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ライカ M10-Rに魅かれて

とあるカメラ屋さんの店長です。
最近天気の悪いことが多く、何だかスッキリしないですね

今回は以前書いた記事に続き、今のメインカメラとなっているデジタル機のお話です。

今まで、様々なカメラを使ってきたのですが今のメイン機は基本的にどこにいくにもこれになってしまいました。

LEICA M10-R +summicron50mm(2nd)

なぜライカになったのか?

いろいろな理由はありますが大きく分けるとこの3点かなと


①憧れと好奇心

文字に書くと「憧れ」とはなにやら軽く感じますが最初の衝動はこれに尽きます。
ライカというブランド、思想、哲学、クラフトマンシップ精神
そしてカメラやレンズのデザインとしての美しさ。
とにかく単純に「持ってみたい」「触ってみたい「眺めてみたい」
そう思えるカメラはやはりこれであるとずっと憧れていました。
そして歴史上著名な写真家、カメラマンも愛機として持っていることが多く
「行き着くところはライカ」なんて言われていることもありましたので
なぜそこまで人を魅了するものなんだろうという好奇心をずっと抱いていたから。
自分の手にとって触ってみて、ファインダーを覗いてシャッターを切る
その体験を味わってみたかったからです。

②シンプル

「シンプル」であること。
これはデザインも然り、カメラとしての機能としてもシンプルであることです。
昨今の機種は撮影をすることを楽にするために様々な機能が付いています。
それが故にメニューの中も項目がたくさんあり
「あの機能を使いたいのにどこにあるか分からない・・・」
とメニュー画面でボタンを右往左往することが多々あります
使い慣れて使いこなせれるように良いと言われればそれまでなのですが
私にはその必要がなかった。
写真機として必要な機能が必要な分だけ搭載されている
余計なことを考えずに目の前の被写体に意識してシャッターを切る

それだけが今の私に求めるものでした。


③楽ではない

楽に撮れるカメラが多くなったが故に楽に撮りたくなくなった
という、あまのじゃく精神があります。
機能や性能の進化は日進月歩です、新しいカメラが出るたびに
「こんなことができるようになりました」と謳うことは製品なので仕方がないことですし、喜ばしいことです。
ただ、私自身が写真を撮るということに関してそこに魅力を感じず
カメラとして美しく、写真を撮りたくなるカメラが重要なので
一般的には不便とされていても楽しく使用しています。

この話の繋がりで
昨今のライカブームは店頭に来店されるお客様やSNSでも感じております。
老若男女、様々な方がライカってどうなの?人気があるみたいだけど・・・
とお話をいただくことがあります。
中には、初めてのカメラにライカを選ぶ方もいらっしゃいますね
単刀直入に言うと、万人にオススメできるカメラではありません。
もちろんどんなものを撮ってどんな使い方をするのかによって変わりますが
「写真を撮る」「記録を残す」など
カメラを使って写真を撮りたいのであれば
日本メーカーのほうがよっぽど楽に撮れます。
記述しているライカのM型はそもそも自分でピントを合わせなければいけませんし
便利な機能とは程遠いです。
ライカでもQ型やSL型であればオートフォーカスが付いているので
マシにはなりますがそれでも「AF性能」では現行の日本メーカーには劣ります。
それを承知の上でライカのカメラに魅力を感じた、ということであれば
ぜひ使って体感をしていただきたいカメラだなと思います。

私は購入して本当に良かったと思っています。
机の上に置いているカメラを見るたびに「やっぱりかっこいいな・・・」と
毎回ニヤリとしてしてしまうので虜になってしまったのでしょう。

お読みいただいた方も
お気に入りのカメラ、好きなカメラと巡り会えますように。
そして素敵な写真ライフを。

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