ともしび

燈火は灯っていますか
まだ 消えてはいませんか。

段々といろんな事が面倒だと思え
どうでもいいや と云う気持ちがもくもくと湧いて来ます。

元々がズボラに出来ている私には、
「しなければならない事」は、大の苦手。

行事の多い季節になると
それだけで 疲れを感じてしまいます。

クリスマスとかお正月とか、
なぜあれ程待ち遠しく楽しみだったのか。
なぜあれ程見るもの聞くものが美しかったのか。

すべてのものが新しく、特別なものではなくなってゆく。
風船のように宙を舞っていたものが
重い塊のようになってゆく。

自分の好きな世界に閉じこもり
充分に満足で、井の中の蛙が
束の間外界を見て、
また 井戸の中から空を見上げてため息つくような
そんな繰り返しは 寂しいです。

何故かときめくわくわく感を
「生きたい」と思う明日の希望を
やはり 編んで繋いでいたい。

一本のローソクに火を灯す。
心の燈火が絶えぬよう。
消えかかり風に消されそうな細々とした燈火を、
まだ 守っていたい。
私の中の燈火は、消え入りそうになりながら
僅かに灯っているようです。

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