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禁煙21日目、吸っていた頃に戻りたくない

今日も今日が終わってゆく。

最近一日が終わっていくことにありがたみを感じるようになってきた。

無事に禁煙して一日が終わっていくことに感謝の念を感じるのだ。

少しアルコール依存症の自助会に参加している人の気持ちに近いんじゃないだろうか?

そんなことを考えながら、今日も粛々とこの時間を迎えている。

災害級の大雨でも関係ない

朝から警報の音が街中を響き渡っていた。

大雨警報だった。

今朝はスズメの大群の声はしなかった。

雨だからだ。

今日の雨はエグかった。

地活に行こうと思っていたが、足が遠のいてしまいそうだった。

午後から意を決して向かった。

今日は人が少なくて、人数もまばら。

スタッフさんとも話が出来た。

最近は地活も喫煙者が少ない。

みんなタバコをやめていったか、最近の若い人は吸わない人が多いみたいだ。

吸う利用者の方が珍しい。

帰り道に遠回りして帰ったが、疲れを感じたときに吸いたいなと思った。

が、帰った後猛烈に吸いたい気持ちに支配されてしまった。

もちろん手元にはタバコはない。

買いに行く気もしないし、その元気も気力も無い。

というかもう吸いたいと思わないのに、吸いたい気持ちになっている。

アンビバレントな感情で、正直困惑している。

もう本人は吸いたくない、なのに身体が欲している様子。

渇望感を感じるのだ。

離脱症状と言うべきか。

身体が欲しており、精神を蝕んでいくようにも感じる。

このまま吸いたい欲に気持ちまで飲み込まれていきそうだ。

しかし、もう買いに行くことも出来ないし、吸うことも出来ない。

出来るかもしれないが、わたしはもう求めていない。

わたし自身がタバコを求めていないのだ。

たぶんこのまま眠ってしまい、朝を迎えるだろう。

それでいい、それでいいのだ。

何で、もう吸わないの?

今日、スタッフさんに聞かれた言葉だ。

タバコやめてるよね?って言われ、その後に続いたのが見出しの言葉だった。

「もう吸わないの?」と聞かれ、「もう吸わないかもしれないですね」と答えた。

まだ即座に「そうですね」と言えないのが悲しい。

吸わないと言い切れないが、たぶん吸わないような気もする。

先ほどもあったように、わたし自身はもう求めていないのだ。

タバコに振り回されていた時間に、うんざりしているほどだ。

なぜあんなにもタバコに火をつけて、咳き込みながらも吸い続けていたのだろうか。

なぜどこでタバコを吸うかを計画立ててまで喫煙所を探し求めていたのだろうか。

もうあの生活に戻りたくはない。

支配されていた。

タバコに火をつけて吸うことに。

一時の不安を消すために吸い続けて、新たな不安の種を作っていた。

タバコを吸っていた行為は、次のタバコの火をつける時間を予約していたようなものだった。もう頭の中をタバコに支配されたくない。

しかし、今やめているこのときが一番支配されているようにも感じている。

いや、普段からこのくらいタバコのことに支配されていたか。

何も考えずにも自動的にタバコに支配されていたのかもしれない。

今も考えてしまうが、何も考えずにタバコに支配されていた頃には戻りたくない。

もうタバコの呪縛から逃れたいのだ。

逃れさせてくれ!頼む!

誰にお願いすればいいのかわからないから、今度禁煙外来に行ったときに先生にお願いしておこうかな。

もう吸う生活には戻りたくない。

だから今日もこのまま吸わずに一日を終えたいと思う。

明日になれば、なんで昨日はあんなにも吸いたいと思っていたんだろう?って不思議に思うくらいになっていればいいなと思う。





















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