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【大学院生必見!】日本学生支援機構(JASSO)の第一種奨学金を借りるべき理由

日本学生支援機構(JASSO)の第一種奨学金はすべての大学院生が活用するべき制度です!
「奨学金って要するに借金でしょ?」
「親が学費を出してくれるから、奨学金を借りる必要がない」
「経済的に困っている人が借りるものじゃないの?」
このように奨学金を借りることに消極的な人も多いでしょう。
しかし第一種奨学金は一般的な奨学金とは異なり、借りるメリットが非常に大きいのです。
本記事では大学院時代に第一種奨学金を借りていた筆者が、すべての大学院生が日本学生支援機構(JASSO)の第一種奨学金を借りるべき理由について解説します。
ぜひ最後までお読みください!





筆者プロフィール

都内の国立大学理系学部出身。大学院まで進学し修士号を取得。研究室在室時には国内の学会で研究発表のを行い、修士論文の内容をもとに筆頭著者として国際学術誌への論文投稿の実績あり。卒業後は民間企業の研究開発職に勤務。
大学院時代の経験についての記事を執筆中。(以下のリンクを参照)



日本学生支援機構(JASSO)の第一種奨学金ってどういう制度?

今回紹介するのは、独立行政法人の日本学生支援機構(JASSO)が運営する第一種奨学金という貸与型の奨学金です。(第二種もあるので注意!)
詳細については以下のリンクからご確認ください。
第一種奨学金について(引用:日本学生支援機構HPより)

第一種奨学金における大学院生の貸与額は以下の表の通りです。

修士課程だと月に最大88,000円借りられます。アルバイトの収入とあわせれば親の仕送りが無くても十分生活していける金額でしょう。
この奨学金の大きな特徴は以下の3つです。

  • すべての大学院生が申し込み基準を満たす(落ちない)

  • 無利子で借りられる

  • 半額・全額返還免除の制度がある

それではそれぞれについて詳しく解説します。



第一種奨学金を借りるべき理由①:申込めばほぼ確実に通る

奨学金というと親の所得状況などの基準があって、なかなか申請が通らないイメージがありますよね。
しかし第一種奨学金は違います。その理由として、この奨学金は自分の収入が評価されるためだからです。日本学生支援機構のHPでは家計基準について以下の記載があります。

引用:日本学生支援機構HP

この基準によると学生である自身の年収が299万円以下であればよいので、すべての大学院生に当てはまるでしょう。
大学院生はただでさえ忙しいのに、生活費を稼ぐために通るか分からない奨学金の申請準備をしたり、アルバイトに多くの時間を費やしていては学業に集中できないですよね。
そのためしっかりと準備をすれば確実に受かるというのは、安心して大学院生活を送るためには非常に重要なことです。



第一種奨学金を借りるべき理由②:無利子で借りれる

この奨学金の最大のメリットといえる部分です。無利子で借りれるってすごくないですか?
大げさに言うならばお金を借りることのデメリットがないとすら言えます。この神制度をすべての大学院生は利用する権利があるのだから使わない手はないでしょう。
親から仕送りがあるという人も関係ありません。使わなかった分はそのまま返してしまえばいいんです。そして上手くいけばお金が増える可能性もあります。(理由③で解説)
返済に関しては最大14年かけて行えますが、利子が発生しないため負担は非常に軽いです。資産に余裕をもたせながら返済できますし、投資などで運用してお金を増やしながら返済していくことだってできます。
とりあえず大学院生はみんな第一種奨学金を借りましょう。そのうえでそのお金をどう活用していくか自分で考えてみてください。
お金を管理する能力も身につきますし、もし親から仕送りをもらう予定でも「奨学金でやりくりするからいらないよ」なんて言えば、親も泣いて喜ぶでしょう(笑)



第一種奨学金を借りるべき理由③:半額または全額の返還免除制度がある

奨学生の中でも優秀な業績を収めた学生は返還免除を受けられます。
これもすべての大学院生がこの奨学金を受けるべきとする大きな理由です。
嫌な言い方ですが「ただでお金がもらえて、返さなくてもいい可能性がある」と言えます。

返還免除の基準については大学によって多少の違いはありますが、おおむね以下の項目で決まります。

  • 学位論文、研究論文

  • 学会発表

  • 発明(特許など)

  • 授業成績

  • 研究・教育にかかる業務

  • 専門を活かしたボランティアなどの社会貢献活動

この中でも研究論文の有無やその本数は特に重要とされる項目です。そのため返還免除を狙いたいならその旨を教授に伝えましょう。すると教授も学会発表や論文を多く出せるように協力してくれます。(学生が積極的に研究をしてくれることは教授としてもメリットしかないので)
このように返還免除を目指すことが研究のモチベーションの維持にもつながります。お金のためと言われたらその通りですが、そのために努力することは将来にも役立つ貴重な経験です。

私自身も返還免除を目指して在学中に国際誌への論文投稿を目指して研究活動を行っていました。残念ながら在学中には達成できず、卒業後の秋にアクセプトされました。
返還免除には至りませんでしたが、そこを目指して研究を頑張ったことで得られたものは非常に多いと実感してます。

修士課程の2年間はあっという間です。その中で就活をすると研究に没頭できる時間ってじつは少ないんですよね。この限られた時間を有意義にするためにもこの奨学金は役に立つ制度です。



まとめ:大学院生は日本学生支援機構(JASSO)の第一種奨学金を借りよう

繰り返しになりますが、第一種奨学金のメリットは以下の3つです。

  • すべての大学院生に権利があり、申し込めばほぼ確実に通る

  • 無利子で借りられる

  • 半額・全額返還免除の制度がある

無利子で借りられるため返済の負担が非常に小さく、上手くいけば半額・全額の返還免除になる可能性があります。そのため大学院への進学を考えている人はとりあえずこの奨学金の申請をしましょう。
日本学生支援機構の奨学金制度は利用者も多いので、申請の際の大学側のサポートも手厚いです。申請書の作成や必要書類の準備は少し手間かもしれませんが、分からなければ大学の担当者に聞いてみましょう。

大学院への進学においてお金の工面は切っても切れない問題ですが、第一種奨学金はそんな悩みを解決してくれる有益な制度です。
そして奨学生となったら返還免除を目指して学業に一生懸命取り組んでみてください。結果がどうであれ、その努力はその後の自分の人生に大いに役立つ経験となるはずです。


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