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獲物の分け前~ザ・ルースターズ『THE ROOSTERS(Z) OFFICAL PERFECT BOX “ VIRUS SECURITY” SUB OVER SENTENCE.』編その3

 ザ・ルースターズで人気あるのは、このところだと、割と初期の作品が多いのかな?
人それぞれの部分が強いんで、簡単に決めてしまうのは止めておきますか。。
高校生の時、初めて聴いてショックを受けたアルバム『∅(PHY)』を昨夜聴き直しました。

・ザ・ルースターズ『THE ROOSTERS(Z) OFFICAL PERFECT BOX “ VIRUS SECURITY“ SUB OVER SENTENCE.』収録曲アルバム&曲目リスト

 アルバム『∅(PHY)』といえば、私にとっては1曲目の「VENUS」(ヴィーナスではなく、フランス語読みのヴェヌスと発音するのが正しいとか)なのです。
柴山俊之さんの歌詞と花田裕之さんが書いたメロディ、大江慎也さんのヴォーカルと追いつめられていた時期に初めて聴いたので、どこか解放されたように思えたのでしたねー。
実はこの『∅(PHY)』には解放されるような曲は少なくて、逆に追いつめられそうな「Broken Heart」や「Street In The Darkness」がリアルタイムで他のお気に入り曲だったのはちょっと奇妙な話ですね。
少し時間が経って、下山淳さんに注目するようになってからは「Heavy Wavy」や「Last Soul」も大好きになりましたが。。
もちろん、花田裕之さんはずば抜けてカッコいいと思ってましたから、「Down Down」やVelvet Undergroundのカヴァー「Famme Fatale」は聴いたとたんに好きな曲でしたね。

・「ミュージック・ステディ 1985年1月号」(ステディ出版)

 当時の私の愛読誌だった「ミュージック・ステディ」のインタビューも印象に残っていて、めんたいロック(すみません、でも当時の私の中での位置づけはまだめんたいロックなのでした)のバンドが仙台で人気があることを知ったんですね。
大学受験が近づいていた時期だったので、仙台にある大学を受験すべきか?とか真剣に考えましたねー。
ザ・ルースターズのために大学進学したという話はなかなか面白いんじゃないか?とか妄想してました。。
インタビュー自体はザ・ルースターズのメンバーは口数が少なくて、アルバムの独特な世界に通じるように感じた私です。
インタビュアーはその後、「ミュージック・ステディ」の編集長になる小島智さんだったのです。
初代編集長の市川清師さんとは持ち味がちょっと違って、小島さんはリアルタイムでの流れにかつての日本のロック、ポップスに絡めた文章を書くのに長けていた印象があります。

・ザ・ルースターズ『∅(PHY)』(COCP-40425/コロムビア)

 ザ・ルースターズ『∅(PHY)』の現行盤で、2018年リマスターでUHQCD規格。
ロックに限らず、音楽でいい音について話したり、書いたりするのは難しいですよね。。
会社勤めをしていた時期、ステレオを売っていたんですが、いい音のステレオが欲しいと言われて困ってしまったことを思い出してしまいます。
バブル期だったので、スーパーウーハーやイコライジングで低音を強調したのか、いい音だった時期でしたねー。
そういう音が実は大嫌いだったので、ホントに困ってしまってました。
その上、音楽ではユーロビートが人気ありましたから、毎日が苦行でしたね。

 低音と高音のバランス、色々な要素が重なるんですが、自分にとってのいい音とは、気持ち大きめの音量でヘッドフォンで聴いてもストレスがなかったり、耳が痛くならないものと無理やり定義してます。
その上で細かいニュアンスが伝わるような気分になれば文句なしですね。

 この『∅(PHY)』に関していえばボックス・セット収録の方が好みのように思いました。
まー、最新リマスター盤と聴き比べたわけではなく、印象だけで感想書いてますが。
最新リマスター盤はクリアになった分だけ混沌さが薄れてしまったかな?と思った記憶が強いのでした。

 Twitterを先日眺めていたら、山下達郎さんのコメントが紹介されていて、音楽を聴くのか?オーディオを聴くのか?的な視点にちょっと嬉しくなりました。
音に関しては自分にとっての優先順位を持つべきだな、と。そんな感じですかね。。

 明日も現行盤の印象との比較にしますかね。大好きなアルバム『KAMINARI』について。
そろそろ皆さまが飽きる頃なので、初期のアルバムについては違ったアプローチになるはずです。お楽しみに。

 ではまたー。

 

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