を読むと、昔々のことを思い出してしまうんですよね。
今回久々に読んでみたら(リアルタイムでは買っていなかったけど、熱心に立ち読みしてました、すみません)、印象に残るのは雑誌「レコード・コレクターズ」の特集に通じる内容なんですね。
我ながらしつこいというか、しぶといというか。あきれてものが言えないというか。

 明日と明後日もRCサクセション関連をの予定です。お楽しみに。

 ではまたー。

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