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読書日記~「ミュージック・マガジン増刊 ムーンライダーズの30年」編。

 このところ22時には布団に入って、すぐに寝てしまっている毎日です。
ただ、肉体的にはそんなに疲れていませんから、数時間すると一度は目が覚めてしまうんですよね。

 自室には暖房がないので、読書するのは難しいのでした。。
そんな時には好きなCDを聴きながら、また眠くなるのを待つわけです。
なぜかライヴ盤に手が伸びることが多くて、ムーンライダーズの結成10周年ライヴや1988年のはちみつぱい解散ライヴはかなりの長尺なのに、ついつい全部聴いてしまいました。

 それで寝不足になってますから、ダメじゃん。
そんじゃ行ってみよー。

・「ミュージック・マガジン増刊 ムーンライダーズの30年」(ミュージック・マガジン)

 「ミュージック・マガジン」といえば、ムーンライダーズのことはそれこそはちみつぱい時代から取り上げていますから、この30年の重みはすごいです。
途中、「ミュージック・ステディ」、「TECHII」や「サウンドール」に音楽誌ではないものの「バラエティ」や「宝島」など頻繁にムーンライダーズを取り上げていた雑誌はありましたが、2006年の時点では唯一の雑誌になっていたわけですよ。

 「ミュージック・マガジン」に掲載された記事で印象に残っているのは1980年の「東京面白倶楽部」です。
矢吹申彦さんのイラストと文章がとにかく素晴らしかったので、記憶の中にずっとこびりついていますね。
もうひとつ、1984年のアルバム『アマチュア・アカデミー』のレコーディングのレポートも重要です。
アルバムの発売前からムーンライダーズの露出が多くて、雑誌やラジオに彼らが現れるたびにドキドキしていたまだ高校生の私です。

 それ以外にもはちみつぱいのインタビューや1977年の鈴木慶一さんインタビューは相当充実した内容です。
両者ともその時点を語っているはずなんだけど、ちゃんと予言めいた内容も語っているのが非常に興味深いですね。。

 表紙にも名前が出ているあがた森魚さんと大滝詠一さんのインタビューも素晴らしいです。
かなり貴重な写真と様々な言葉で、この本を入手したばかりの頃は毎回ドキドキしていた記憶が甦ってしまうのでした。
最近、入手した「はっぴいえんどの現像」の著者の篠原章さんによるムーンライダーズ評も重要ですね。

 「ミュージック・マガジン」というよりも兄弟誌の「レコード・コレクターズ」的な見本盤を含む貴重盤の資料や、ムーンライダーズが表に出ない他のアーティストのバックアップの紹介に、メンバー全員のインタビューなどが掲載されていますから、ファン必携の一冊であることは間違いないです。
ムーンライダーズ・アーカイブ・シリーズやこれ以降のアルバムについて加筆したものをいつの日か発売してほしいと強く強く願います。

 日本のロック、ポップスの流れの中でのムーンライダーズについて、なりすレコード平澤直孝さんと当時ディスクユニオンの金野篤さんによるファミリーツリーはかなり役立ちますよ。
試験に出るかもしれないので、赤ペンでチェックしながら見るべきかもしれません。

 まー、早い話がムーンライダーズ関連の書籍にハズレなしを強く感じさせる一冊なわけです。
是非一度手に取ってほしい内容ですね。

 それではまた明日。

 ではまたー。

 

 

 

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