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獲物の分け前〜佐野元春&ザ・コヨーテバンド『THE ESSENTIAL TRACKS 2005-2020』


 佐野元春さんの音楽はかなり好きなんですが、昨年くらいからザ・コヨーテバンドとの楽曲がメチャクチャ気に入ってしまったんですよ。
特に一曲目に入っている「君が気高い孤独なら」のM.V.が某動画共有サイトで偶然流れてきて、こんなに自分というか、上手く立ち回れない人たちに届く曲なんだと思ったわけです。
まずそのM.V.のリンクを貼りますね。

 孤独さは否定されがちですし、気高いに繋がったとしてもおそらくそうでしょう。
そして、この曲のM.V.には佐野さんの活動の流れや「YOUNG BLOODS」(1985年〉などともメッセージが共有されてるように思えたんですよ。
流されず孤独になったのかもとしても気高い孤独を選ぶ勇気を必要としていたい、とも。
まー、まだまだ続くわけなんですが、一旦アルバムについての品番や簡単な説明から。
じゃ、行ってみよー。

・佐野元春&ザ・コヨーテバンド『THE ESSENTIAL TRACKS 2005-2020』(DMA-038/9 /Daisy Music)

 ザ・コヨーテバンドはプレイグスの深沼元昭さんとプレクトラムの藤田顕さんがギターで、ベースは元ロッテン・ハッツ〜GREAT3でソロ・ユニットCurly Giraffeの高桑圭さん、キーボードは渡辺シュンスケさん、ドラムスはノーナ・リーヴスの小松シゲルさんがコア・メンバーとなっています。
それぞれが印象的な活動をしていて、佐野さんのもう一つのバンド、HOBO KING BANDとはまた違った持ち味のバンドです。
ザ・コヨーテバンドとの佐野さんのライヴは終盤やアンコールで代表曲は演奏するわけですが、大半はザ・コヨーテバンドで録音されたキーボードが中心になっています。

 渡辺シュンスケさんのキーボード・プレイはかなりエモーショナルで、他のプレイヤーは手堅い演奏をする印象が強いので、ついつい目がいってしまいます。
というわけで「君が気高い孤独なら」のライヴ・ヴァージョンになります。

 渡辺シュンスケさんのプレイに注目。
渡辺さんの名前を知ったのは堂島孝平さんのライヴをサポートしていたからでした。 
その後、カーネーションやKIrinjiなど私好みのバンドやアーティストのサポートを担当したり、ソロとしても活動している模様です。

 このアルバムの冒頭から「君が気高い孤独なら」から「境界線」、「バイ・ザ・シー」に「エンタテイメント」とキラー・チューンの連発で圧倒されてしまいますね。

 佐野元春さんには色々なベスト・アルバムが存在しますが、このアルバムは時代ごとのベスト盤とはちょっと違った味わいがありますね。
ザ・コヨーテバンドとの関係が上手くいっていて、HOBO KING BANDとも違った味わいがあるからなんでしょう。
こっちの方が今の私にはフィットするのでした。
ありがとうザ・コヨーテバンド。

 ではまたー。

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